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  • みやわき健康薬局  宮脇 崇

漢方家が肉の効能効果について真剣に考えてみた


こんばんは^^天気予報通り、一日中雨となったここ鹿嶋地方です。久しぶりに雨風が強かったですね。


さて、今回はこれから暑くなるにつれ必要になってくる食材「肉」についてご説明していこうと思います。


肉といえば、ネットニュースなどで絶対に必要と書かれていたり、一方でがんや肥満の原因になるなどと書かれており、いったいどっちが正しいの?と迷う方が多いのではないでしょうか。


結論から申し上げますと、肉は他の食材に比べ、人間にとって栄養となる栄養素が凝縮されているといえます。なので、全く食べないよりは食べた方がいいといえます。


とはいえ、肉を食べなくても不足するという栄養素はありません。肉以外の野菜や果物、魚介類、炭水化物などで全ての栄養素が代用できます。なので絶対に必要!ということではありません。


あくまでも、効率よく栄養を補うことができる食材ということです。他の食材に比べて栄養素が凝縮されているので、少しの量で必要な栄養素を摂取することができる食材ということです。




肉が必要な理由

先ほど肉は効率よく栄養を補える食材であって、必ずしも摂らなければならないものではないというお話をさせていただきました。


では肉を食べる理由は何なのでしょうか?


それは先ほども申し上げましたが、少量で必要な栄養素を補うことができるという点です。人間は様々な栄養素を必要とします。その理由は使われる栄養素が多岐に渡るからという理由と、リスク分散(体に害を及ぼす要因に分散)です。


様々な栄養素を摂らなければならない、でもそう考えるとたくさん食べないといけなくなります。その時、少量で効率よく栄養を補える肉を摂取することで、量をたくさん食べる必要がなくなり、適切な量で必要な栄養素を補うことができるようになります


つまり、肥満の抑制や食の細い方、あまりたくさんの量を食べられない高齢者などの栄養摂取に役立つということになります。




漢方では補気薬・補血薬とされています

牛肉・羊肉・鶏肉・うなぎ・えび・ふな・うずら卵・鶏卵は体を元気にする補気薬(補気薬は神経及び細胞に作用して心身を活発にする働きのある薬です)に含まれ、レバー・豚肉・鳥骨鶏(なければ地鶏)かき・なまこ・太刀魚・うずら卵・鳥骨鶏の卵・鶏卵は補血薬(補血薬は血液の材料及び血液中に含まれる栄養素をいいます。補血薬はこれらを補い増やすという役割があります)に分類されます。


このように、心身を元気にする作用と、血肉の材料になるという働きがあるということになります。


なので、元気がない方にぜひとってもらいたい食材といえます。


これは先ほど申し上げましたが、心身にとって必要な栄養素が凝縮されているからです。栄養が補われれば、必然的に体は元気になります。




なぜ、暑くなる夏に必要なのか?

夏は汗をかきます。また、血液が体の中心部ではなく手足や皮膚などに多く流れるようになります(熱を皮膚から逃がすため)。


すると、「脱水+脳及び筋肉の疲労」という状態が作り出されやすくなります。


これを回避してくれるのが肉です。肉には脱水予防に必要不可欠なアルブミンという栄養素を豊富に含まれている他、同じく水分保持に働く各種ミネラル、更に代謝及び栄養の吸収を活性化するビタミンB群を豊富に含んでいます。


このような理由によって肉は夏に摂りたい栄養素といえます。



とはいえ、肉には弱点もあります。それは「消化が悪い」ということ。冷たいモノを飲むことによって弱っている胃腸には少々荷が重いといえます。胃腸の機能を低下させてしまうと栄養の吸収が悪くなってしまいます。栄養を補おうと肉を食べているのに、逆に栄養の吸収が悪くなり、体全体の栄養状態が悪くなってしまいます。本末転倒ですね。なので

  • たべる量を調節すること

  • しっかり噛んで飲み込むこと

  • スパイスを適度に使い胃腸の動きをよくしてあげること

  • ミンチ状になったものを利用すること

  • 消化を助ける食材を用いる(パセリ・大根・パイナップル・わさびなど)

それにプラスして冷たいものの摂りすぎに注意することが大事になります。



以上になります。ぜひ健康維持にお役立てください。



その他、肉の健康効果

・精神安定効果

・免疫力を高める効果

・ダイエット効果

・脳の発達を助ける効果

・細胞増殖効果による老化防止効果

・記憶力、集中力のアップ

・骨粗しょう症予防

・疲労回復効果

・美肌、美髪、美爪効果


最後にもう一度。肉は体にいいですが他の食材とのバランスが一番大事なります。いろいろな食材を食べることを前提としてお肉も取り入れていくというようにしてくださいませ。


逆に食べ過ぎると

・脂質異常症

・便秘

・腸内環境悪化

・胃腸の機能低下

・体臭やニキビ、痛風などの原因に

・糖尿病リスクが高くなる

・死亡リスクが高くなる

・動脈硬化(高血圧)

・腎臓の負担増大

などが考えられますのでやはりバランスよくというのが大事になります。





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