軽微なストレスに弱い、引きずるという方の体内で起きていること
- みやわき健康薬局 宮脇 崇
- 6月26日
- 読了時間: 6分

こんばんは^^今日はお昼頃からずっと雨が降っていますね。この雨は台風が通過するまで降り続くという予報が出ています。かなりまとまった大雨になるようですので、災害情報などにアンテナを張り、お気をつけながら過ごしてまいりましょう。
今回は「軽微なストレスに弱い、引きずるという方の体内で起きていること」というお題でブログを書いてまいります。
なぜこのくらいのことで悩むんだろ…
なぜちょっとしたストレスで体調不良が続くんだろう…
などの疑問にお答えします。
具体例をあげると
運転している時に「強引に」他車に進入されたとします(片側2車線の道路を走行中に)。
その後は何事もなかったものの、その出来事がストレスとなり、ずっと頭から離れない。さらに頭痛やだるさ、動悸、食欲不振などの体調不良も出てきて、それが2~3日ほど続いているといった場合がそれに当たります。
今回はこのように軽微なストレスに弱い、引きずってしまう…という方の体内で起こっていることについてご説明します。
なぜ私だけこんなに過敏なの…?

「ストレスを感じやすいのは、自分の心が弱いから…」そう自分を責めていませんか?
実は、ストレス反応は単なる気の持ちようではありません。私たちの「心と体のチームワーク」が乱れることで起こる、自然な仕組みなのです。その理由を2つに分けてご説明します。
①. 心身の疲れや弱りなどが密接に関与している
私たちの脳や体は、ストレスを感じると自律神経やホルモンを使って、必死に自分を守ろうとします。
元気なとき(余力がある): ストレスを受けても、一時的にドキドキするだけで、すぐに元のリラックス状態に戻れます。
疲れている又は弱っているとき(余力がない): 睡眠不足や過労、衰弱などでエネルギーが減っていると、小さなストレスにも過剰に反応する+長引くようになります。
具体的には、余力がある状態ではストレス反応は一時的で、動悸や緊張も短時間で収まります。一方で心身が疲弊している場合は、睡眠の質低下、胃腸の不調、慢性的な疲労、不安感の持続などが同時に現れやすくなり、さらに長引くという傾向があります。
②. さらに「思考のクセ」もある
思考のクセ(反すうや過度な心配など)も重要な要素になります。①で体調不良や弱りが関係すると説明しましたが、全ての方が体調不良や弱りによって「軽微なストレスに弱い、引きずる」という状況が作り出されるわけではありません。
先天的な「思考のクセ(性格)」も大きく関与します。
心配性、神経質、緊張しやすいなどが「子供の頃からずっと続いている」場合には先天的な思考のクセがストレスに弱いという原因になっている可能性が高いです。一方で、ある分岐点からストレスに弱くなったと感じている場合には、体調不良や弱りなどの心身のバランス悪化が関与している可能性が高いです。
とはいえ、このような思考のクセがある方というのは、「あれこれ悩み続けてしまう(反すう思考)」になりやすいという傾向があります。反すう思考が続くと心身は休まる暇がありません。 すると心身が疲弊しやすくなるので「体が疲れるから、ネガティブに考える(①の理由)」⇒「ネガティブに考えることにより自律神経が乱れて心身が更に疲弊する」という心と体の悪循環(ループ)にハマってしまうというリスクがあります。
対策法

①. 心身の疲れや弱りなどが密接に関与している場合の対策法
これは一般的に言われている心身にいいことが対策になります。
たっぷりの睡眠、適度な休養、バランスの取れた温かい食事、しっかり咀嚼して飲み込む、腹八分目を心がける、適度な運動を日課とする、ストレスから遠ざかる、ストレスの発散を意識する、何かあったら誰かに相談する、規則正しい生活習慣を送る、適度な日光浴、(特にスマホなどによる)脳や目の酷使を避けるなどを守っていく感じになります。
②. 思考のクセの場合はどうすればいいのか?
✅脳の「一時保存データ」をすべて書き出す(ジャーナリング)
いろいろなことを同時に考え続けてしまうと、神経が過敏になると同時に反すう思考なども出やすくなります。そのため、脳内を整理整頓させることが改善につながります。その整理する方法としておすすめなのが「脳内にあることをすべて紙に書き出す」こと。
方法: ノートとペンを用意し、今不安に思っていること、イライラすること、反すうしている内容を格好つけずにすべて紙に書き殴ります。
効果: 脳は「紙に書いたから、もう覚えておかなくていい」と安心し、脳の過敏性や反すう思考が止まりやすくなります。
✅「事実」と「感情・予測」を分ける
過敏になっているときは、1つの出来事(事実)に対して、過剰な解釈や先の心配(思考のクセ)をトッピングしてしまいがちです。
方法: 書き出した悩みに対して、「実際に起こった事実」と「自分が勝手に膨らませた不安」を分けてみます。
事実:「今日、上司の機嫌が悪そうだった」
思考のクセ:「私が何か怒らせることをしたのかも」「嫌われたかもしれない(予測・解釈)」
効果: 「機嫌が悪かったのは上司の個人的な事情(寝不足など)かもしれない」と気づくことができ、過剰な反応にブレーキをかけられます。紙に書き思考を客観視することは認知の歪みを改善することにも役立ちます。
✅反すう思考が始まったら「あ、始まったな」と俯瞰する
反すう思考が始まったら、「あ、始まったな」と俯瞰するクセを付けるようにします。俯瞰することで反すう思考を断ち切ることができるようになります。俯瞰する→考えるのをちょっとやめてみる→今すべきことを行うということを繰り返します。
✅体調を整える
思考のクセだけが問題だったとしても、体調が悪いと先ほど説明したように軽微なストレスに弱い、引きずるという状況が作り出されやすくなり、心配性、神経質、緊張しやすいなどの思考のクセがパワーアップしてしまうことがあります。さらに反芻思考も加わり輪をかけてしまうことも。
よって、普段より体調管理を行い万全にしておくというのが大事になります。先ほど挙げた日常生活における対策法と共に、漢方薬などを適度に利用するのも手ですね。
漢方ではどのように考えるのか?

漢方の視点では①の状態及び②の悪循環にハマってしまっている状態を「全体のバランスの乱れ」として捉えます。
自律神経・消化機能・睡眠・気血の巡りなどを含めた全身の調整機能が乱れていると考え、個別の症状を含め、背景にある回復力の低下などにも注目するようにします。
例えば、胃腸の弱りが続いている人ではエネルギーの回復が追いつかずにストレスに対する耐性が低下しやすくなります。また、ストレスなどによって体全体が弱り、短い期間で「腎虚」という状態になってしまった場合には、全身すべての活性がトーンダウンしているので回復力が大幅に低下しています。さらにストレスで脳が興奮しまくっている場合には、ずっと走っているのと同じ状態なので心身の疲弊を招きます。
以上のようなバランスの乱れを漢方薬や生活習慣を是正することで、心身を健康的な状態に戻してあげることを目的とします。整うことによりストレス耐性が高まり、軽微なストレスに弱い、引きずるという状況を改善することができます。
今回は以上になります。
ぜひ参考にしてくださいませ。漢方相談もお待ちしています。
良い週末を^^
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