• みやわき健康薬局  宮脇 崇

補中益気湯の長期摂取が頭痛の原因となった理由(症例)

こんばんは^^今日は暑かったですね。8月なので暑いのは当たり前ですが、昨日までが涼しかったのでめっちゃ暑く感じましたよね。



さて、本日のブログは「補中益気湯の長期摂取が頭痛の原因となる理由」という内容になります。


誤解があってはいけないのが最初に説明をしますね。

  • 補中益気湯を長期に渡り飲んだからといって頭痛が起こるわけではない

  • 補中益気湯の長期摂取が頭痛の原因になるわけでもない

あくまでも、そのような症例があったということです。




なぜ補中益気湯の長期摂取が頭痛を引き起こしたのか

A様は35歳の女性。企業にて事務のお仕事をされています。

全身の筋肉量が少なく、よく疲れやむくみの症状を訴えてご来店されます。体型は中肉中背。やや下半身が太めの印象を受けます。


ある日のご相談は「過労」。とにかく疲れやすく、心身を鍛えるために運動をする(軽い筋トレ+ウォーキング)と次の日に仕事に行くのがしんどくなります。また、残業やイレギュラーな仕事が2~3日続くと仕事に行けないほど疲れてしまうことがあるといいます。


既往病なし。舌はむくんでいる感じがして両サイドに歯型があります。舌苔は正常。色はピンクで少し血の気が足りない感じがします。


その他。お腹がもたれやすい、動悸を感じることがある、風邪を引きやすく治りにくい、月経血が薄い、疲れるとめまい、膀胱炎になりやすいなどの症状があります。


私は改善として補中益気湯をおすすめしました。


✅補中益気湯とは

人参、黄耆、白朮、大棗、柴胡、陳皮、当帰、甘草、生姜、升麻という10種類の生薬から抽出されています。


  • 人参:心身を元気にする、造血作用がある、保水力がある、体を温めるなどの作用があります。

  • 黄耆:心身を元気にする、頭部への血流を増加させる、体表部の機能向上、利水作用などの効果があります。

  • 白朮:胃腸の働きを向上させる、胃腸内の水分を吸収させる、皮膚の働きを上げて汗を止めるなどの効果があります。

  • 大棗:胃腸の働きを向上させる、エネルギーを補う、他の生薬を調和させるなどの働きがあります。

  • 柴胡:心身の緊張を取り除く、体内の炎症や熱を緩和させる、肝臓の解毒作用を高めるなどの働きがあります。

  • 陳皮:胃腸の緊張を取り除く、胃腸や肺の水分代謝を改善するなどの働きがあります。

  • 当帰:エネルギーを補う、血流を活性化する、痛みを止める、便通をよくするなどの効果があります。

  • 甘草:胃腸の働きをよくする、抗炎症、体内の水分保持力アップ、諸薬を調和するなどの働きがあります。

  • 生姜:発汗させて体表部の冷えを改善する、胃腸を温めて吐き気を取り除く、食べ物の毒を中和するなどの働きがあります。

以上をまとめると全身筋力及び胃腸、体表部、心肺などを元気にする漢方薬ということが分かります。主に、疲れやすい、元気がない、四肢がだるい、体を動かしたくない、頭がボーっとする、汗が出やすい、脱肛、月経過多(血は薄い)、疲れると疲れると微熱などの症状がある方に用いられます。




ではなぜこの漢方薬を長期服用したら頭痛がでたのか?

この補中益気湯という漢方薬の特徴として「気を上にあげる」という働きがあります。

心身を元気にするということは内臓及び筋肉の活性を高めるということになりますよね?その時、漢方薬が内臓や筋肉の神経に直接働きかけるというのもありますが、脳神経に働きかけて興奮させるという作用もあります。


内臓の活性を高める+筋肉の活性を高める+脳の興奮性を高める=頭部に血液や熱が集まることを意味します。


要するに、最初は頭部への血流が乏しかったのが、漢方薬を飲み始めたことによって心身が徐々に元気になり、長期に渡り摂取したことで、逆にその働きが強く出てしまい、頭部の血流や熱が盛んになりすぎてしまったが故に「頭痛」が引き起こされてしまったという訳です。


漢方薬は薬なので、当然のことながら効果があります。その効果が行き過ぎてしまうと逆に不快症状を作り出す原因になることもあります。


治ったら薬を減らすかやめるというアクションが必要になることが多いです。今回の例は「やめ時」「減らし時」ですよというサインだったので、一旦、服用を注意することをおすすめさせていただきました。


その一週間後。


Aさんから「頭痛が止まりました」というご連絡がありました。その後は、まただるさが出るのが怖いということで、1日3回服用していたものを、1日1回の服用としてお続けてなっています。




分かっているとは思いますが漢方薬にも副作用はあります。合っていない薬や今回のように治った後でも服用を続けていると出ることがあります。もちろん、出ない場合もあります。飲み続けることによって体調が維持されていることもあります。なので、全てにおいて長期摂取がダメ…ということではありません。


気になる場合はぜひみやわきまでお気軽にご相談くださいませ。




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