top of page
  • みやわき健康薬局  宮脇 崇

風邪後期の症状。「寝ると咳がひどくなる」要因と対処法

こんばんは^^朝から真夏のような暑さとなりましたここ鹿嶋市です。この暑さは20日までという予報が出ています。来週、21日の木曜日からは一気に秋がやってくるという予報が出ています。やっとですね。



さて、本日は「風邪後期の症状。寝ると咳がひどくなる要因と対処法」というお題でブログを書いていこうと思います。


つい先ほど若い女性のお客様がいらっしゃいました。

「起きている時は咳がでないのに、なぜか就寝すると咳が出てきます。寝られないのでどうにかして欲しい」というご相談です。


聞けば、1週間前にコロナに感染したということ。熱は速やかに下がったのですが、咽頭痛と咳がいつまでも治らなかったものの、ここ2~3日はそれが改善傾向にある、しかし、夜間の咳だけは治らないということです。

改善として五虎湯という漢方薬をおすすめしました。




風邪後期における夜間の咳の原因は咽頭部の粘膜が弛緩すること

原因は咽頭部の粘膜が弛緩して膨らみ、気道が狭くなるからです。

空気の通り道が狭くなることで、空気がスムーズに行き来することができなくなり、その不快刺激によって咳がでます。


日中は心身は交感神経支配となっており、力を入れていないのにも関わらず全身の筋肉は程よく緊張しています。逆に、夜間になると心身を休めるために副交感神経支配となるので、全身の筋肉が弛緩傾向になります。その状態の時に、就寝するために横になると更に弛緩が強まり「咳が出る」などの不快症状が発生しやすくなります。


夜間は心身の活性が低下するので、全身が弛緩しやすくなるのと同時に、体温が低下する、脳が機敏に動くことができない、傷の治りが遅いなどの傾向が強くなります。




でも、普段は咳が出ないのになぜ?

普段は寝ても咳がでないのに、なぜ風邪を引いた後に限って咳がでるのでしょうか。

それは「炎症によって粘膜が弱っているから」というのが理由です。


風邪をひくとのどや気管支などが痛くなることがありますよね。なぜ痛くなるのかというと、自分の免疫とウイルスとが戦っているからです。免疫はウイルスをやっつける時に炎症を起こして退治するのです。その炎症が細胞や神経までも破壊してしまうので、腫れや痛みが発生します。味覚障害や嗅覚障害の原因にもなりますね。


当然のことながら、白血球の攻撃によって炎症が引き起こされると、その部分が弱ってしまい普段よりも弛緩傾向となるので、咳が出るという状況が作られます。





風邪後期「寝ると出る咳」の改善法

基本的にはたっぷりの休養と無理しない、暑い寒い乾燥する高湿度などの厳しい環境に身を置かないことなどによって自然治癒力を高めれば治っていくのですが、咳によって咽頭部の細胞が傷つき、いつまでも咳が止まらないことや、咳によって肋骨にひびが入ったり、眠れなくて翌日が辛いなどのデメリットがあるので、なるべく早く治した方がいいという場合は薬を使いましょう。


✅風邪後期の夜間の咳を治す方法

  1. 麻黄によって気管支を拡張させる

  2. 咽頭部の炎症を緩和させる

  3. 細菌感染がないか確認する

  4. 過剰な水分や甘いものの摂りすぎ、暴飲暴食、胃腸の機能低下に注意する

順番に説明しますね。


①麻黄によって気管支を拡張させる

一番ポピュラーな方法です。麻黄という交感神経を刺激する生薬が入った、麻黄湯や小青竜湯、五虎湯、麻杏甘石湯などの漢方薬を使います。原因が副交感神経の亢進なので、それを交換神経刺激によって元に戻してあげることで症状を緩和させます。ただ、交感神経を刺激してしまうことから、不眠や動悸などがでることもあるので、誰もが使えるという生薬ではありません。


②咽頭部の炎症を緩和させる

原因となっているのが粘膜の炎症による機能低下なので、粘膜の炎症を改善→機能を向上させることが改善法となります。麦門冬湯や竹葉石膏湯、小柴胡湯桔梗石膏、五虎湯、一風飲、銀翹散などによって炎症を緩和させることが有効です。はちみつなども効果的です。


③細菌感染がないか確認する

風邪がいつまでも長引く場合にはウイルスではなく細菌に感染していることもあります。痰が黄色~緑、鼻炎がある、喉が痛みが10日以上続く、胸痛+色のついた痰が出るなどがある場合は細菌感染の可能性が高いので医療機関を受診して改善するようにしましょう。


④過剰な水分や甘いものの摂りすぎ、暴飲暴食、胃腸の機能低下に注意する

粘膜の機能低下やむくみを悪化させてしまう原因の一つとして、水分や甘いものの摂りすぎ、暴飲暴食、胃腸の機能低下があります。胃腸は自律神経の働きに影響を与えるので、その胃腸の機能に問題が発生していると、自律神経が乱れて様々な不快症状が発生します。なので、常に健全な状態にしておくように心がけましょう。もちろん、夜間の咳にも関与しています。



以上になります。その他、カビや各種アレルギー、喫煙、飲酒、過労、コロナによる上咽頭炎、副鼻腔炎、心臓疾患、肺疾患など様々な要因がありますが、よく拝見する原因と対処法についてご紹介させていただきました。


過労や喫煙、飲酒などの生活習慣も原因になりますので、これかな?と思ったら改善してみるということが大事になります。


それではよい週末を!





ご相談は直接お越しになる以外にも、お電話、メール、LINEなどで対応しております。ぜひお気軽にご利用くださいませ。 TEL 0299-82-6897(お電話の場合はすぐに対応出来ない場合があります。予めご了承くださいませ) mail miyawaki-kenkou@amber.plala.or.jp LINEはホーム→右上の人+マーク(友達追加)→検索→@578zspjvで検索してメッセージ下さいませ





0件のコメント

最新記事

すべて表示
bottom of page