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メンタルによく用いられる加味逍遙散と帰脾湯の違い

  • みやわき健康薬局  宮脇 崇
  • 2025年12月26日
  • 読了時間: 5分

こんばんは^^今日は朝から冷たい風が吹く寒い一日となりました。明日の土用はもっと寒くなり最低気温がマイナス1度になるようなので、しっかり防寒するようにしてくださいませ。



さて、今回のブログはメンタルによく用いられる漢方薬である加味逍遙散と帰脾湯(加味帰脾湯)の違いについてご説明させていただきます。


ストレスによる不安感やイライラ、焦燥感、不眠…

更年期によるホットフラッシュや急な汗、動悸…


これらメンタルの不調などによく用いられる漢方薬として加味逍遙散、逍遥散、温胆湯、芎帰調血飲第一加減、香蘇散、抑肝散加陳皮半夏、柴胡加竜骨牡蠣湯など様々な漢方薬がありますが、今回はその中から、加味逍遙散と帰脾湯の違いについてご説明します。





一言でいうと「神経が昂っている人or体も心も弱っている人」という違い


加味逍遙散に含まれている生薬

柴胡、芍薬、当帰、白朮、茯苓、生姜、甘草、薄荷、牡丹皮、山梔子


帰脾湯に含まれている生薬

黄耆、人参、白朮、当帰、茯苓、竜眼肉、酸棗仁、遠志、甘草、木香、大棗、生姜


共通して入っている生薬:当帰、白朮、茯苓、生姜、甘草



加味逍遙散はどんな漢方薬なのか?

胃腸と栄養状態の悪化に配慮しながら、心身の興奮や緊張を取り除くと共に血流を改善しながら過剰な熱を取り除くという漢方薬です。体質として胃腸の弱りや栄養状態の軽度の悪化がある人が、ストレスを受けてイライラや動悸、頭痛、胸の張り、焦燥感、不眠などの症状が出ている場合に用います。


帰脾湯はどんな漢方薬なのか?

帰脾湯は気血を補う働きが強い漢方薬です。胃腸の働きを向上させ、さらに栄養をたっぷりと含んでいるので心身の栄養状態を改善します。その上で、精神を安定させるという働きも併せ持ちます。胃腸が弱く貧血気味という体質の方がストレスや過労などで心身が弱り、それに伴いメンタルも悪化しているケースや、長期のストレスにて心身が弱っているという場合に適応になります。




以上のような違いがあります。

一番のポイントは人参と黄耆という心身を元気にする生薬が入っているか否かです。

帰脾湯には人参と黄耆が主役として入っているのに対して、加味逍遥散には入っていません。人参と黄耆は心身を元気にさせるという働きと共に、交感神経を刺激する(脳を興奮、緊張させる)という作用もあるので、ストレスによって神経が昂っている方には使えません。使ってしまうと余計に神経が昂り、イライラや不安、恐怖、焦燥感などがひどくなります。


では、神経が過敏な人には人参や黄耆が入った漢方薬は絶対に使えないのか?というとそんなこともありません。メンタルは心身が弱っていても不安定になるという面があります。この弱っているが故にメンタルが不安定になり、それによって神経が過敏になっている場合には、人参や黄耆を使い心身を元気な状態に戻してあげることでメンタルは安定します。なので、メンタルが不安定にな時に人参や黄耆を用いることもあります。





実際の使い分けのポイント


以上のような使い分けを説明されてもいまいちわからない…という方もいらっしゃると思います。胃腸が弱いし貧血気味だけど、かといって弱っている感じではない…う~む…など微妙なところがあると思います。


実際にどのようなケースに適応になるのか

■加味逍遙散

  • 神経が昂り、とても過敏な状態になっている

  • 疲れよりも心身が活性化している感じがする

  • とにかく誰かと話をしたい

  • 体を動かすとスッキリする

  • 寒さを感じにくい、少し火照る感じがする(けど手足は冷たい)

  • 胸が張る、頭痛がある、みぞおちが苦しい、お腹に力が入っている

  • ストレスを感じると動悸や頭痛を感じる

  • 眠れない+朝早く目が覚めて朝から動ける


■帰脾湯

  • とにかく疲れやすい+だるい

  • 楽しかったことも楽しくなくなる

  • 疲れると動悸息切れを感じる

  • 腹がよく張り、便が柔らかい

  • フワフワしためまいを感じることがある

  • 眠りが浅い、夢をよく見る

  • イライラよりも不安感が強い

  • 朝に弱く、夕方以降に元気になることが多い


以上のような適応の違いがあります。

要するに、加味逍遙散は脳が興奮状態で副腎がしっかり反応している状態なのに対し、帰脾湯は脳の興奮性が弱く、副腎にしっかり指令を送れていない→ストレスに対抗できる状態ではない時に適応になるということになります。(分かりにくいかな…)


再度分かりやすく申し上げますと、加味逍遙散は脳の興奮や緊張を緩和させる漢方薬。帰脾湯は心身を元気にするという作用が主で、さらに神経を安定させる生薬が少し入っている、になります。




以上、ぜひ参考にしてみてください。

ここまで読んでもよく分からない…という方は、LINEや電話にてみやわき健康薬局までご相談くださいませ。分かりやすくご説明させていただきます。




今年最後のブログとなりました。

1年間本当にありがとうございました。来年も皆さまのためになるブログを心がけますので、よろしくお願い致します。どうぞよいお年をお迎えくださいませ。





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