胃腸の不調がめまいの原因になるって知ってた?
- みやわき健康薬局 宮脇 崇
- 6月6日
- 読了時間: 6分
こんばんは^^今日の鹿嶋市の最高気温は28℃。いきなり夏がやってきたここ鹿嶋市です。明日も30℃前後になるという予報が出ていますので、暑さに注意しながら生活してまいりましょう。
さて、本日は「胃腸の不調がめまいの原因になるって知ってた?」というお題にてブログを書いてまいります。
今の季節に特別めまいが多くなる訳ではないですが、胃腸が原因のめまいは増える傾向にあるのでご説明するに至りました。
食欲がない
お腹がゴロゴロして変な感じが続いている
軟便~下痢が続いている
などの胃腸症状があることにプラスして
なんとなくふわふわする
立ちくらみがある
たまに大きめのめまいが出る
がある場合には、胃腸が原因でめまいが発生している可能性があります。
なぜ胃腸が原因でめまいが発生するのか?

✅胃腸の不調がめまいを引き起こす理由
自律神経の乱れ
栄養や水分の吸収に問題が発生するから
迷走神経反射
体の中に「渋滞」を引き起こすから
順番に説明しますね。
①自律神経の乱れ
胃腸は自律神経によって制御されています。自分の意思ではなく、脳の指令によって勝手に動いているということですね。なので、ストレスなどによって脳の状態が不安定になると、胃腸の制御もうまくいかなくなり、食欲不振や亢進、胃痛などが生じやすくなります。
逆もまた然りで、暴飲暴食や外気の影響(気温の乱高下や湿気の影響など)、心身の弱り、ストレスなどによって胃腸の調子が悪くなると、脳に悪影響を及ぼして自律神経のバランスを悪化させてしまいます。
自律神経は血圧や内耳の平衡感覚を調節しており、乱れるとめまいやふらつきが起こりやすくなります。
②栄養や水分の吸収に問題が発生するから
胃腸は栄養や水分を消化吸収する臓腑なので、そこの調子が崩れてしまうと必然的に栄養や水分の吸収が悪くなり、その結果、脱水や栄養不良などが生じやすくなります。
当然ですが、脱水や栄養不良があると体温調節や貧血、低血糖、むくみなどが生じやすくなり、結果としてめまいが出やすい状態となってしまいます。
③迷走神経反射
迷走神経反射とは、胃腸の周辺に張り巡らされている迷走神経が刺激され、心拍数が減少(徐脈)や血管が拡張して血圧が低下する、さらに、それらによって脳への血流が一時的に減少するのでめまいや失神が引き起こされるという症状をいいます。
こちらはわりと急激に発生して強い失神しそうなめまいが生じるという特徴があります。長時間の立位(立ちっぱなしで貧血のように倒れる)、排便・排尿時のいきみ、運動、ストレスなどで発生しやすいという特徴があります。
④体の中に「渋滞」を引き起こすから
胃腸に問題が発生すると、消化吸収されない飲食物が停滞しやすくなります。すると、その周辺の血流が悪化することや、不快刺激が増えることなどにより、全身の血液や神経、神経伝達などに問題が発生します。
以上により、頭部に熱や過剰な水分が停滞しやすくなるので、内耳や脳の機能を阻害してめまいを発生させます。
胃腸が原因のめまいかどうかを見分ける方法

以下の症状がある場合にはその可能性が高いです。
✅胃腸が原因の可能性が高いと思われる症状
食欲不振を感じている時にめまいがする
下痢や便秘が悪化している時にめまいが悪化する
食べすぎや飲みすぎ、消化のよくないもの(あぶらっこいもの)の摂りすぎなどがある時にめまいが悪化する
雨の日や雨が続くと症状が悪化しやすい
カフェインや辛いもの、飲酒などの刺激物の摂取でめまいが悪化する
水分の過剰摂取があるとめまいがしやすい
アイスを食べると悪化する
餅や団子、芋類、ステーキ、乳製品、食物繊維などの摂りすぎがあると体調が悪化する
舌にむくみや分厚い苔がある
げっぷやガス、しゃっくり、酸っぱいものが上がってくるなどの憎悪と共にめまいが増える
げっぷ後にめまいが出る
身体が重い、だるい、痰が増えるなどと共にめまいが悪化
喉は乾いているのに水分を受け付けない
めまい+車酔いしやすい
体動時にめまいがでやすい
食前よりも食後にめまいがでやすい
胃腸が原因のめまいを対策する方法

以上により、胃腸が原因でめまいが発生している時には「胃腸を労わってあげる」ことが一番の対策法になります。何となく惰性でいつもの食生活や水分摂取を行っているが故に、いつまでも治らない…ということがありますので、「もしかしたら…」と思ったら対策してみてください。
以下箇条書きでご説明します。
✅胃腸が原因のめまい対策に役立つこと
食事を消化の良いものに変えて腹八分目とする(脂っこいものや甘すぎる菓子類、食物繊維が多すぎる食事などはNG)
水分の摂りすぎに注意する
間食の量を減らす
就寝時は基本的に空腹で(就寝の4時間前までに食事を済ます)
冷たい水分やアイス類の摂取は減らす
塩分や糖分、味が濃いもの、辛い物の摂りすぎに注意する
心身を適度に鍛えて体力を向上させる
ストレスがある場合は積極的に対策する
過労しないように注意する(働きすぎ運動しすぎ、睡眠不足などの改善)
規則正しい生活習慣を送る(食事は同じ時間にする)
✅自分の力でどうしようもない時は漢方の力を借りてみる
消化不良がある時は平胃散+晶三仙
水分代謝に問題が生じている時は五苓散や苓桂朮甘湯
胃腸の機能低下+水分代謝に問題が生じているめまいには半夏白朮天麻湯
冷たいものの摂りすぎで胃腸が冷えている時は人参湯や呉茱萸湯
胃腸の弱り+体全体の栄養不良がある時は帰脾湯
長期に及ぶ心身の活性低下に胃腸機能低下が同時に発生している時は鹿茸大補湯や真武湯
ストレス+胃腸の機能失調がある場合は柴胡桂枝湯や柴胡疎肝湯、定悸飲、芍薬甘草湯
身体の内外の要因により、神経が昂ることによってめまいが発生する場合には釣藤散+杞菊地黄丸や抑肝散加陳皮半夏
今回は以上になります。
めまいは胃腸の働きがかなり関係しているといってもいいくらい相関関係があります。
なので、特に胃腸の働きと関係しているかも…という自覚がある場合には、まずは食生活や水分のとり方などに気を付けましょう。また、ストレスや体全体の衰弱(過労や貧血、老化、更年期、長期ストレス、栄養不良など)なども関係していますので、それらも併せて対策するようにしてみてください。
体質改善は漢方の得意とするところなので、お困りの方はぜひみやわき健康薬局までご相談くださいませ。
それではよい週末を^^
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