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  • みやわき健康薬局  宮脇 崇

これは納得!運動によって大腸がん発生が抑制できる理由

こんばんは^^今日は「ザ・秋空!」という感じで空が高く感じる晴れ間となりました。湿度の方も急降下しているので、寒さ対策と合わせて乾燥肌対策も忘れずに行いないとですね。



さて、今回は「これは納得!運動によって大腸がん発生が抑制できる理由」というお題でご紹介していきたいと思います。


最近、ニュースなどで盛んに大腸がんと運動の関係について説明されています。


✅大腸がんと運動との関連について書かれたニュース記事


このように盛んに関連がアナウンスされています。

では、なぜ運動は大腸がんにかかる確率を下げることができるのでしょうか。




運動が大腸がんの発生を抑制する理由

  1. 高インスリン血症を抑制することができる

  2. 肥満を予防することができる

  3. 胆汁酸の分泌を抑制する

  4. 免疫力増強

  5. 腸管蠕動の促進による便中発がん物質の腸内曝露時間短縮

  6. 腸管粘膜中プロスタグランジンE2の低下

  7. プロスタグランジンF2αの増加


一つずつ説明しますね。



1.高インスリン血症を抑制することができる

インスリン抵抗性と高インスリン血症が、がんの発症に大きく影響をおよぼしていると考えられています。高インスリン血症の状態になると、異常細胞のタンパク質合成能力は正常細胞よりも高くなり、正常細胞によって排除されなくなって、腫瘍化することが多いということがわかっています。高インスリン状態が続くと異形細胞の出現率が高くなります。運動を行うことで高インスリン血症を抑制することができます。


2.肥満を予防することができる

英国人524万人を対象にした追跡調査によると、22種類のがんのうち17種類のがんは肥満するほど増え、特に大腸がん、肝臓がん、胆嚢(のう)がん、膵臓(すいぞう)がん、子宮がん、腎臓がんは関連性が高いという指摘がなされています。運動によってカロリーの燃焼を活性化させると肥満予防につながります。


3.胆汁酸の分泌を抑制する

脂肪の多い食物は腸内で胆汁酸や腸内細菌が作用しあって発がん物質ができることが明らかとなっています。運動を行うことで胆汁酸の分泌が抑制されます。併せて脂質の摂りすぎにも注意する必要があります。


4.免疫力増強

軽い運動は、血管を拡張させて副交感神経を優位にするため、ストレス発散や体をリラックスさせて免疫力を高めることができます。がんの部位別では、男性では、結腸がん、肝がん、膵がん、女性では胃がんにおいて、身体活動量が高い人ほどがんリスクが低下したという発表があります。


5.腸管蠕動の促進による便中発がん物質の腸内曝露時間短縮

先ほど3番のところでご説明しましたが、「脂質+胆汁酸+腸内細菌」によって発がん性物質が生成されます。運動を行うことで便秘が改善し、その停滞時間を短くすることで大腸がんのリスクを減らすことができます。運動不足で腹筋が衰えると、便を押し出す力が弱くなるので便秘の原因になるということがわかっています。


6.腸管粘膜中プロスタグランジンE2の低下

プロスタグランジンE2は細胞の増殖を助ける成長因子の発現を増加させることにより大腸がん形成を促進することが明らかとなっています(京都大学資料参照)。


7.プロスタグランジンF2αの増加

プロスタグランジンF2αには腸管の蠕動運動を活性化させる作用があります。この活性化によって便中に含まれる発がん性物質への暴露を抑制することができるのでがん予防につながります。




結論。運動をしよう

これだけハッキリ大腸がんを抑制する効果が立証されているので運動をしましょう。


大腸がんは運動不足や食の欧米化によって増加の一途をたどっています。これを抑制するためにはただ運動をするだけ。非常に簡単です。(もちろん、食事の見直しや喫煙、飲酒、適正な体重維持なども大事になります)



身体を動かす時間を1日1時間を目安に

トータルで1日1時間程度体を動かすようにするといいようです。朝30分のウォーキング、夜に30分の筋トレだけでOK。


しかし、厳密にいうと3時間

国立がんセンターの資料によると、家事や通勤での徒歩なども含め、1日3時間程度体を動かしている時間がある人にリスク低減効果がみられるとあります。なので、実際には朝のウォーキング30分+徒歩で通勤30分+仕事中の移動などで体を動かす時間1時間+仕事後の筋トレ30分+徒歩で帰宅30分=3時間というのが予防に役立つということになります。


外で体を使った仕事をしている方は余裕ですが、私のように一日中デスクに座っている仕事をしているという方はしんどいですね。ま、デスクワークで通勤が車という場合には、3時間は無理なので、できる限り体を動かすようにするという感じでいいと思います。



ということで、今回は運動と大腸がんの関係についてご紹介させていただきました。ぜひ健康維持にお役立てくださいませ。





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