高血圧を放置したらどうなるの?と漢方薬による対処法
- みやわき健康薬局 宮脇 崇
- 20 時間前
- 読了時間: 7分
こんばんは^^今日は朝からずっと雨。ホント最近よく降るよね、と皆で話をしていました。もしかして今が梅雨?そんなバナナ…。
さて、本日のブログの内容は「高血圧を放置したらどうなるの?と漢方薬による対処法」になります。
まずは、日本における高血圧の割合をご覧ください
■ 年齢別の割合
30代:約10%
40代:約20%
50代:約40%
60代:約60%
70代以上:約75%
■ ポイント
年齢とともに確実に増える
60歳以上 → 2人に1人以上
70代 → ほぼ高血圧の方が占める
以上のように年齢とともに上がっているというのが分かります。
このように国民病とも言える高血圧ですが、放置するとどうなってしまうのかということと、漢方による対処法についてご説明させていただきます。
結論から。高血圧を放置するとどうなるのか?

結論から申し上げますと、高血圧の合併症に罹患する可能性が高くなります。
どのような疾病発症のリスクがあるか順番に説明しますね。
①脳卒中(特に脳出血)
収縮期血圧が20mmHg上がるごとに脳卒中リスクは約2倍になるという研究発表があります。
②心肥大→心不全
高血圧によって心臓が無理して動いていることから、心臓壁が厚くなり、その結果、左室肥大を生じやすくなります。その状態を放置すると心不全発症リスクを2〜3倍に増加させてしまいます。
③腎臓病
腎臓の細い血管にストレスが掛かり続け、その結果として血管自体の機能が低下し、腎臓の機能を低下させてしまいます。高血圧がある人は腎臓病になる確率は明らかに高く、約2〜3倍に上がるとされています。
④動脈硬化の進行
高血圧になると内側からの圧力が増します。その強い圧力によって内皮細胞が傷つき、段々と血管の状態が悪くなってしまうことから動脈硬化が進行します。高血圧を放置すると動脈硬化の進行スピードは1.5〜2倍になるとされています。
⑤目の異常
目の裏側にある網膜には細い血管がビッシリと張り巡らされています。高血圧だとその血管に問題が発生しやすくなるので、目の機能に異常が出やすくなります。眼底異常が約3倍、網膜静脈閉塞症が約4倍、緑内障が約1.3倍、加齢黄斑変性が1.4倍になるという報告があります。
⑥認知症
高血圧により脳の微小血管障害に問題が生じやすくなり、その結果として認知症への罹患を高めてしまいます。脳血管性認知症のリスク(中年期の血圧が基準)として、軽症高血圧は約 6倍、重症高血圧では約10.1倍、アルツハイマー型認知症のリスクは約 1.5〜2倍になるとされています。
以上のような驚くべきデータが出ています。
要するに全身に張り巡らされている血管に異常が及びやすくなるので、そのリスクは全身に及ぶということになりますね。対策すべき疾患ということがわかります。
では、どのようにして高血圧対策をすればいいのか

✅まずは高血圧の原因になる因子を理解しよう
加齢・更年期(ホルモン低下)
塩分の摂りすぎ(塩感受性)
内臓脂肪・肥満(代謝異常)
運動不足(血管内皮の衰え)
喫煙(直接の血管破壊)
過度な飲酒(自律神経の乱れ)
精神的ストレス(常に交感神経優位)
睡眠不足・無呼吸(夜間の血圧上昇)
遺伝(家族に高血圧がいる)
他の持病(血糖値・コレステロールが高い)
これらを排除していくことが高血圧を予防することに繋がります。
難しいのは「高血圧になってしまってからでは遅い」ということ。もちろん、高血圧になってからでも心がけた方がいいのは間違いないですが、血管が硬化してしまってからそれを改善するよりも、そうならないように努力していた方が間違いなく効果は高くなります。
しかし、若くても健康な時ってそんなことあまり気にしませんよね。
これが高血圧を予防することの難しさの最大の原因となっています。また、ストレスや睡眠不足、遺伝など「変えたくても変えられない要因」があることも難しくしている原因となっています。
とはいえ、生活習慣が良好な人は、そうでない人に比べて高血圧の発症リスクが 約50%低いことや、心血管疾患リスクについては、DASH食(高血圧予防食)を遵守しているグループの心血管疾患死亡リスクが 約20〜30%低下すること、 さらに生活習慣が整っている人ほど、降圧薬の効きが良く、結果として薬の量を減らせる(減薬)可能性が高いなどのデータが出ていますので、「対策してみよう」と思った時からすぐに予防に役立つ生活習慣を意識するようにしてみてください(理想は若い頃から適度に気を付けることです)。
✅以上を理解した上で、絶対に外せない高血圧対策に役立つ生活習慣4つ

■ ① 塩分制限(最重要):1日6g程度に(汗によって調整)
👉 血圧に最も直接効く
■ ② 体重管理(内臓脂肪を落とす):適正体重に
👉 メタボ型高血圧に効果的
■ ③ 運動(特に有酸素):ウォーキング30分 × 週5回
👉 血管を柔らかくする
■ ④ 睡眠・ストレス管理:6〜7時間の睡眠
👉 見落とされがちだが超重要
漢方薬では高血圧に対してどのような対策をするのか

漢方では高血圧という概念はないものの、高血圧の対する考え方について、ある程度ですがまとまってきている部分があります。そちらと私の経験や考え方を合わせた対策法をご紹介します。
✅漢方の知恵による高血圧対策
肝腎陰虚
肝気鬱血
痰
瘀血
順番に説明しますね。
①肝腎陰虚
肝に蓄えられた血(栄養素)や腎が作り出す栄養及び水分保持力、更に腸が作り出す栄養や毒性物質の排斥などの機能がしっかりしていると、全身の栄養状態や機能が正常化しやすくなるので、脳や血管の機能、そして内臓やホルモン活性が安定します。
それにより、正常な血圧も維持されるようになります。破綻すると全身のバランスが崩れやすくなり、そのバランス調整のために脳の機能が不安定になることから、血圧の調整もうまくいかなくなり高血圧が発症しやすくなります。
✅対策
肝腎の虚を潤す:杞菊地黄丸、六味丸、四物湯など
虚によって生じた火を消火する:釣藤散、温清飲、知柏地黄丸など
②肝気鬱血
現代医学でいうストレス状態のことです。人間関係などのストレスや過労、寝不足、外気の変化などによって脳が興奮、緊張状態になると、必然的に血中水分量を増やすホルモンの分泌が増え、さらに筋肉の収縮による血管の圧迫、心臓の拍動が大きくなるなどが加わり血圧を上昇させます。
✅対策
中枢神経に作用してストレス状態を改善する:抑肝散加陳皮半夏、柴胡加竜骨牡蠣湯、竜胆瀉肝湯など
末梢神経に働きかけて心身の緊張を取り除く:加味逍遙散、柴胡疎肝湯
③痰
分かりやすく例えると「余計な水や脂質が身体に停滞している」状態をいいます。血液中に水分が多いと当然のことながら血圧が上がります。また血中脂質が多いと動脈硬化が進みます。内臓脂肪が多いと炎症反応が激化→血管内にての炎症は高血圧につながるなどにより、高血圧に大きく関係します。
✅対策
いらない水や脂質を体外に追い出す:温胆湯、大柴胡湯、半夏白朮天麻湯、防風通聖散
炎症反応を抑制する:半夏瀉心湯、黄連温胆湯、各種腸内環境を改善するもの
④瘀血
血管内に脂質が多いと血流を阻害します。また動脈硬化があると血管が硬くなるのでこちらも血流が阻害されます。ストレスでも血管が圧迫されて血流が阻害されます。さらに炎症があっても全身の血流は悪化する傾向があります。これら全てが漢方でいう瘀血という血流障害となります。動脈硬化を含み血流に障害があると、当然、血圧は上がりやすくなります。
✅対策
脂質(痰)やいらない水を処理する:温胆湯、大柴胡湯、半夏白朮天麻湯、防風通聖散など
動脈硬化予防:冠元顆粒、桂枝茯苓丸、冠脈通塞丸など
ストレス対策:抑肝散加陳皮半夏、加味逍遙散など
炎症対策:半夏瀉心湯、黄連温胆湯、各種腸内環境改善するもの
便通改善:調胃承気湯、大柴胡湯、防風通聖散など
血虚対策:四物湯、当帰芍薬散など
肝腎陰虚対策:杞菊地黄丸、知柏地黄丸など
今回は以上になります。
ちょっと難しい面もありますので、できることから始めるようにしてみてください。 漢方によるサポートは有効なので、気になる方はぜひご相談くださいませ。
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