膀胱炎を繰り返すというケースの漢方療法
- みやわき健康薬局 宮脇 崇
- 2月13日
- 読了時間: 5分
こんばんは^^極寒の真冬が通り過ぎ、やや過ごしやすい気候に変わりましたね。週末はさらに気温が上がって最高気温が17℃と3月下旬ころの気温になるようです。暖かくなるのはうれしいことですね。
さて、今回は「膀胱炎を繰り返すというケースの漢方療法」についてご説明させていただきます。
膀胱炎というだけで辛いのに、それを繰り返すというのは想像を絶する辛い状況だと想像します。
実際の店頭の相談ではかなり多い疾患の一つです。
多くの方は病院治療と併用しているというのが現状ですが、漢方薬のみでやられている方もいらっしゃいます。
今回はこの「繰り返す膀胱炎」に対する対処法についてご説明します。
膀胱炎を繰り返す原因と対処法

まず、なぜ膀胱炎を繰り返すのかを理解する必要があります。これが分からないと漢方療法もできませんし、日常生活における対策もピントを絞って対策していくことができません。
✅膀胱炎を繰り返す原因
菌の侵入
粘膜防御力の低下
尿の停滞
免疫低下(体力の低下)
自律神経の失調や炎症の継続
順番に説明しますね。
①菌の侵入
肛門周囲の大腸菌が尿道に侵入(腸内環境の悪化+下痢及び抗生剤の副作用が多い)、性行為によって雑菌が侵入、尿意を我慢する+水分の摂取不足による尿量の不足(尿を出すことが雑菌の抑制につながる)などの原因によって膀胱炎が何度も引き起こされることがあります。
対策は腸内環境を正常化させる、性行為をするときは入浴などで清潔にしてから、尿意は我慢しない、水分はしっかり摂って尿量を適切にするなどになります。
この場合は自分で改善できる場合には漢方薬を服用する必要はないですが、原因や症状によって対応するケースもあります。
②粘膜防御力の低下
更年期によるエストロゲンの低下(エストロゲンが不足すると粘膜が弱る)、老化や貧血による粘膜の機能低下、過労やストレス、睡眠不足、慢性病(糖尿病など)などによる心身及び粘膜系の弱りがあると雑菌の侵入を許しやすくなります。
対策は冷えやストレス、栄養不足などで悪化するので、冷やさないこと、入浴や適度な運動で心身を温める、ストレス解消を積極的に行う、バランスのいい食生活をこころがけることなどになります。
漢方薬では粘膜の働きを高める黄耆や桂枝が主成分になったもの(衛益顆粒、黄耆建中湯、小建中湯、清心蓮子飲、補中益気湯など)や、全身の活性(特に下半身)を高める地黄丸系の漢方薬(杞菊地黄丸、八仙丸、牛車腎気丸など)が適応になります。
③尿の停滞
骨盤底筋低下や前立腺肥大(男性)、ストレスによる自律神経の失調などがあると、尿が膀胱や尿道に残りやすくなります。尿が残ると雑菌が繁殖しやすくなるので膀胱炎が発生しやすくなります。
対策は骨盤底筋を鍛えるために仰向けで膝を立て、肛門・膣・尿道を5秒間「締めて引き上げる」動作を10回繰り返す「骨盤底筋体操」を行う、前立腺肥大は病院にて治療する(漢方療法も効果的です)、自律神経が原因の場合はストレス対策を行う(ストレス対策に役立つ漢方薬も効果的です)などになります。各々原因を見抜く必要がありますね。
④免疫低下(体力の低下)
膀胱炎に感染すると粘膜や免疫が疲弊し、さらに膀胱周辺の神経系などが混乱気味になるので、それらによる感染や、過労や寝不足、抗生剤の利用などよって体力や免疫が原因の感染などがあります。
対策は過労やストレス、寝不足に気を付けながら、消化の良い食事をこころがけるようにします。また冷えや暑さなどもよくありませんので対策するようにします。そうした上で補中益気湯や人参養栄湯、各種キノコ系(キノコを食べることも改善に役立ちます)などの免疫や体力を向上させる漢方薬を用いる(その人の症状や体質にあった)ようにします。
⑤自律神経の失調や炎症の継続
こちらは雑菌が原因ではなく、膀胱炎への繰り返しの罹患やストレス、自然治癒力の低下などが原因となり、膀胱や尿道の収縮や弛緩がうまくいかなかったり、自然治癒力の低下によって膀胱壁や尿道の炎症が治らなかったりなどによって、下腹部の痛みや違和感、頻尿、排尿痛などが引き起こされているという状況です。
対策はストレスや冷え、過労などが大敵になるのでこれらをしないようにすること。さらに「時間薬」も必要になりますので、ゆっくりと治していくという心構えも大事になります。漢方薬では自律神経を調整する桂枝加芍薬湯や抑肝散加陳皮半夏、炎症を緩和させる清心蓮子飲、四物湯、黄連阿膠湯、温経湯、地黄丸系の補腎薬+血流改善薬などを用います。
以上が複合して発生

以上、原因を個々説明してきましたが、実際の漢方相談では2~3種類が複合して発生しているケースがほとんどです。なので、実際に悩まれている方は様々なことに気を付けて生活すると共に、薬を用いる際には必ず専門家に相談してからとしてくださいませ。
悪化して腎盂炎に発展してしまうことや、他の病気(婦人科疾患や間質性膀胱炎、膀胱腫瘍など)の可能性もありますので、病院を受診することも大事になります。その上で薬局などで漢方を利用して改善していくというのが間違いのない方法です。
もしどこにも相談するところがない…という場合はぜひみやわき健康薬局まで。
よい週末を!
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