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  • みやわき健康薬局  宮脇 崇

なぜ体を冷やすとよくないことが次々と起こるのか?

こんばんは^^今日はよく晴れて日が照ってくれたので暖かく感じましたが、このところずっと寒い日が続いています。最高気温が3℃とか4℃とか勘弁してほしいですよね…。


そんな寒い日が続くと、寒さになれていない我々関東人はつい油断して体を冷やしがち。 体を冷やしてしまうと、タイトルにあるように次々とよくないことが起こります。


いったい何が起こるのか、そしてその対策法をご紹介します。




①体を冷やすとエネルギーが奪われる

人間は恒温動物です。

そのため、外気温が下がるとエネルギーを燃焼させて体温を上げる、外気温が高いと汗を出したり体表部の血管を拡張させたりして熱を発散させて一定の体温を維持しています。


今のように寒くて外気温が低いと、体の中のエネルギー(糖質や脂質など)を筋肉で熱に変えて体温を上げます(それと共に、基礎代謝(心臓や肝臓、腎臓など)によっても熱が常に生産されています)。


ずっと寒い状態が続くと、ずっと熱をたくさん産生し続けなければならないので体全体が疲れてしまいます。


主に、熱を産生する筋肉、エネルギーを変換・調節させる肝臓や腎臓、その他、ATP産生を担う各細胞などが疲労します。


対策として有効なのが筋肉の活性を高める「BCAA」というアミノ酸の摂取です。まぐろ、かつお、あじ、サンマ、牛肉、鶏肉、卵、大豆、高野豆腐、チーズなどに豊富に含まれているので、冷え対策として積極的に摂るようにしましょう。




②肝臓や腎臓の働きが低下する


肝臓は最も冷えに注意したい臓器の一つです。

なぜか?人間の体の臓器は全て冷えに弱いのですが、肝臓が冷えてしまうと、全身に必要な熱及びエネルギーを作り出すことができなくなってしまい、冷え症状が更に進行してしまうからです。


肝臓には約40%もの血液が運ばれてきます。なので、全身を冷やしてしまうと、多くの冷やされた血液が肝臓を循環するということになるので、あっという間に肝臓が冷やされてしまいます。


肝臓が冷やされると先ほど申し上げたように肝臓自体が弱ってしまい、結果、全身を温めるための熱の生産(肝臓は代謝によって全体の27%もの熱を生産している)及び筋肉(筋肉は全身の30%ほどの熱を生産している)が必要とするエネルギーの生産が滞ってしまいます。


なので、全身を冷やさないようにすると共に、腹巻などをして肝臓をしっかりガードして冷やさないようにするなどの対策をおすすめします。


太い血管(AVA血管)が通っている手のひらと足の裏、そして顔面などを冷やさないために、手足と顔面、更に手首足首、首をしっかり温めることが対策として有効です。




肝臓と同じく冷えに注意したいのが腎臓です。

腎臓は全身の司令塔。冷やして機能が低下してしまうと、どえらい悪影響が体に生じます。


腎臓は血液をろ過する臓器です。なので、全身が冷えると、その冷えが血流に乗って腎臓を冷やします。


更に、体が冷えると血管が収縮します。血管が収縮すると全身の血流が悪くなり、結果、腎臓への血流も低下してしまいます。血流が低下すると栄養の供給及び老化物の回収をうまくできなくなるので機能が低下します。


腎臓の機能が低下してしまうと

・栄養が尿に漏れ出す

・尿の生成が滞る

・血液中のミネラルバランスが狂う

・赤血球の合成

・ビタミンDの合成

・血液のろ過

といった仕事が滞るばかりか、他の臓器にSOSを発信して全身の緊張感を高めます。緊張感が高まる→更に全身の血流悪化→冷えとなるので改善が必須です。


肝臓の欄で説明した通り、腹巻によって腎臓部分を温めると共に、全身の血液を冷やさないように寒い環境に身を置かない、手足と顔、手首、足首、首を温めることを行うようにしましょう。




③血流が悪化するので見た目が悪くなる

血流が悪化すると、先ほど重要と述べた肝臓や腎臓の機能悪化だけでなく、高血圧や血糖値の上昇、免疫の低下、不眠など様々な病気や不快症状の原因になります。


そして最も悪影響なのが肌や粘膜への影響です。

・顔色が悪い

・肌が乾燥する

・しわやシミが増える

・粉をふく

・しもやけ

・痒くなる

・粘膜及び肌の免疫低下→肌トラブル、風邪をひきやすくなる(粘膜が乾きやすくなっているので病原菌が喉や肺に侵入しやすくなる)、アレルギー

・冷え症の悪化

・老ける

など、様々なことが…。


見た目を去ることながら、痒みや発疹などの原因にもなるのでしっかり冷え対策をしましょう。


対策として有効なのが

・体を冷やさない

・保湿する

・クリームなどで肌をガードする

・マスクなどで肌や粘膜をガードする

・入浴でしっかり身体を温める

・抗酸化物(ビタミンAやC、E)を補う

・化繊の肌着は避ける(綿が〇)




④そして免疫が低下する

冷えると免疫が低下します。


皆さん風邪をひくと体温が上昇するのはなぜだと思いますか?理由は2つ、一つは病原菌が死滅しやすくなること、もう一つは免疫細胞が活性化することです。(参照:https://www.nips.ac.jp/release/2012/04/_trpm2.html)


当然ですが、冷えると免疫細胞の活性も低下してしまいます。また、体表部(皮膚や粘膜)の血管が収縮してしまうので、免疫細胞が外敵まで到達することができないという問題も発生します。


さらにさらに、体のエネルギーが「体を温める」ということに全て使われてしまうので、免疫を活性化させて外敵をやっつけるというエネルギーが不足してしまうという事態も…。




と、このようににいいことは何一つありません。




なので、なるべく体は冷やさないようにしましょうね。



とはいっても、家に閉じこもってぬくぬくしてばかりいると、今度は全身の代謝が低下してしまい、いざ寒くなった時に体を温めることができなくなってしまいます。なので、適度にメリハリをつけて寒い場所で体を鍛えるということも必要になります。


冷やすなといわれたり、寒い場所で鍛えろといわれたり、いろいろと面倒ですが、要は「バランスが大事」ということです。生活全般では冷やさないことを心がけ、1日に30分~数時間は寒い環境の中で体を動かして鍛える!という守りと攻めが必要だということです。ぜひ参考にしてくださいませ。





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