みやわき健康薬局  宮脇 崇

2020年8月31日5 分

秋は肺の病気に注意しましょう

こんばんは^^今日は昨日まで比べるとちょっとしのぎやすかったですね。これからは「季節の変わり目」になるので気候の変動に注意しましょう。

さて、今日は「秋は肺の病気に注意しましょう」ということですが、これから季節は高温高湿度から低温低湿度へと、一気にジェットコースターのように変化します。この変化による悪影響を防ぐ知恵をご紹介します。

秋以降は肺の病気に注意

秋になると温度と湿度が急激に低下します。温度が低くなると相対湿度が低下するので、同じ湿度でも空気中の水分量が低くなるという現象が生じます。更に湿度自体も低くなるので、更に空気中の水分量が少なくなります。

この影響をもろに受けるのが肺です。肺は外気と通じているので、空気が湿っている時は肺の細胞も潤い、いい状態を保てるのですが、乾燥すると肺の繊維も乾燥してしまい、正常な状態が保たれにくくなります。

厳密には肺の細胞だけでなく、気管、気管支、口内、鼻粘膜、皮膚なども乾燥しやすくなり、様々な不快症状、疾病が生じやすくなります。

乾燥によってよく見受けられるのが

  • 風邪

  • 咳・ぜんそく

  • 鼻炎

  • 副鼻腔炎

  • 肺炎

などです。また肺の乾燥は大腸の乾燥を招く(全身の水分の吸収は大腸が担っている。肺、及び皮膚が乾燥すると大腸での水分吸収が進む)と大腸も乾燥するので、便秘や痔も悪化します。

予防に役立つのが秋が旬の食材たち

秋に獲れる果物、野菜、魚、イモなどは秋の乾燥から体を守る働きをしてくれます。以下、順にその効果についてご説明します。

:喉や肺の熱を冷まして潤すという働きを持ちます。ハチミツと併せて咳止めとして使用することもあります。二日酔いにも効果を発揮します。

さんま:全身を栄養して夏の疲れを改善してくれます。全身の血流を改善してくれるので、粘膜へ栄養が循環しやすくなり肌や粘膜、肺の健康が守られます。免疫アップにも効果的!

ぶどう:夏疲れによる元気やエネルギーを養います。特に体の根本となる筋肉や骨を元気にするという作用があります。汗腺を引き締めて冷気が体に入り込むのを予防します。流産予防にも!

さつまいも:体を栄養する代表食材!食物繊維が多いので便秘解消に役立ちます。

れんこん:肺や粘膜、皮膚などを潤すという働きがあります。また、殺菌効果、抗炎症効果もあるので、風邪の予防にも効果を発揮してくれます。

長いも:体全体の水分保持力をアップします。また、神経を刺激して元気をアップするという働きもあります。

銀杏:肺の機能回復、ぜんそく、咳などを鎮めます。おりものや尿の混濁、頻尿にもよいとされています。

★落花生:肺を潤して咳を鎮めます。便通作用もあります。

かぼちゃ:体を温めて体が冷えるのを予防してくれます。季節の変わり目の気候変動による体力低下を予防してくれます。冷えによる喘息予防によいとされています。

:熱を冷まして肺を潤おして咳を鎮めるという働きがあります。へたにはしゃっくりを止めるという効果も。

いちじく:豊富な食物繊維は便通改善作用あり。痔やのどの炎症、二日酔いなどいいいとされています。

はちみつ:万能薬です。殺菌、栄養、保湿という働きがあるので、風邪予防、咳の改善、空咳、便秘、胃炎などに効果があります。

:胃腸や腎臓の働きを助けます。足腰の強化、子供の運動能力向上に役立ちます。おやつに最適!

更に、今は嫌われてるマスクも

今は高温多湿なので暑い、皮膚が荒れる…更に熱中症の危険や細菌感染などのリスクを高めるので忌み嫌われているマスクですが、今後は大活躍します。

マスクをすることで肺に入る空気が温められます。更に保湿もされます。それによって鼻の粘膜、気管、肺が乾燥することなくその機能を維持することができます。

特に「保温」は素晴らしい効果です。人間は恒温動物なので冷やされることを嫌います。冷たいものを飲むと胃腸が弱り食欲不振になるのと同じで、肺も冷やされるとその機能を失います。なので、冷たい空気は絶対にNG!マスクは空気を温めてくれるので機能低下を防いでくれます。

また、空気と一緒に入ってくるウイルスや細菌、埃、花粉などの侵入も防いでくれるというおまけつき。

もう少し寒くなったら、マスクにプラスして喉を温める「マフラー」や「スカーフ」を首に巻くのも効果的!昔の人は風邪の改善として首にネギを巻いていたといいますが、それはネギの刺激物質を吸い込むことで殺菌、辛温効果が高まるからです。

特に今年はコロナがあるので注意しましょう

特に今年はコロナがあるのでしっかり肺を守ることを意識したいですね。

通常、風邪の原因となるウイルスは夏のジメジメした環境を好むか、逆に冬の乾燥した環境を好むか、どちらかに別れます。

しかし、コロナは今のところ、どちらの時期も流行しているので乾燥を好むのか、ジメジメを好むのか分かりません。

とはいえ、恐らく、現段階は免疫がなくどの時期も流行しやすい状況となっていると考えられ、コロナウイルス自体は「冬に流行しやすい」という性質を持っていることから、冬がメインになっていくのかな?と思います。

そして今回、本格的に流行し始めてから初めての秋~冬突入。どうなるのか全く予想できませんが、恐らく夏よりは流行のスピードは速くなると思います。というか、そう思いながら行動することが大事だと思います。

今までコロナの感染状況を見ていると、油断すれば一気に広まる、でも、皆で気を付ければ確実に感染者が減少する、ということが明らかになっています。

なので、経済を適度に回しながら油断せずに皆が気を付けて生活を送ることで、死者をそれほど出さずに共存していけるのでは?と私は思います。

今後、ワクチンや薬が出てくれば、更に重症化率、死亡率を下げることができるので、更に経済を戻していけることができるのではないでしょうか。いずれにしても、ハンマー&ダンス、感染者が少なくなり、経済活動をある程度再開させてみて、感染者が増加すれば予防を徹底させる、そして減ってくればまた再開するというような「様子見」状態が続くのかなと思います。

その一助として今回ご紹介した「季節別の養生」があります。ぜひ参考としてくださいませ。

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