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  • みやわき健康薬局  宮脇 崇

ビックリするくらい出るかも。便秘の漢方療法まとめ

こんばんは^^朝から雨が降ったりやんだりを繰り返している鹿嶋市です。今日も十分に涼しかったですが、明日からはもっと涼しくなるみたいです。気温差は体に悪影響を与えますので、衣類で調整して体にダメージを与えないようにしてくださいね。



さて、本日は「ビックリするくらい出るかも。便秘の漢方療法まとめ」というお題でブログを書いていこうと思います。


皆さんお通じはいかがですか?

あまりよくない…という方はぜひ漢方療法をお試しください。

その効果にびっくりするかも。




便秘の原因は便の通過障害

当たり前のこと言うな!とお叱りを受けそうですが、便秘の原因はズバリ「便の通過障害」です。通常、吸収されなかった食べ物のカスと腸に生息する腸内細菌が、腸の粘液と蠕動運動によって毎日排泄されます。しかし、何らかの原因によって便を通過させる働きに問題が発生すると、便が途中で詰まってしまい便秘が発生します。


細かい説明の前に、男性は下痢が多く女性は便秘が多いという話を聞いたことがありませんが?


その理由として

  • 「大腸内に痛みの刺激を与えた場合、オスのラットでは排便と関連する大腸の動きが誘発されるが、メスのラットでは誘発されないことを確認された(岐阜大学の研究)」

  • 「女性は男性より筋力が弱く、腸を動かすための腹筋の不足があること+女性は子宮があるため腸が圧迫されること。生理周期によるホルモンバランスの変化の影響でも便秘が生じやすいこと」

などがあります。要するに、男性ホルモンの影響が強いのかな?と思います。男性ホルモンには筋肉を活性化させるという働きがあります。そして俊敏性を高めて外敵から身を守る(領土を守ることや、狩りをしていたという関係により)という作用もあります。これら反応は腕や足の筋肉だけでなく、内臓の筋肉にも同様の指令を出すと考えられるので、男性はストレスによって排便や飲食物の刺激にしやすい身体の仕組みになっているのだと考えます。女性はその逆ですね。なので男女によって違いが生じています。





この便秘を改善する漢方薬のご紹介


✅便秘解消に役立つ漢方は全部で5種類

  1. 胃腸の熱

  2. 精神的ストレス

  3. 心身の活性+エネルギー不足(気血両虚)

  4. 心身の弱り+冷え

  5. 体液不足

順番に説明しますね。


①胃腸の熱

元々体が温かい人に過食や睡眠不足、ちょっとしたストレス、感染症などが生じると、胃腸に熱が生じます。すると、飲食物から水分が漉しとられてしまうことや、腸の蠕動運動が抑制されることにより便秘が引き起こされます。


この場合の改善法は胃腸の熱を冷ましながら腸壁を刺激して蠕動運動を活発にするという方法を用います。防風通聖散や大柴胡湯、調胃承気湯、清営顆粒などの漢方薬が適応になります。緑黄色野菜や豆腐、パイナップル、ヨーグルト、バナナなどの食材が改善に役立ちます。


胃腸の熱体質の特徴:口臭、ガスが多い、便が臭く便器に張り付く、口の周りに吹き出物がある、食欲旺盛、アクティブで体力がある、興奮しやすい、体臭がきつい、舌の苔が黄色い、おりものが黄色いなど。



②精神的ストレス

精神的ストレスがあると胃腸の動きがぎこちなくなります。緊張するとガチガチになるという表現がありますよね。文字通り筋肉が硬直するのですが、胃腸の筋肉も同じく硬直してしまいます。当然、硬直すると便が排出されにくくなってしまうので便秘になります。


改善法は心身をリラックスさせて腸の緊張を取り去ることです。大柴胡湯や柴胡疎肝湯、開気丸、桂枝加芍薬大黄湯などが適応になります。セロリや春菊、柑橘系の果物、そば、大根などの食材が改善に役立ちます。


精神的ストレスがある方の特徴:便秘と下痢が交互、腹痛や腹の張りが強い、みぞおちが張る、脇腹が痛む、肋骨周辺が痛む、頭痛や肩こりがある、ガスが多い、イライラや不安感が多いなど。



③心身の活性+エネルギー不足(気血両虚)

心身の活性不足があると当然のことながら胃腸の動きも悪くなります。また、血液の量が不足すると胃腸の粘膜も不足してしまうので、便の滑りが悪くなり便秘が悪化する原因になります。


改善法は心身を活性化させること、体全体の栄養状態を改善することになります。漢方薬では補中益気湯+麻子仁丸、人参養栄湯、婦宝当帰膠などになります。りんご、栗、クルミ、じゃがいもなどがおすすめの食材になります。


心身の活性+エネルギー不足がある方の特徴:食が細い、胃もたれしやすい、疲れやすい、痩せていて太れない、顔色が悪い、生理の量が少ない、月経周期が遅れがち、精力減退など。



④心身の弱り+冷え

真冬に悪化するのが心身の弱り+冷えタイプです。冷えると体は熱を逃がさまいと筋肉を硬直させますよね。腸の筋肉も一緒に緊張しやすくなるので便秘が引き起こされます。


改善法は心身の活性を高めること+冷えを緩和させることです。漢方薬では小建中湯、附子人参湯、桂枝加芍薬大黄湯が適応になります。スクワットなどで下半身の筋力をつけると共に、かぼちゃ、えび、ニラ、ねぎなどの食材がおすすめです。


心身の弱り+冷えがある方の特徴:とにかく寒がり、冬は動きたくない、腰痛や関節痛がある、便を出すだけで疲れてしまう、便秘なんだけど出すと下痢、口が水っぽい、いつもぼんやりしてるなど。



⑤体液不足

脱水や老化、貧血、胃腸の機能低下→飲食物の吸収低下などがあると体液が不足してしまいます。当然ですが、体液が不足すると腸壁を潤す粘液の量も不足してしまうので、便秘が引き起こされます。


改善法は適切な水分摂取及びたんぱく質+野菜の摂取。そして胃腸の働きを健全にすることなどが大事になります。漢方薬では参苓白朮散(胃腸が弱い方)、潤腸湯(高齢者の便秘)、炙甘草湯(過労や慢性ストレスの方)などが適応になります。ほうれん草やにんじん、プルーンやレーズン、クコの実、オリーブオイルなどが改善に役立ちます。あと、寝不足も大敵です。


体液不足の方の特徴:乾燥肌、口や鼻の粘膜が乾きやすい、ウサギのフンのようなコロコロ便、喉が渇くけど多くは飲めない、食欲があるけど沢山食べれない、目が乾く、味の濃いものを好むなど。



以上になります。

便秘にもいろいろな種類があります。その人にあった薬や対策法を用いることで改善することができます。お悩みの方はぜひ漢方療法をお試しください。ご相談お待ちしています。






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