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みやわき健康薬局  宮脇 崇

症状がよくなっても漢方薬は飲み続けないとダメなの?

こんばんは^^今日の最高気温は17℃、一気に冬らしい寒さとなってきました。温暖化の影響でここまでホントに冬来るの?という感じだったのですが、やっと冬の足音が聞こえてきましたね。


さて、今日は「症状がよくなっても漢方薬は飲み続けないとダメなの?」ということについてご説明していこうと思います。


漢方薬を飲んだことがある

漢方薬に興味があっていろいろと知識がある


など、漢方薬に振れたことがある人にとっては、興味があることなのではないでしょうか。




症状がよくなっても漢方薬は飲み続けないとダメなの?→基本、よくなれば続ける必要はありません

結論から申し上げますと、基本的に症状が治まれば続ける必要はありません。そのまま漢方薬を飲み続けることなく普通の生活を送ってください。


漢方薬も薬です。体にとっては「よくないもの」なので続けない方がお体のためです。


よく、漢方薬は身体への負担もなく、副作用もない、むしろ体にいいので続けた方が健康になるという言葉を聞きます。


これはこの通りで、西洋薬に比べると負担が少なく副作用もあまりありません。体質改善にもなるので続けたほうがいいケースもあります。


しかし、これはあくまでも西洋薬と比べた結果、そして不快症状があるが故の答えであり、実際には少なからず副作用はありますし、代謝排泄する肝臓や腎臓に対して負担になります。よって、何もないのであれば服用を続ける必要はありません。




しかし、やめた後に不快症状がぶり返す場合には何らかのアクションが必要

しかし、漢方薬の服用をやめた後、不快症状がぶり返す場合には何らかの改善法が必要かもしれません。


✅とるべきアクション

  • 同じように漢方薬を服用する

  • 病院にて検査・治療する

  • その他、医薬品やサプリメントなどで改善

  • 生活習慣の見直しをする


一つ例を挙げると、貧血で漢方薬(当帰芍薬散や婦宝当帰膠など)を服用して改善していた場合、半年間の服用でほぼ貧血が改善したので漢方薬の服用をやめたとします。


すると、服用をやめて1か月後に、また以前のようなめまいや動悸といった貧血の症状が出て、病院にて検査したら「貧血」と診断されました。


✅この場合の症状再発の原因として考えられるのが

  • 肝臓にフェリチンが十分貯蔵されていなかった(血液中の赤血球は増えたけど、予備の分が貯蔵されていなかった)

  • 貧血の原因となることへの対策が不十分(食生活の偏り、月経過多など)

  • 重大な病気が隠れている(がんなど)

考えられる原因の改善が必要になります。もし、原因不明の月経過多と偏食が原因ならば、漢方による対策でも問題ありませんが、子宮腺筋症や消化器系のがんなどの疾病が原因のことも考えられるので、一度漢方薬をやめて検査しなければなりません。



以上のように、症状がぶり返すには色々と理由があるので、一度立ち止まり漢方を処方してくれている医師又は薬剤師、登録販売者と相談することをおすすめします。


特に何もなければ、今まで服用していた漢方薬をもう少し服用した方がいいと思います。症状が完治していません。又は、服用していないと健康が維持できない状況になっている可能性があります。




何のために漢方薬を飲んでいるかを理解する

そもそも、漢方薬を飲んでいる理由は何なのか?ということを理解しておく必要があります。


風邪で飲んでいるならば風邪が治ったら服用をやめますよね?

食中毒で漢方を飲んでいる方は治ったらやめますよね?


しかし


頭痛の緩和で服用している場合には迷いますね。一過性なら治ればやめる方がほとんどだと思いますが、慢性的な頭痛で服用している場合には、その時だけ飲むという方もいらっしゃるでしょうし、予防のためにずっと服用しているという方もいらっしゃると思います。


特に脳血管に異常がない場合の頭痛の原因で多いのが「緊張」による頭痛です。

緊張によって血管が収縮し、その後、緊張が取れた後にその反動によって血管が過拡張してしまい、その結果、血管が神経に触れて頭痛が生じます。(群発頭痛の場合は緊張によって血管が収縮→収縮している血管の上流に血液のよどみができて血管が膨らむ→神経に触れて痛む)


緊張による頭痛の改善はリラックスさせることです。基本的には漢方の服用によってリラックスさせるという方法をとります。この方法は「予防」になるので、ずっと服用してもいいですし、頭痛がひどい時だけ服用してもいいです。


問題は緊張する理由です。単にストレスや生活によって緊張している場合は問題ありませんが、陰虚(加齢や肝機能障害が原因)といって体全体の水分量が少ないことや、痰濁(飲酒や食べ過ぎが原因)といって体に余分なものが停滞している、心身虚弱(心身が弱っている又は貧血など)ことなどが原因で精神的なアンバランスが発生している場合には、その改善が必要になります。


これを見抜き、改善させるには時間がかかります。時間をかけてきちんと体質が改善され、結果、緊張しにくくなり頭痛も改善した、という場合にはもう漢方薬を服用する必要はありません。


このように、ちょっと難しくなりましたが、何のために漢方薬を飲んでいるかによって漢方薬の服用期間は全然違ってきますし、症状がよくなっても「原因」が改善していない場合には、服用を続けていく必要があります。




年齢や体質には逆らえない場合がある

症状が治まれば漢方薬を続ける必要はない、と申し上げましたが、年齢や体質に逆らえない時もあります。


いくら漢方薬にて体質改善をして不快症状の原因も全て治したとしても、年齢や体質によって「すぐに体質が戻ってしまう」こともあります。


例えば高齢者。


細胞一つ一つが「硬化」してしまっているので、若いころのように水分をしっかり身体に蓄えることができません。風船をイメージしてください。若い人は風船のゴムが柔らかいので十分に膨らませることができますが、高齢者はゴムが硬くなっているので少ししか膨らませることができません。よって水分を保持することが難しくなります。


これを水分保持力を高める漢方薬で改善した場合、飲んでいる時は症状が改善されますが、飲まなくなると途端に戻ってしまいます(原因が細胞の硬化なので、そちらが改善されていないため、というか加齢による細胞の硬化は改善することは不可能)。



以上、症状がよくなっても漢方薬は飲み続けないとダメなの?の答えになります。ぜひご参考にしてくださいませ。





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