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  • みやわき健康薬局  宮脇 崇

ニキビの原因はストレスと性ホルモン。治し方は単純だけど難しい


こんばんは^^今日は寒かったですね。真冬といったら語弊がありますが、いきなりの気温低下で真冬のコートを着てご来店されたお客様が数多くいらっしゃいました。



さて、今日は「ニキビの原因はストレスと性ホルモン。治し方は単純だけど難しい」というお題でブログの方を書いていきたいと思います。


ニキビというと皆さんどんなイメージを持ちますか?

そうです。青春ですよね。学生に多いイメージがあるので青春という言葉が思い浮かびます。


ニキビができる原因も青春が関係しています。まずはそのニキビの原因についてご説明しますね。



✅ニキビができる原因

  1. ストレスや性ホルモンの活性、食べ過ぎなどで血液中に脂質が増える

  2. 肌代謝がいいと脂質が肌に取り込まれるので皮脂が増える

  3. 皮脂と皮膚の熱+水分によってアクネ菌が増える

  4. アクネ菌に免疫が反応して炎症が起こる→これがニキビ

順番に説明しますね。



①ストレスや性ホルモンの活性、食べ過ぎなどで血液中に脂質が増える

まず初めに血液中に脂質が増えます。脂質が増える要因としてあるのがストレスと性ホルモンの活性、そして食べ過ぎです。ストレスがあるとストレスに対抗する副腎という場所が刺激されます。ここから抗ストレスホルモンが分泌されるのですが、この抗ストレスホルの材料となるのが脂質です。なので血液中に脂質が増えます。性ホルモンの材料も同様に脂質なので思春期には血中に脂質が増加します。食べ過ぎは言うまでもなく血中脂質が増加します。



②肌代謝がいいと脂質が肌に取り込まれるので皮脂が増える

ここが一つのポイントとなります。血中に脂質が多いだけではニキビはできません。過食しても高齢者にはニキビはできません。違いは肌代謝がいいこと。肌代謝が活発で次々と生まれ変わっている状態だと、肌代謝にも脂質が必要になるので、血液中の脂質が活発に皮膚に取り込まれ皮脂が増加します。なので、血中に脂質が多い+肌代謝が活発というのがニキビの条件となります。



③皮脂と皮膚の熱+水分によってアクネ菌が増える

アクネ菌は脂質の多い場所で生息する皮膚の常在菌です。皮脂は代謝のいい状態+過剰な熱がある状態で分泌が多くなります。そこに過剰な皮膚の水分によって蓋をしてしまうと、ジメジメした環境を好むアクネ菌が更に繁殖しやすくなります。



④アクネ菌に免疫が反応して炎症が起こる→これがニキビ

毛穴の中に皮脂がたまり、その皮脂をエサにアクネ菌が集まる→アクネ菌は体にとって異物なので免疫が排除しようとする→免疫細胞が炎症で排除しようとする→毛穴に炎症→ニキビの発生というメカニズムになります。




原因が分かれば対処法は簡単



✅対処法

  1. 血液中の脂質を減らす

  2. ニキビの原因であるアクネ菌&炎症をやっつける、改善する

  3. 皮膚の熱&過剰な水分を取り去る

  4. 皮膚の代謝を低下させる(皮膚に血中の脂質が取り込まれにくくする)

順番に説明しますね。



①血液中の脂質を減らす

言うのは簡単です。物理的に血液中の脂質を減らせば皮膚も減るのでニキビは治ります。でも実際にはそれほど簡単ではありません。まずストレス。これは漢方薬や日常にてストレス発散をすればある程度改善可能です。しかし、例えば上司からの陰湿なパワハラが日常的に続くなどがあれば、焼け石に水。根本原因を改善しないと難しいです。


次に性ホルモンの活性を抑える。こちらも漢方と生活習慣である程度コントロール可能ですが、思春期における体の反応を完全に抑え込むのは無理。特に活性が強い思春期はコントロールするのはかなり難しいです。


最後に食生活。こちらは口から入れるものを制御すれば大丈夫なので意思次第です。


以上、ある程度コントロールはできますが、原因によっては完全に抑え込むのは難しいといえます。

(血液中の脂質を減らす漢方薬:温胆湯、竜胆瀉肝湯、半夏白朮天麻湯、大柴胡湯)



②ニキビの原因であるアクネ菌&炎症をやっつける、改善する

こちらは西洋医学的な治療が行われています。抗生物質でアクネ菌をやっつけ、抗炎症作用のある薬剤で炎症を改善します。


また漢方薬でも膿の排出を促したり、炎症を改善するものが使われます。代表処方は消風散や十味敗毒湯、排膿散及湯、五行草、荊芥連翹湯などです。



③皮膚の熱&過剰な水分を取り去る

皮脂にプラスして、皮膚に過剰な熱や水分があるとアクネ菌が活発に動く&繁殖するようになります。また、ニキビの炎症もひどくなります。なので、過度の日焼けや過度の暖房、湿度の高い環境、汗をかかない生活、水分の過剰摂取、肉や甘いもの、脂質の摂り過ぎなどは控えるようにします。過剰な熱や水分は漢方薬(清営顆粒、竜胆瀉肝湯、黄連解毒湯、柴胡加竜骨牡蛎湯、インチン五苓散)やハトムギ茶などで改善できます。



④皮膚の代謝を低下させる(皮膚に血中の脂質が取り込まれにくくする)

こちらは③とほぼ同じになります。陽気が体表部にある状態だと肌代謝が活発になってしまうので、体全体の陽気を抑えるという方法を用います。血熱や脳の過興奮、胃熱、心火、肝火などがあると陽気が強くなるのでこれらを抑制するその人に合った漢方薬を選び処方します。




治す方法は単純ですが治すのは容易ではない


先ほど説明した通り、治す方法は単純明快です。これほど疾患で理由が明確になっているものも少ないです。


しかし、説明した通り、性ホルモンの活性が原因になっていることが多く、それらは人間の体が成長に伴い勝手に分泌されているものなので、完全に抑制するのは非常に難しいといえます。


しかし、血中の脂質を増やしてしまう脂質や糖質を減らしたり、脳の過剰な興奮を抑制する、更に皮膚の熱や湿を改善する、アクネ菌を殺菌するというような方法を行うことにより、確実にニキビの量や赤みを減らすことができます。


お悩みの方はぜひ病院の治療および漢方療法をお試しくださいませ。


本日はこれで終わりになります。最後までご覧いただきありがとうございました。





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