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  • みやわき健康薬局  宮脇 崇

月経前症候群は元気な証拠?

更新日:2021年9月16日

こんばんは^^朝からさわやかな秋の陽気となりましたここ鹿嶋地方です。季節の代わり目ということで日々気候が変化しますのでご注意くださいませ。



さて、今、お客さまよりLINEにてご相談がありましたので、その内容についてご紹介していこうと思います。その内容とは「月経前症候群」についてです。


月経前になるとイライラやそわそわ、息切れ、そして体温の上昇(37℃前後)になって不快だというご連絡をいただきました。



果たして月経善症候群は異常なの?

月経前になるとイライラやのぼせ、倦怠感などの症状が出る月経前症候群。果たして体の異常から出ているシグナルなのでしょうか?


答えはNO(完全にNO!という訳ではありません)


理由は月経前は黄体ホルモンというホルモンが多くなります。そのホルモンの特徴として「体に水分や栄養を増やし、且つ体温を上昇させる働きがある」また「エストロゲンの減少によってセロトニンという精神を安定させる神経伝達物質の合成が低下する」という理由があるので、ある意味、多少の不快症状が出るのは必然といえるからです。


✅月経前になると不調症状が出る理由

  • ホルモンの変化→体温が上昇する→ほてりや眠気が出やすくなる

  • ホルモンの変化→栄養や水分をため込みやすくなる→むくみ、吹き出物、便秘などが出やすくなる

  • ホルモンの変化→エストロゲンの減少→セロトニンの減少→情緒不安定、イライラが出やすくなる


特に心身がバランスを崩している、又は病気が原因となっているとかではなく、自然と不快症状が出やすい状態だといえます。


月経前の不快症状は女性の約8割が経験しているとされており、月経のある女性の2~5割に見られるポピュラーな症状ということがデータとして出ています。






とはいえ、ちょっとバランスが乱れているという場合も

漢方では「不快症状の原因は、その時の体の状況で判断する」という教えがあります。


分かりやすく説明しますと、不快症状が強く出る時というのは、その人の心身のバランスが崩れている時であると共に、不快症状の原因を示唆してるという意味です。


余計分かりにくくなったかな^^;


つまり、頭痛が決まって深夜や朝方に出る人がいたとします。深夜や朝方といえば心身の活性が最も低下する時なので、その時に症状が出るということは体の活性が極端に低下して弱っているということを意味します。


逆に、イライラした時や誰かとケンカした時、いいことがあって思いっきり興奮している時に決まって頭痛が出るという人がいたとします。脳神経の昂りや興奮といった心身が活性化しすぎている時に症状が出ているので、普段より神経の昂りがあり、更にそれに上乗せされて高い興奮状態が引き起こされているが故に頭痛が出ていると判断します。


要するに、不快症状はバランスの乱れが「より増幅」されて出ることが多いので、弱っている人は心身の活性が最も低下した時に症状が出やすくなり、逆に昂っている人は興奮した時に症状が出やすくなるという現象が起こりやすくなります。


✅例

  • 寝る間際や朝方など安静にしている時に症状が出る→心身が弱っている

  • イライラした時、興奮した時に症状が出る→心身が昂っている、興奮している

  • 空腹時や十分に食事がとれていない時に症状が出る→エネルギー不足

  • 満腹時や食べ過ぎた時に症状が出る→暴飲暴食

  • 寒いと感じた時に症状が出る→体が冷えている

  • 暑熱の環境にいると症状が悪化する→熱が過剰になっている

  • 手で温めると気持ちいい→虚証

  • 逆に手で圧迫すると気持ち悪い→実証(血流の滞り、炎症、腫瘍、感染など)

など



で、話を戻しますと、月経前は「栄養や水分の保持力が高まる」「体温が上昇する」という状態なので、この時に不快症状が出るということは


  • 食べ過ぎ

  • 水分の過剰摂取

  • 過度の飲酒

  • 糖質や脂質の過剰摂取

  • 血糖値、血圧、尿酸値、脂質に問題がある

  • 急に体重が増えた

  • ストレスが多い(ストレスがあると体温が上昇しやすい)

  • 自律神経のアンバランス

  • 筋トレ過剰や性行為過多、心身の酷使

  • 寝不足


などの疑いがあるということになります。(その他、甲状腺ホルモンや女性ホルモン、下垂体の異常、自律神経のアンバランス、糖尿病などの病気が隠れていることがあるので、症状が強い&長期に及ぶ場合は医療機関で検査するようにしましょう)


例えば、普段よりストレスが多くイライラしていたとします。イライラしていると脳が興奮するので体温が上昇します。その状態の時に月経前のプロゲステロンが分泌されると、より体温が上昇し、更にセロトニンの分泌も抑制されるので更にイライラが増すという状況になります。


要するに、普段よりの心身のバランスの悪化に拍車がかかるので不快症状が出るということです。先ほどの漢方の体の判断方法、腑に落ちますよね?


もし、心身が虚弱で普段より体温が低めで低血圧気味、元気がない…という方であれば、月経前に体温が上がることで逆に調子がよくなるはずです(必ずしもということではない)。


ということで結論。


タイトルにある「月経前症候群は元気な証拠」はある意味本当なのです。元気で活発。体温が高めでよく食べる!という人は恐らく不快症状が出やすいはずです。が、先ほど申し上げた通り、過ぎたるは及ばざるがごとしで、ストレスなどによって神経が昂りすぎていたり、暴飲暴食で内臓や血管に負担がかかっているという場合にはいくら元気でも改善しなければなりません。



何かご質問がある方は遠慮なくみやわきまでご相談くださいませ。




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