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  • みやわき健康薬局  宮脇 崇

腎臓が心配…。普通の主婦でもプロテインを毎日飲んだ方がいいの?

こんばんは^^朝から真夏の暑さとなりましたここ鹿嶋市です。いい加減にして欲しい暑さですが、まだまだ弱まる気配がありません。もう少しの間、暑さに注意するようにしましょう。



さて、本日は「腎臓が心配…。普通の主婦でもプロテインを毎日飲んだ方がいいの?」というお題でブログを書いていこうと思います。


皆さんプロテイン飲んでますか?

今はジムやカーブスなどでプロテインを勧められますよね。

プロテインを飲んでます!という方も増えているような気がします。


そんなプロテインについて検証してみようと思います。





まずは腎臓などに対する危険性から

皆さんが一番気になることからご説明しますね。


店頭でも、よく高齢の方から「プロテインを飲むようになってから体の調子が悪い」というご相談を受けることがあります。


結論から申し上げますと「プロテインを始めとしたタンパク質(アミノ酸)は、摂りすぎると、タンパク質が代謝される際に発生する尿素窒素が過剰に発生します。過剰になるとその尿素窒素を排泄する腎臓に負担がかかります」ということになります。


腎臓が元気であれば、いくら尿素窒素がたくさん発生してもびくともしませんが、小児のようにまだ未熟な腎臓であったり、高齢者のように腎機能が低下している場合、又は腎臓が生まれつき弱い人、その他腎臓疾患がある方などは、たんぱく質を過剰に摂取すると仕事が増えて疲れてしまうために機能が低下する可能性があります。


要するに処理する能力があれば問題ありませんが、能力が低い方が過剰に摂取すると、人間でいうと過剰労働させている状態なので、疲れてしまい機能が低下してしまいます。


よって、全ての人に危険であるとも言えませんし、安全であるとも言えません。ケースバイケース、その人にあった摂り方をする必要がある栄養素ということになります。


タンパク質は体の主要な栄養素です。筋肉や内臓に生まれ変わる重要な栄養素なので、不足せずにしっかりとりましょうとアナウンスされています。このように、腎臓や胃腸(過剰摂取は胃腸にも負担になる)の機能などを度外視すると、不足することなくちょっと多めに摂った方がいい、となります。しかし、多方面から考えると、自分のキャパを意識して体の負担にならない量とする必要があります。





では、普通の主婦はプロテインを摂るべきなのか?

結論から申し上げますと、「日常において心身の運動負荷が少ない場合で、バランスの取れた食事を摂取している場合には全く必要ない」といえます。


理由は普通に摂取できている場合にはたんぱく質の量が足りているからです。


日本人女性のたんぱく質の平均摂取量は65.7gです。それに対して推奨摂取量は50g~55g(成人女性)。運動をしている女性の場合は63g~133gになります。


よって、特に強い強度の運動をしていない女性の場合、あくまでも平均値ですが、1日のたんぱく質の摂取量を満たしているので、別途、プロテインにてタンパク質を摂取する必要はないといえます。


しかし、例えば運動選手で毎日運動をしていたり、筋トレを日課としている方の場合には平均値として50g前後足らないことから、足らない分をプロテインで補う(プロテイン1回分の量でたんぱく質の量が20g程度なので、運動負荷によって1~2回分を補う必要がある)ようにするといいでしょう。



必要なたんぱく質の量

12歳以上の男性の必要量:1日50g

12歳以上の男性の推奨量:1日65g

筋肉への負荷が高い男性の推奨量:1日80g~159g


12歳以上の女性の必要量:1日40g~45g

12歳以上の女性の推奨量:1日50g~55g

筋肉への負荷が高い女性の推奨量:1日63g~133g


日本人のたんぱく質摂取量平均:71.4g


プロテインの1回分のたんぱく質の量:15g~30g、平均20g


総たんぱく量の一日上限量:1.5g/kg/日(体重60kgの方は90gまで。例えば食事で70g摂取している場合には、プロテインで20g摂取するまでは吸収されますが、これ以上摂っても吸収されないようです)



食事で摂取するたんぱく質の量(例)

  • 朝:食パン+コーヒー=7.6g

  • 昼:生姜焼き+ご飯+味噌汁=26.8g

  • 夜:寄せ鍋+ご飯=21g

合計:55.4g




プロテインはビジネスなのか?

何となくプロテインを販売すると儲けになるからかな?と考えてしまいますよね。

実際にはそのような面もありますし、大事な栄養素なので勧めているというのもあると思います。今は運動不足な方が多く、それによって「フレイル」という筋力が低下して「筋力や心身の活力が低下し、介護が必要になりやすい、健康と要介護の間の虚弱な状態」になるケースがあります。このフレイル防止として、筋肉の材料になるプロテインの摂取が推奨されています(高齢者は胃腸が弱く、更に代謝が低いのでたんぱく質の吸収がよくないので特に推奨される)。


しかし、高齢者は腎機能が弱いケースが多く、更に筋肉に負荷をかけないと筋肉は増えにくいという関係性があることから、プロテインの摂取が正しいのかどうかは考えていく必要があります。


カーブスなどで軽く筋肉を鍛えている主婦の場合には、プロテインを飲む必要性はありません。


しかし、食事に手間暇をかけることができず、タンパク質の摂取量がどうしても少なくなってしまう、胃腸が弱く肉や卵などをしっかり摂ることができないなどがある場合には、プロテインにて補うというのはめちゃくちゃありだと思います。私が申し上げているのは、バランスの取れた食事が摂れている主婦の方は必要ないという意味になります。




以上、腎臓が心配…。普通の主婦でもプロテインを毎日飲んだ方がいいの?に対しての考察になります。必要な栄養素ですが、ややビジネス的な側面があることや、心身への負担もあることから、誰にでも手放しで推奨できる健康食品ではありません。漢方では、物質面も大事ですが、機能面(栄養素吸収する機能、摂取した栄養素を体に定着させる機能、細胞を増殖させる機能)も重要視して健康を考えていきます。プロテインを飲んでも体のバランスが改善しない…という方はぜひ漢方療法をお試しくださいませ。





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