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続、抑肝散加陳皮半夏と加味逍遙散の使い分け

  • みやわき健康薬局  宮脇 崇
  • 5 日前
  • 読了時間: 4分

こんばんは^^本年もみやわき健康薬局のブログをよろしくお願い致します。


新しい一年が始まりました。今年も日々の暮らしや健康、考え方のヒントになるような内容を、できるだけわかりやすく誠実にお届けしていきたいと思っています。


情報が多く、気持ちが忙しくなりがちな時代ですが、このブログが少し立ち止まって考えるきっかけや、安心できる場所のひとつになれば幸いです。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。



それでは早速ブログの内容に移りたいと思います。


皆さん抑肝散加陳皮半夏や加味逍遙散という漢方薬をご存じですか?

両者とも、不安やイライラ、不眠、焦燥感などのメンタル症状の緩和に用いられる漢方薬なのですが、どのような時に両者を使い分けるのかについてわかりやすくご説明させていただきます。


タイトルに「続」と付けたのは、以前もこちらのブログにて説明させていただいたからです。加味逍遙散と抑肝散陳皮半夏の決定的な違い

今回はもうちょっとわかりやすく(前回のブログはちょっと難しかった)ご説明させていただきます。




一言でいうと「出ている症状」によって使い分ける


他の漢方家に怒られそうですが、私は一つの基準として「出ている症状」によって使い分けるようにしています。


抑肝散や抑肝散加陳皮半夏の場合

抑肝散系の釣藤鈎を主役にしている漢方薬の場合は、イライラや不安、恐怖、悲しい、自然と涙があふれる、気持ちの変化が激しい、焦燥感、不眠などの「脳が直接引き起こしている、思考や感情、情緒の変化」に用います。ストレスがあることによって生じている場合もありますし、特に理由がなくメンタルが不調になっている場合もあるでしょう。とにかく、「思考による不快症状が大部分を占める」際に用いるようにします。


加味逍遙散や逍遥散の場合

加味逍遙散や逍遥散などの血流改善系の漢方薬の場合は、肩こりや手足の冷え、疲れやすい、月経不順、生理痛、まぶたのけいれん、ストレス+食欲不振などの末しょう神経系の不快症状(血流悪化や筋肉、内臓系の不快症状)が主の場合に用います。血の不足や胃腸虚弱、運動不足などが根底にあると、ストレスはもちろん、栄養の偏りや過労、冷え、暑熱の環境、睡眠不足、ホルモンの変動などによって末しょう神経系の不快症状が出やすくなります。このような体質+不快症状の方に適応になります。


補足ですが、逍遥散や加味逍遙散にも精神安定効果のある生薬が含まれていますし、末しょう神経の緊張を緩和させることによって、中枢神経(脳)の緊張や興奮を緩和させるという効果もあります。また清熱や全身の血流を整える(脳の充血を緩和)ことによる精神安定効果もあります。よって、血流改善や末しょう神経系(内臓や筋肉、血管など)の緊張緩和と共に精神安定効果もあると覚えておいてください。ただ、思考や感情、情緒に関しては抑肝散や抑肝散加陳皮半夏の方が専門性があるという分け方になります。



簡単に説明すると以上になります。

分かりやすく説明するために極端な分け方をしていますが、実際には脳という中枢神経系の不調がストレスや過労、睡眠不足などによって引き起こされている、という「根本原因」は同じなので、線引きは難しく実際には先ほど説明したようにはっきり分けることは少ないです。また、もっと他にも症状を治すための見分け方や治す方法が存在するので、以上だけで判断するということはありません。


ただ、どのような治療法を優先させるか、に対してはかなり重宝する分別方法だと思います。




実際に服用する際は専門家に相談を


先ほど申し上げた通り、「一つの使い分けの方法」というだけなので、実際に利用する際には必ず専門家に相談してからにしてください。使い分けを説明しただけであり、症状についてはある程度説明してはいるものの、そもそもこの2処方がどのような体質の方に適応になるかどうかは明らかにしていません。


なので必ず漢方の専門家に相談してから利用するようにしてくださいませ。





お正月明けの辛かった1週間が終わりますね。

お疲れさまでした。ゆっくりお休みください。




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