徹底解説!抑肝散加陳皮半夏とはどのような漢方薬なのか
- みやわき健康薬局 宮脇 崇
- 2 日前
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更新日:2 日前
こんばんは^^今日は気温が低く風が強かったので「ちょっと肌寒く」感じましたよね。薄着をして心身を冷やしてしまうと、体力が低下して風邪に罹患してしまうことがあるのでご注意くださいませ。
さて、今回のブログは「抑肝散加陳皮半夏」の解説になります。
・何となく処方されたから服用しているけど、どんな作用があるか分からない…。
・この処方は果たして自分に合っているのだろうか…。
と、よく分からない状態で服用してている方が多いのではないでしょうか。
今回はそのような「よく分からないけど服用している」というモヤモヤを解消していただくために、抑肝散加陳皮半夏という処方をしっかりとご説明させていただきます。
一言でいうと、抑肝散加陳皮半夏は心身が弱っている人の脳及び神経の不調を改善する薬

抑肝散加陳皮半夏は肝陽化風という内風に用いる薬になります。
内風についてご説明します。
内風とは主に「陰血などの体に必要な栄養の保持力及び取り込む力の低下(血液及び血液中に含まれる栄養素、水分、ホルモンなど)」により、脳及び末梢神経の興奮症状を抑制できない状態(GABAなどの抑制系の働きが弱くなる状態)をいいます(脳機能低下による興奮症状を抑制させる働きの低下も含む)。
ちょっと分かりにくいかな。
分かりやすく言い換えると、老化や心身の弱り、栄養不良などによって脳の制御が効きにくい状態をいいます。
例をあげますと、更年期にて性ホルモンが急激に減少すると、脳がその変化を感じ取って暴走気味になり、ホットフラッシュや動悸、不眠、多汗などの症状を発生させます。これは完全な腎虚による内風になります。
また、長期のストレスにて心身が衰弱すると、その衰弱によって脳の制御系機能が低下することや、衰弱した状態を回避しようと興奮することにより、手の震えやめまい、ホットフラッシュ、感情を抑えきれないなどの内風症状が出ます。こちらは気血両虚による内風になります。
ちょっと難しいですが、脳や神経は興奮や鎮静などは理由なしに暴走しないように制御されているのですが、老化や心身の消耗、脳疲労、栄養状態の悪化などがあると、制御されにくい状況となり、めまいやのぼせ、ホットフラッシュ、目やまぶたのけいれん、焦燥感、理由のない不安感などの内風特有の症状がでやすくなります。まれにてんかん発作などに発展することもありますね。
抑肝散加陳皮半夏は気血両虚の内風に用いられる
タイトルにある抑肝散加陳皮半夏は、気血両虚という「心身の活性(活性が低下するとそれを是正するために興奮症状が出やすくなる)及び胃腸の機能低下があり、さらに血液や栄養(VB6及びGABAの合成)も足りていない」ことが要因の内風(脳の緊張や興奮が抑制されにくい状態)に適応になります。
また、脳の緊張や興奮が続くと、体内の栄養の消費が亢進することや、恒常性(健康状態)を維持する機能(脳及び副腎、内臓など)の機能を疲弊させるなどが生じ、さらに内風の状況を悪化させてしまいます。
抑肝散加陳皮半夏には脳の緊張や興奮を抑制させるという働きがあります。この働きによって、緊張や興奮などの内風症状を直接抑制させると共に、緊張や興奮を抑制させることで気及び陰血の消耗を抑制させることになるので、不快症状の発生頻度や度合いを下げる(体質改善にもなる)という効果も得ることができます。根本治療にもなり得るということですね。
要するに、抑肝散加陳皮半夏は症状を直接抑えると共に、原因の改善にもなる

先ほどご説明したように、抑肝散加陳皮半夏には釣藤鈎という神経の昂りを抑制する生薬が含まれていますので、直接、めまいやふるえ、ホットフラッシュ、焦燥感などの内風症状を抑制させる働きがあるのが一つ。
さらに、内風の原因となる気血両虚(全身の活性低下や栄養の不足、貧血など)や陰虚(栄養の不足、貧血、水分保持力の低下、ホルモンの活性低下)を改善するという二つの働きがあります。
とはいえ、抑肝散加陳皮半夏には杞菊地黄丸のような「直接的に陰血を補う」という効果は軽微であり、胃腸の働きを向上させて食べ物からの吸収を良好にして陰血を増やすという作用にて補うので、ちょっと陰を補う作用は弱めです。胃腸が弱く地黄という陰を補う生薬を吸収することができない+飲食物をしっかり紹介して吸収することができにくい方のための薬ということになりますね。
まとめると、のぼせ+めまい、まぶたや眼球のけいれん、ホットフラッシュ、理由のない焦燥感、不眠などの内風症状(全て慢性に推移する)が出ている方で、胃腸の機能が弱く、さらに栄養状態がよくない方の症状の緩和に適するのが抑肝散陳皮半夏であるになります。
専門用語でいうと「抑肝散加陳皮半夏は、気血両虚や脾虚を背景にした内風に対して、神経の興奮を抑えつつ消耗を防ぎ、結果的に体を立て直す処方」になりますね。
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