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体側の弱りがメンタルの不調に関係する理由

  • みやわき健康薬局  宮脇 崇
  • 11月7日
  • 読了時間: 5分

こんばんは^^今日は暑くもなく寒くもなく本当に過ごしやすい一日となりました。こんな日は仕事を休みお出かけしたくなりますね。



さて、今回のブログは「体側の弱りがメンタルの不調に関係する理由」というお題になります。


メンタルというと「脳」が原因なのかな?と思ってしまいますが、体全体の弱りも関係しています。心身が弱っていると、心身全体の状態を管理している脳の状態も悪化することや、脳に循環する栄養や酸素の量に問題が発生するので、体側の不調がの脳に波及することが想像できますよね。


脳内の神経伝達物質(セロトニンなど)を調整する薬が処方されているのにメンタルの不調が改善しないのは、この辺が関係しているのかも。




体が弱ると「恒常性の維持」が難しくなるのでメンタルが不安定に

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我々の体には恒常性という機能が備わっています。恒常性とは外部環境の変化に関わらず、体内の状態を一定に保とうとする性質のことです。これはホメオスタシスとも呼ばれ、体温を一定に保つ、血糖値を調節する、体液のバランスを保つなど、健康を維持するために不可欠な生体の機能です。 


一言でいうと「身体を健康な状態に自動的に維持している機能」をいいます。


この大事な機能はメンタルの維持にも大きな役割を果たしています。

例えば血糖値が正常に維持されていないと、低血糖となり、冷や汗、手の震え、動悸、倦怠感、めまい、集中力の低下などの症状が出ます。また、正常な血圧が維持されずに低下してしまうとめまいや立ちくらみ、倦怠感、頭痛などが発生します。これらの症状があると、当然のことながらメンタルは安定しません。


さらにこれは誰にでもあると思うのですが、寒い環境にいると心身が緊張すると共に、寒いという不快感によってリラックスできない状態になります。これは外環境によっても発生しますが、体温が低い人は冷えを自覚しやすく、その度に心身が不安定になることを意味します。




この恒常性(正常な健康状態。自律神経の調整、ホルモンの活性なども含む)を維持するのには体力及び健康が必要になる

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皆さん健康を維持するのにも体力が必要だって知ってましたか?

例えば体温。体温は食事から得たエネルギーが燃焼されることによって作り出されています。体温が1℃上昇するごとに、基礎代謝量は約10〜13%増加すると言われています。これは、体が熱を産生・維持するために、それだけのエネルギーを必要としていることを示しています。


エネルギーを生み出す能力や、それらを適切に調節する機能が低下すると(一般的に「体力が落ちる」状態)、恒常性を維持しきれなくなり、体調不良や病気のリスクが高まります。


マラソン選手が試合後に体調を崩すのは、極度のストレスにより恒常性の維持機能が一時的に低下することが主な原因です。この現象は「オープンウィンドウ」と呼ばれ、数時間から数日間にわたって免疫機能が抑制されます。





以上のような関係によって「体側の弱りや体力の低下がメンタルに悪影響」を及ぼす

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例えば

  • 肺が弱ると酸素の取り込みが悪化します→全身の活性低下につながります。

  • 胃腸が弱っていると栄養の吸収が悪くなり全身の栄養状態悪化につながります。

  • ストレスや過度の飲酒、過労などがあると栄養の代謝や老廃物の除去を担う肝臓の機能が悪化します。

  • 運動不足や心身の消耗があると血流障害やエネルギー代謝の低下が発生し、脳の健康状態が悪化します(セロトニンやGABAなどの合成力低下)。

  • ストレスによって性ホルモンの分泌低下→心身の活性低下+脳の神経伝達物質のバランスの崩れが発生します。

このような状況が作り出されやすくなるので、必然的に恒常性が維持されにくくなり、それによってメンタルが不安定になります。





逆もまた然り

ここまでは体側の衰弱や弱りがメンタルの不調を招く原因になると説明しましたが、一方でストレスによってメンタルが不調になることにより、体側へ悪影響を及ぼすこともあります。


よく、ストレスによって胃痛などが発生することがありますよね。

このように一時的にストレスによって胃痛や下痢、頭痛、手足のしびれや冷え、不眠などの不快症状を発生させ、慢性的になると脳の過敏性を益々増大させ、さらに心身の衰弱を招き、それによって輪をかけてメンタルを悪化させることがあります。





対策はメンタルと体の健康状態の両方を戻していく

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基本的なこと

  • 十分な睡眠と休養

  • 栄養バランスのとれた食事

  • 心身を冷やさない

  • 軽い運動を日課とする(その人の体力の応じて:辛い場合は無理しない)

  • 規則正しい生活習慣の確立

  • 過度なマイナス思考や考え過ぎをやめる

  • ストレスから遠ざかる

  • 会話をする(その人の体力の応じて:辛い場合は無理しない)

  • 目や脳の酷使(SNSなどを見続ける)はしない

  • ある程度回復したら、社会のためになること(仕事)や勉強などを行う


補佐的に役立つ漢方薬を用いる

  • 胃腸の働きを向上させる六君子湯、補中益気湯、平胃散、晶三仙

  • 気血(栄養+元気を補う)を増やす作用のある十全大補湯や人参養栄湯、帰脾湯

  • 補腎(体の機能や代謝を向上させる)作用のある亀鹿仙や杞菊地黄丸、鹿茸大補湯など

  • 全身の緊張や血流を改善する逍遥散や冠元顆粒

  • 気血水(全身の血流や津液の流れ+活性)の流れを阻害する物質を抑制する温胆湯やインチン五苓散

  • 寒熱を調整(冷えやのぼせを改善)する五積散や当帰芍薬散、温清飲

  • 精神を安定させる効果のある抑肝散加陳皮半夏、柴胡加竜骨牡蠣湯、桂枝加竜骨牡蛎湯


以上を淡々と行っていくことが改善法になります。

誰もがすぐによくなりたいと思うので即効性のある方法を求める傾向がありますが、心身の弱りがあると何をしても戻りにくい状態になってしまいますので、上に説明した「基本的なこと」はできる限り守らなければなりません(できる範囲で)。



今回は以上になります。

何をしてもメンタルが改善しない…という方は漢方の専門的な考え方による「心身のバランスを改善する」という方法が功を奏する場合がありますので、ぜひご相談くださいませ。


良い週末を^^






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