風邪を引いた時に「頭痛」がする理由と漢方による対策
- みやわき健康薬局 宮脇 崇
- 2025年11月28日
- 読了時間: 5分
こんばんは^^朝から穏やかな晴れの天気となりましたここ鹿嶋市です。気持ちのいい天気というだけで気分よく過ごすことができますね。
さて、今回のブログのタイトルは「風邪を引いた時に頭痛がする理由と漢方による対策」になります。
風邪をひくと頭が痛くなりますよね。
特に風邪の初期で、体全体の調子が悪い時に頭痛が伴う傾向があります。
今回はその頭痛の原因と漢方薬による対処法についてご説明させていただきます。
痛みの原因はズバリ、免疫が活性化しているから

一言いうと、風邪の原因となるウイルスや細菌の侵入によって「免疫が活性化」しているからです。
なぜ免疫が活性化すると頭痛が発生するのかというと、サイトカインという全身の免疫に「外敵が来たぞ」と知らせる情報伝達物質や、プロスタグランジンというサイトカインの指令によって引き起こされる免疫反応に「血管を拡張させたり、三叉神経を刺激したりなどの働き」があるからです。
つまり、体にウイルスや細菌が侵入していますよ、という反応によって頭痛が出るということになりますね。
頭痛が出やすい人と出にくい人の違い

先ほど説明したような理由がありますが、皆に頭痛が出るということではありません。体質によって出やすい人と出にくい人とがいます。
✅頭痛が出やすい人
もともと頭痛持ち(片頭痛や緊張型頭痛がある人)→痛みに過敏になっているために頭痛を感じやすい
ストレスが多い→自律神経のバランスが崩れやすくなっているため血管が拡張しやすい
睡眠不足が続いている人→血液循環の悪化や肩こりなどを引き起こすので頭痛が出やすい
免疫反応が強い人→炎症反応が強くなるので頭痛も出やすい
脱水や過労がある人→血流の悪化や自律神経の不調を招きやすいので頭痛も出やすい
✅逆に頭痛が出にくい人
痛みに鈍感な人→痛覚神経の感受性が低い人は、炎症が起きても痛みを感じにくい
免疫反応が穏やかな人→ウイルスへの反応が穏やかで、炎症物質の放出が少ない人は症状が軽度で済む
健康管理ができている人→免疫システムが整っている人は風邪の症状全体が軽く済む
風邪を引いた際の漢方薬による頭痛改善法

以上、風邪を引いた時に頭痛が出るメカニズムについてご説明してきました。
ここからは頭痛の対策法についてご説明します。
★風邪の初期は基本的に解表によって対策する
風邪の引きはじめで悪寒、発熱、頭痛、関節の痛み、喉の痛み、くしゃみ、鼻水、頭痛などの症状が出ている場合には、漢方では表症といい解表という治療法を用います。この治療法が「風邪初期の頭痛を治す方法」になります。
症状や体質によって用いる漢方薬が異なります。
①悪寒や節々の痛みなどがある場合で汗が出ていない場合→葛根湯、麻黄湯、川芎茶調散
②悪寒があり節々の痛みがある場合で少し温めると汗が出る場合→桂枝湯、香蘇散、参蘇飲
③悪寒や節々の痛みと共に腹痛や下痢がある場合→柴胡桂枝湯、カッコウ正気散
④悪寒+咽頭痛があり汗が出ていない場合→咽頭痛が弱い:葛根湯、麻黄附子細辛湯。咽頭痛が強い→銀翹散、桔梗石膏
⑤のぼせや火照りにプラスして咽頭痛がある→銀翹散、桔梗石膏
⑥咽頭痛や火照りにプラスして腹痛や下痢が付随→小柴胡湯桔梗石膏、小柴胡湯+五行草
★風邪の治りかけでだるさや食欲不振、たまに寒気や火照りが出る時は「心身の調整」で対策する
発熱や悪寒、節々の痛み、焼けるようなのどの痛みなどの「強い不快症状」は緩和された後に、だるさや食欲不振、寒くなったり暑くなったりを繰り返すなどの治りかけの状態の時に「頭痛」が付随することがあります。このような時は「心身を調整する」という方法にて対策します。
解表と同じく症状や体質によって適応となる薬が異なります。
①寒気が強く、食欲不振やだるさがひどい→柴胡桂枝湯
②寒気やだるさにプラスして「疲れやすさ」を強く感じ、咳なども伴う→参蘇飲
③軽い咽頭痛や火照り(夕方になったら熱が出る)を感じる→小柴胡湯、小柴胡湯桔梗石膏
④咽頭痛に黄色い痰を伴う咳が出ている→五虎湯+五行草
⑤動くと発汗やだるさに伴いだるい感じの頭痛が発生→五苓散、柴苓湯、苓桂朮甘湯
★長引く風邪に伴う頭痛は症状別に対策する
一週間以上に渡り風邪が長引き、それに伴って頭痛が発生するというケースがあります。この場合にも個々原因が異なりますので、しっかり把握して対策することが改善法になります。
①風邪が鼻炎や副鼻腔炎、耳の痛みに発展→辛夷清肺湯、荊芥連翹湯、葛根湯加川芎辛夷
②強い咳込みが続き、それによって頭痛も付随→五虎湯、竹葉石膏湯、釣藤散
③体力の低下やだるさ、動くと汗が漏れる、寝汗、冷えなどに伴う頭痛→補中益気湯、麦味参顆粒、黄耆建中湯
④風邪症状が治ったのちにイライラや不安感、肩こり、動悸、頭痛などが残り続ける場合→逍遥散、桂枝茯苓丸、抑肝散加陳皮半夏
※一応簡単に説明したのですが、実際に適応になる漢方薬を決める際にはもっとしっかり相談する必要があります。よって、利用される際には専門家に相談してからとしてくださいませ。
今回は以上になります。
結局、風邪の時によく用いられる漢方薬が頭痛にも適応になるということになります。ということは、風邪の症状が治まれば頭痛の原因となっているサイトカインやプロスタグランジンの分泌も減少するので、頭痛も治るということになりますね。ウイルスや細菌などがいるが故に免疫が活性化して頭痛が出ているので、自ずとこのような結果になります。
とはいえ、寒気を伴う風邪の初期には川芎茶調散(頂調顆粒)がファーストチョイスになりますので覚えておくといいでしょう。
よい週末をお過ごしくださいませ^^
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