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  • みやわき健康薬局  宮脇 崇

夜になると痛み(歯痛や関節痛など)が増す理由

こんばんは^^朝から雲が厚く「もう梅雨が来たの?」という天気が終日続いた鹿嶋市です。この時期に降る雨は穀雨と呼ばれ、柔らかく温かな春の雨は、田畑を潤し穀物を成長させると言われています。



さて、今回は「夜になると痛み(歯痛や関節痛など)が増す理由」というお題でお話していきたいと思います。


皆さん歯に痛みがあったり、関節痛があったりするときに、なぜか夜になると痛みが増すってことありませんか?


もしくは、昼間は全く痛みを感じないのに、なぜか、決まって寝ている時だけ痛みが出る…ということはありませんか?


今回はその理由をご説明します。




理由はズバリ「ステロイドホルモンと血流の悪化」

理由はズバリ「ステロイドホルモンと血流の悪化」です。


まずはステロイドホルモンから説明しますね。


副腎皮質から分泌されるステロイドホルモンは、代謝をはじめとする多様な機能を持ちます。その強い免疫抑制作用から、抗炎症剤や免疫抑制薬としてさまざまな病気の治療に使用されています。


このステロイドホルモンの分泌が高まると、Tリンパ球がリンパ組織に集まりやすくなり、より効率的にリンパ球が活性化され、強い免疫応答が引き起こされます。


ステロイドホルモンの分泌は朝に最も多く分泌され、夕方から夜間にかけて最も少なくなります。よって、昼間は炎症が抑制され、更に免疫活性も高い状態なので痛みが軽減(全ての痛みが軽減されるわけではありません)され、逆に夕方以降になると痛みが増すという状況が作り出されます。


ぜんそくや肌の痒みなども同様に、昼は大丈夫だけど夕方以降になると悪化するという声をよくお聞きします。こちらもステロイドホルモンが関係しています。


次に血流の悪化です。


漢方の世界では夜に症状が悪化する場合は「瘀血(オケツ)」という血液の流動性低下が原因とするという弁証方法があります。理由は夜になると「陽<陰」が強くなり、内臓や筋肉の動きが低下する→血液の流動性が低下する→瘀血が進むという考えによります。


血流の低下が持続すると徐々に組織が酸素欠乏となり、また新陳代謝が悪化し組織が障害されて痛みが発生します。



以上のように、ステロイドホルモンと免疫、そして血液の流動性などが「夜間に痛みが憎悪する」原因になります。





漢方薬による治療法

治療法は痛みが発生している疾病や原因によるので一概にはいえません。特に虫歯や歯槽膿漏、打撲、ぎっくり腰などの急性病については、その都度違いますし、更に病院などでの治療法を優先した方がいいケースが多くなります。


漢方での対応は主に慢性の痛みになります。


✅漢方で対応となる痛み

  • 慢性的な関節や筋肉の痛み

  • 慢性的な頭痛

  • 過労などが原因の歯の痛み

  • 慢性ぜんそくによる胸の痛み

  • 痔の痛み

  • 慢性的な消化器官の痛み

  • 術後の違和感

などになります。


これらの痛みで更に夜間に症状が悪化する場合には、補腎と補血、補気によるステロイドホルモンの補充と免疫細胞の活性と活血による血液の流動性を改善するという方法を主にします。更に、抗炎症作用のあるものや、神経の昂りを抑えるものなどを適宜加えていきます。


基本的に「慢性的に痛みがある」という場合には原因をハッキリさせることが大事になります。過労や負荷が強い、ストレス、暴飲暴食、味の濃いものの摂取、冷え、虫歯、歯槽膿漏などの原因がある場合にはその改善(生活習慣及び漢方薬にて)をする。体質虚弱、老化、ストレス→心身の弱り、胃腸虚弱→体の栄養低下、過労→心身の機能低下など心身の虚がある場合には漢方で補うなど、原因を明らかにすることで、見合った治療を行うことが症状の改善につながります。



慢性的な痛みがあり夜に悪化する…という症状でお悩みの方は、ぜひ漢方療法をお試しになってみてくださいませ。




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