• みやわき健康薬局  宮脇 崇

こころの病に対する漢方の効果について分かりやすくご説明します

こんばんは^^朝から蒸し暑く夏を連想させるような感じとなっています。今は季節の変わり目ということで、日々気温や湿度が異なることから、都度、服装などで調整する必要があります。



さて、今回は「こころの病に対する漢方の効果」について分かりやすくご紹介していこうと思います。


コロナ禍というアクシデントがあったことから、このところ、こころの不調を訴えてご来店なさる方が急増しています。


その、こころの病気に対して、漢方薬がどのような効果を発揮するのか、どのようなメカニズムによって改善に導くのかについて分かりやすくご説明します。




こころの病気は脳だけの問題の時と、体の中が問題の時とがある

大きく分けて、こころの病は「脳だけの問題」の時と、「体の中が原因」のこととがあります(大きく分けた場合です。実際にはそれ以外の時もあります)。




①脳だけの問題

一言で説明すると「ストレスや嫌なこと」によって脳が昂っている状態です。誰でも経験がありますよね。「上司がよく怒る人で、怒られる度にストレスを感じる。最初は耐えていたけど、何度も続くうちに不眠や動悸などの症状が出てきて、ご飯も食べられなくなり、体もだるく辛くなってきた」などのケース。


この場合は内臓にも症状が出ていますが、脳がストレスによって過剰に興奮しているのが原因です。なので、脳の状況を改善してあげることで体のバランスを整えるという方法を用います。



対処法は脳の興奮を緩和させる

対処法はいたって簡単です。ストレスによって興奮している脳を普通の状態に戻すことです。


漢方薬はその時の症状や体質によって用いる薬が異なります。以下、代表的な漢方薬と症状を治すメカニズムについてご説明します。



加味逍遙散(カミショウヨウサン):全身の血流を良好にして脳に血液が集中するのを抑制します。寝る時は脳の充血が緩和されて眠りにつきます。逆に脳に血液が集まっていると興奮して眠れなくなります。加味逍遙散は全身の血流をよくして脳の充血を防ぐことで、興奮を緩和させます。また、過剰な熱があると脳が興奮しやすくなるという関係性もあるのでそれを抑えるという働きもあります。胃腸が弱く、エネルギー不足傾向の方の頭部(目の乾きや目の奥の痛み、耳鳴り、頭痛、のぼせなど)、胸のざわつき、みぞおちの不快感、わきの下痛みなどの症状が強い方に用います。



柴胡加竜骨牡蠣湯(サイコカリュウコツボレイトウ):鎮静に重きを置いた漢方薬です。配合されている生薬のほとんどが脳の興奮を鎮静させるという働きを持ちます。人間は興奮や緊張すると筋肉や心臓の収縮力が増して血液が脳の集まるようになっています。この状態が続くと脳が興奮しっぱなしとなってしまうので、それを鎮静させることによって、脳に集まった血液を下ろしてあげて症状を改善します。不眠や動悸、のぼせ、焦り感、いらいらするなどの脳の興奮症状が強い方に適応になります。



柴胡桂枝乾姜湯(サイコケイシカンキョウトウ):全身の筋肉や内臓の緊張を取り除くと共に、胃腸の働きを改善して食欲不振や下痢、腹部膨満感などを改善するという漢方薬です。ストレスによって発生した脳の充血を取り除き、更に胃腸の働きを改善することで、体の栄養状態を改善して全身を栄養することで神経の昂りを抑えます。イライラや不安感、不眠などにプラスして腹痛、冷え腹による下痢などを伴う方に適応になります。





②体の中に問題がある(体の中の問題+ストレスも)

貧血や老化、更年期障害、肝機能の低下など体の中に原因があることによって脳が不安定になっている状態です。特にストレスなどないのにこころの状態が不安定…、又は、ストレスが長期化し、ストレスが解消されたのちも心の不安定な状態が続く、老化や病気を期にこころの状態が不安定になってきたなどが特徴的な出方になります。


これらの場合には、脳の興奮だけを改善するのではなく原因を改善しないとこころの状態が完全によくなることはありません。



対処法は脳を不安定にさせている原因を治す

対処法はエネルギーが不足している場合には「吸収・代謝する胃腸や肝臓などの機能向上+直接エネルギーとなるものの投入」。老化やストレスの長期化による心身の疲弊が原因の場合には「補腎といって腎臓やホルモン系、脳、骨、精などを活性化させる」。痰湿といって余計なものがある場合には「痰湿を処理する漢方薬を使う」などその方に合った方法を用います。


以下、よく用いられる漢方薬と症状を治すメカニズムについてご説明します。



帰脾湯(キヒトウ):血やエネルギー不足が原因で不眠や動悸、不安感、冷えなどが伴うこころのアンバランスに用いる漢方薬です。栄養を吸収する胃腸の働きを高めながら、血の材料となる生薬が配合されています。また、脳の興奮を抑制する作用のある生薬も含まれています。胃腸の調子が悪くエネルギー不足気味、そして不安感が強いという方に適応になります。



抑肝散加陳皮半夏(ヨクカンサンカチンピハンゲ):血と津液といった体を冷却させる物質が不足しているが故に脳が昂ってしまい、いらいら、頭痛、めまい、不眠、筋肉の痙攣などの症状が出ている方の脳の昂りを抑制させる漢方薬です。胃腸の働きを改善する作用もプラスされています。老化や小児で栄養状態が悪い、更に食欲不振でエネルギーが不足している方の神経症状に用います。血や津液の不足がある場合には別途補う必要があります。



補中益気湯+八味地黄丸(ホチュウエッキトウ+ハチミジオウガン):元気とエネルギーの消耗が長期化して心身が疲弊している時に用いる漢方薬です。冷え、めまい、気持ちが沈んでいる、やる気が出ないなど、脳及び心身の活性の低下が長期化している時などの症状を改善します。補中益気湯は心身を刺激して活性化させ、血液を脳にバンバン送り込みます。八味地黄丸は全身の栄養状態の改善及びホルモンの活性、冷えの改善、腎臓の機能改善、脳の活性などの働きを持ちます。心身の活性低下が長期に及んでいる方に適応となります。




以上、処方の方はごく一部になりますが、こころの病に対する代表的な漢方薬の効果と改善するメカニズムのご紹介となりました。本当はもっとご紹介しようと思ったのですが、ちょっと長くなりすぎるので諦めました。当店は以上の漢方薬にプラスして食事療法による改善法も同時に行って効果をあげています。ぜひご利用ください。


身体の中に原因がある場合には改善に時間がかかります。予めご了承くださいませ(半年~3年ほど)。




漢方薬は何となくよく分からない怪しいものと思っている方がまだいらっしゃると思いますが、非科学的なものではなく、きちんと科学的にその効果が確認されていますので、ぜひ不快症状の改善にご利用くださいませ。


ご質問がある時は遠慮なくみやわきまで。


それではよい週末を。






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