こんばんは^^引き続きムシムシとした日本特有の暑さとなっている鹿嶋市です。気温がさほどでもなくても湿度が高いと熱中症の危険性が増すので注意したいですね。
さて、今回は顔や頭部だけ汗がすごいという症状の原因と対策についてご説明していこうと思います。
皆さんいかがですか?
何故か顔や頭だけ汗が大量に出て、時にはボタボタとしたたり落ちるものの、体の汗はさほどでもないという、ちょっと不均衡な汗の出方をしていませんか?
この症状がある方はいったいなぜなんだろう…と気になり、できれば治したいと思っていることでしょう。
原因は神経過敏
頭部だけに汗が出る理由は「精神的な緊張」です。
緊張すると交感神経が刺激されるので、体全体からの発汗量が増えますが、その中でも特に頭部やわきの下、陰部周辺、手足への発汗が増加します。
✅なぜ緊張すると特定の部位への発汗が増えるの?
理由はエクリン腺、アポクリン腺という緊張及び熱刺激によって発汗が高まる汗腺がたくさんあるから+刺激による感受性が高いからです。
◆エクリン腺とは全身にある普通の汗腺です。主に体温調節に関わり、暑熱の環境の時に体温を下げる目的や精神的緊張で発汗が高まります。全身に分布しますが、頭部や手のひら、足裏、ワキに多くあるという特徴があります。額や頭皮は熱に対する感受性が高く、まずここから発汗が始まります。
◆アポクリン腺とはわきの下や外耳道、乳房、外陰部、肛門の周辺にある汗腺です。思春期など性ホルモンが活性化する思春期に分泌が高まります。更に精神的緊張などで発汗が増すという性質があります。
まとめますと、人間にはエクリン腺とアポクリン腺という2種類の汗腺がありますが、その両方ともに精神的緊張によって発汗が促され、エクリン腺は頭部、手のひら、わきの下に多く、アポクリン腺はわきの下、外耳道、外陰部、乳房、肛門周辺に多く分布することから、その部位への発汗が増えます。
このように緊張だけの場合は様々な部位への発汗が認められますが、ここに外気温の上昇や緊張による体温の上昇、のぼせなどが加わると「熱」を鎮めるために熱に対する感受性が一番高い「頭部」の発汗量が増えます。
更に更年期や漢方でいう陰虚、瘀血なども原因に
先ほど「精神的緊張+熱」があると頭部からの発汗が増えるという説明をしました。
✅この状態を作り上げてしまうのが以下の5つ
更年期障害の症状の一つである「ホットフラッシュ」
漢方でいう陰虚(水分保持力の低下)
漢方でいう瘀血(血流障害)
慢性的ストレスや先天的な過敏症
暴飲暴食や男性ホルモンの活性
順番に説明しますね。
①更年期障害の症状の一つであるホットフラッシュ
ホットフラッシュは月経が止まることによって脳がストレスを感じているのが原因です。脳が過剰に興奮すると代謝が高まりますので熱が発生しやすくなります。よって、精神的緊張+熱という状況が作り出されます。
②漢方でいう陰虚
陰虚とは陰の虚。文字の通り陰(体内の水分量)が虚する(減少する)状態をいいます。多くは熱中症などの一過性のものではなく、老化や極端なダイエットなどによる慢性的な水分量の減少をいいます。顔や手足の火照り、口の渇き、肌の乾燥、不眠などが特徴的でな症状です。頭部に熱が入りやすくなるので興奮症状も伴いやすくなります。
③漢方でいう瘀血
瘀血とは血液障害をいいます。全身の血液の流れが悪いと、体内の熱を上手に発散することができません。それにより体内に熱がこもってしまい、結果、熱症状や興奮症状が生じやすくなるので頭部からの発汗量が増えます。
④慢性的ストレスや先天的な過敏症
慢性的なストレスや神経過敏な体質があると、脳が過敏な状態となります。更に、過敏な状態となると、体内の代謝が高まり熱が発生しやすくなるので顔からの汗量が増えてしまいます。
⑤暴飲暴食や男性ホルモンの活性
暴飲暴食があると体内に水分や熱が過剰に発生することや、それによる不快刺激の発生→自律神経が不安定になるという状態が作り出されます。過度な筋トレや運動などにより男性ホルモンが活性化しすぎると、筋肉による熱生産+神経が興奮しやすくなると状態が作られますので「精神的緊張+熱」という状況になります。
対策は精神を落ち着けること+過剰な熱を抑えること
✅精神を落ち着ける方法
マインドフルネス
ストレッチ
適度な運動
心身の休養
睡眠時間の確保
バランスのよい食生活
ストレスから遠ざかる
森林浴
精神不安の原因の改善
積極的に笑う
甘酸っぱいものを食べる(各種フルーツ)
苦いものを食べる(ニガウリ、キューリ、レタス、緑茶、春菊、セロリなど)
刺激物は摂らない✖(香辛料、カフェイン、アルコールなど)
適度な水分摂取
血流を改善するトマト、玉ねぎ、梅干、青魚、大豆や黒豆などの豆類、ビタミンE…かぼちゃ、アスパラガス、春菊など+ビタミンC…フルーツ類、ピーマンなども食べる
暴飲暴食はしない(特に糖質の過剰摂取は注意)
過剰な熱を抑制するには、精神を落ち着けるというのがとても大事になります。なので、心身を冷やすという行為は健康上あまりおすすめできないことから、精神を落ち着けるというこを積極的に行ってください。
体質に合った各種漢方薬も効果的です。ぜひご相談くださいませ。頭部の多汗症には牛黄、抑肝散加陳皮半夏、釣藤散、七物降下湯、加味逍遙散、天王補心丹、黄連阿膠湯、酸棗仁湯、加味帰脾湯、桂氏加竜骨牡蛎湯、柴胡加竜骨牡蠣湯、竜胆瀉肝湯、知柏地黄丸などがあります。
今回は以上になります。よい週末を^^
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