朝がつらいのはうつのサイン?理由と改善法
- みやわき健康薬局 宮脇 崇
- 11月14日
- 読了時間: 6分
こんばんは^^すっかり冬になったと思っていたのですが、今日は暖かかったですね。このようにまだ少し気温がアップダウンするので、自律神経にやさしい生活をこころがける必要がありそうです。
さて、今回は「朝がつらいのはうつのサイン?理由と改善法」というお題にてブログを書いて行こうと思います。
皆さん朝は得意ですか?それとも苦手ですか?
一般的に、パッと目が覚め、朝ごはんをしっかりと食べることができ、さらに朝から活発に行動することができるなどが日常的に行えているならば、「朝に強い」といえます。
逆に寝坊しやすくシャキッと起きられない、食欲もない、午前中は頭も体も動きが鈍く仕事の方も調子が出ない…というのが通常運転ならば「朝に弱い」といえるでしょう。
ちなみに私は「完全に朝に弱い体質」です。
では、うつ傾向になるとなぜ朝が弱くなるのか?

✅うつ傾向になると朝に弱くなる理由
ストレス状態にある
コルチゾールの分泌に問題が発生
男性ホルモンの分泌に問題が発生
睡眠に問題がある
セロトニンの分泌に問題が発生
心身の疲れや栄養バランスの乱れ
順番に説明しますね。
①ストレス状態にある
ストレス状態にあると常に心身が活性化している状態になる(マラソンしているような状態)ので、睡眠状態が悪くなることや、心身が疲れやすくなる、自律神経が失調しやすくなる、ホルモン系や神経伝達物質の失調を招くなどのアンバランスな状態が引き起こされるので、朝に弱いという状況が作られやすくなります(もしくは早く起きてしまい落ち着かないという状況も)。
ストレス状態で気分が優れない状態をうつ傾向と呼び、そのうつ傾向な状態によって様々な不調が生じます。
対策はストレスから離れること+解決すること、ストレス解消に役立つ行動を行うこと(運動や会話、サウナ、マッサージなど)などを行うようにしながら、ストレス緩和に役立つ食材(柑橘系、酢、セロリ、春菊、ブロッコリー、キャベツ、アスパラガス、菜の花、セリ、しじみ、あさりなど)を意識すること、そしてストレス緩和作用のある漢方薬(疎肝薬など)を利用するなどになります。
②コルチゾールの分泌に問題が発生
コルチゾールは就寝中~朝に分泌が増えるホルモンです。主な作用は血糖値や血圧を上昇させて心身を活動モードにすること。ストレス状態でも分泌され、ストレスに対抗できる状態に心身を整えてくれます。
ストレスによる心身の疲弊(うつ状態)や体内時計の乱れ、脳の疲労(うつ状態)があると、コルチゾールの分泌に問題が生じてしまい、その結果、朝に弱いという状況が作り出されます。
この状態は中医学でいう「心気虚+心血虚」、「腎虚」(その他、心気虚、心血虚、腎虚に至る原因の把握→対策も大事になります)なので、これらを原因を含め対策していくことが改善法になります。また、ストレスや過労、睡眠不足、生活リズムの乱れ、栄養バランスの偏り、過度の飲酒なども原因になりますので、これらも併せて改善していくようにします。
③男性ホルモンの分泌に問題が発生(男性に限り)
こちらは男性に限りなのですが、男性ホルモンもコルチゾールと同じく「朝に分泌が多くなり、心身を活性化させる。また精神の安定にも効果を発揮する」という役割があります。よって、男性ホルモンの分泌に問題が発生すると朝に弱いという状況が作り出されます。
男性ホルモンの分泌に問題が発生する原因はストレスや過労、飲酒、性生活過多などによる酷使、さらに更年期や老化による減少などになります。
中医学では「心気虚+心血虚」、「腎精不足」が原因になります。こちらも②同様にそれに至る要因の把握や対策も重要になりますね。食材としては、黒いもの(黒豆、黒ごま、海藻など)やナッツ、山芋、ベリー類、魚介類、骨付き肉、栗などを意識するようにします。さらに吸収させる胃腸、体に使えるものに変換する肝臓、栄養を取り込んで増殖させる腎の働きに負担を掛けない+機能を改善することも大事になります。また、適度な運動や日光浴、孤独の解消、規則正しい生活習慣、疲労の解消なども積極的に行うといいでしょう。
④睡眠に問題がある
うつ傾向になるとここで説明している諸々の要因により、朝(午前中)に弱く、夕方~夜になると元気になってくるという傾向があります。これは「自律神経が失調した状態」なので、必然的に「夜間の眠りの質が悪化」します。眠りに問題が生じてしまうと、疲れが取れないのでどうしても「朝が弱い」状態になってしまいます。
対策は「朝は必ず同じ時間に起きる」ことです。
この時間をずらしてしまうと、体内時計(サーカディアンリズム)の乱れが生じるので、不規則な生活となってしまい、その結果、眠りの質が悪くなります。
⑤セロトニンの分泌に問題が発生
精神安定に働くことで有名なセロトニンですが、その他に、すっきりと目覚めさせる+集中力を高まる+日中のパフォーマンスを向上させる+副交感神経(心身を休める)から交感神経(活動的になる)への切り替えをスムーズにする+体内時計を整える+睡眠の質を向上させるなどの働きもあります。
ストレスや不規則な生活、心身の疲れ、日照時間の不足(日光浴不足)、栄養不足、運動不足、更年期障害(女性のみ)などがあると減少してしまい、うつ症状及び朝に弱いという症状を引き起こします。
対策は規則正しい生活、朝の日光浴、適度な運動、バランスの取れた食事(大豆・大豆製品、乳製品、肉・魚介類、バナナ、ナッツ類などはセロトニンの材料になるトリプトファンを多く含むので意識してください)などになります。漢方では気血を補う(心血、肝血)こと、肝鬱や痰湿の改善、腎虚や瘀血の改善などになります。肝臓の機能や腸内環境の改善も大事になりますね。
⑥心身の疲れや栄養バランスの乱れ(更年期や老化現象を含む)
当然ですが、心身が疲れ切っていると、身体は「もっと休みたい」となるので(生命を維持するために)だるい、常に疲れている、やる気がでないなどと共にウツっぽい、朝に弱いといった症状が出やすくなります。
原因は過労、寝不足、長期的なストレス、栄養失調、加齢、更年期、不規則な生活、各種慢性病など上に挙げたものとほぼ同様の原因となります。
対策は休む時間を増やす、栄養バランスを整えるなど「原因として考えられるもの」を改善することです。その上で漢方では「虚労」として扱いますので、個々の原因(気虚、脾気虚、血虚、陰虚、陽虚など)の対策を行います(その人によって異なります)。
今回は以上になります。紹介した漢方の対策はごく一部です。実際にはもっとたくさんの選択肢がありますので、実際に利用する作用には必ず専門家に相談するようにしてください。
原因についても、代表的なものをあえて色分けしていますが、実際にはいくつもの要因が重なり合っているケースがほとんどで、また、その割合も個々微妙に異なり、さらに体質や慢性病などの影響もあるので、一概に「これだ!」ということにはなりません。よって「参考程度」としてくださいませ。しっかり話を聞きたいという方はぜひみやわき健康薬局にご相談くださいね。
これは当たり前のことですが、うつ病に関して、主の対策は「専門の病院にて診察してもらうこと」です(実際に診察して病名を告げることが出来るのも医師になります)。その上で、生活習慣を見直し、さらに足らない部分を漢方薬で補っていく(場合によっては漢方や生活習慣が主になることもあります)というのが正しい対策法になります。
それではよい週末を^^
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