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  • みやわき健康薬局  宮脇 崇

夏の後半から秋にかけて多くなる「夏バテ」の原因と対処法

こんばんは^^今日もとびっきり蒸し暑かったですね。とにかく皆さんが口にするのが「蒸し暑い」という言葉。その通りで連日湿度が70%前後と高い日が続いています。湿度が高いと気温が低くても熱中症になりやすくなるので注意したいですね。



さて、本日は「夏の後半から秋にかけて多くなる「夏バテ」の原因と対処法」というお題でブログを書いていこうと思います。


皆さん夏バテしていませんか?

  • 軟便~下痢っぽい

  • 食欲がいまいち

  • 体が重い、だるい

  • 疲れやすい

  • 眠りの質が悪い

などがあれば、恐らく夏バテしています。


漢方の知恵で対策できますので最後までお読みくださいね。




夏バテの原因は「暑さ」と「湿気」

何となく分かっていたと思いますが、中医学的にみて夏バテの原因は「暑さと湿気」です。


暑さは人間の体を疲弊させます。熱射病などで脳の温度が上がりすぎてしまうと、機能障害を引き起こし、場合によっては後遺症となり、症状に苦しみ続ける…ということも。湿気は胃腸の機能及び全身の水分代謝低下を発生させて夏バテを作り出します。



まずは熱によって発生する症状になります


熱は心身の大きなダメージを及ぼします。短期的には肌や粘膜、肺、胃などの場所を犯して暑熱症を発生させます。症状は火照り、イライラ、顔面の紅潮、呼吸が激しい、微熱が続く、口が乾く、冷たいものを欲するなど。


適応処方は白虎加人参湯になります。



以上の状態が続くと、段々と心身が疲れてきます。微熱や多汗、口の乾きの症状の他に、倦怠感、元気がない、呼吸が辛い、尿が濃い、便秘、舌が赤く乾燥しているなどの症状が付随してきます。これを漢方では気陰両虚といいます。


適応処方は麦味参顆粒、清暑益気湯になります。



胃腸の弱い方は強い熱症状を受け続けると心身が弱ってしまい、「気虚」という症状が強く出ることがあります。倦怠感が続く、手足がだるい、立ちくらみがある、汗が止まらない、食欲不振、下痢が続く、無表情などの症状が発生します。


適応処方は補中益気湯になります。




次は湿邪によって発生する症状になります


湿気が多い状況が続く(外気の湿度上昇及び冷たい水分や食べ物の過剰摂取)と湿気に弱い胃腸が犯されてしまいます。頭重、倦怠感、お腹が減らない、気持ち悪い、下痢、舌にむくみがあり苔も厚いなどの症状が発生します。


適応処方はインチン五苓散、平胃散になります。



上記の湿邪が胃腸だけでなく、全身に広がると暑湿三焦症となります。めまい、むくみ、下腹部の違和感、尿の出渋り、口が苦い、不眠、胸苦しいなどの症状が出ます。


適応処方は清心蓮子飲、猪苓湯、温胆湯になります。




最後は心身の冷えで発生する症状になります


最後にちょっとレアですが「陽虚」といって、冷房やプール、冷たい飲み物の過剰摂取などによって心身が冷えて夏バテが発症する場合もあります。口が水っぽい又は粘る、食欲減退、手足の冷え、体がだるい、下痢、頻尿気味、冷房が寒いなどの症状がでます。


適応処方は苓桂朮甘湯、真武湯、人参湯などになります。





更に生活習慣にも気を付ける

症状の改善には見合った生活習慣が必要になります。


暑さと湿気が原因になりますので、症状が起こっている時には

  • 冷房などを使い暑さ対策を徹底する

  • 過度の日焼けや汗のかきすぎに注意

  • 除湿器などを使い湿気対策を徹底する

  • 消化のいい食事を心がける

  • 水分を摂取する際は少しずつ&冷たいものは少しだけ

  • 食事の量は腹八分目としてよく噛んで飲み込む

  • 夕方以降はしっかり体を休めることを意識して睡眠時間はたっぷりと

  • とにかく胃腸を労わる

  • 冷えを自覚している場合は冷房と冷たい飲食物に注意して

などを意識する必要があります。


漢方薬だけでもダメなので、必ず生活習慣の改善も必要になります。

 

症状を発生させないためには、普段より心身の状態を壮健にさせておく必要があります。

  • 働きすぎやストレスがある場合には改善を

  • 運動不足がある場合は適度な運動で体を鍛える

  • 暴飲暴食がある場合には改善を

  • 栄養バランスの偏りがあるなら正す

  • 睡眠不足がある場合は適切な睡眠時間を

  • その他、不快症状や病気がある場合は対策する


自分では正すことができない…という場合にはみやわき健康薬局までご相談くださいませ。親切丁寧に対応させていただきます。



今回は以上になります。ぜひ参考にして厳しい残暑を乗り切ってくださいませ。




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