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みやわき健康薬局  宮脇 崇

産後に貧血検査で問題がないのに貧血症状が続く原因

こんばんは^^今日は本当に生暖かい一日となりました。現在、午後7時30分ですが、窓を開けっぱなして冷暖房を使わない室内の温度が25℃となっています。


さて、「産後に貧血検査で問題がないのに貧血症状が続く原因」という内容について書いていこうと思います。


当店では不妊症の漢方療法を専門としてやっておりますので、必然的に出産後の不快症状でお越しになられる方が多くなっています。


そんな相談の中で得られた一つの答えをご紹介しようと思います。




産後の多くなる貧血ような症状(めまいやだるさ、食欲不振)の原因

出産後のお母さん方が最も訴えるのがめまいやだるさなどの貧血様症状です。ところが、病院で検査しても貧血と診断されない人がほとんどです。多少少ないという検査結果が出ることがありますが、ほとんどの方は正常値という結果がでます。


その原因はいったい何なのでしょうか?


答えは出産による疲れと漢方でいう「肝血虚」です。


疲れは分かりますよね。あれだけ何時間もいきんで赤ちゃんを産むんですから、そりゃー疲れます。また、赤ちゃんがいた空間がすっぽりなくなるので、その変化による心身の疲れが生じます。更に、出産後も赤ちゃんのお世話でぐっすり眠れない日々が続きますので疲れが蓄積されていきます。


次によく分からないのが漢方でいう「肝血虚」です。

肝血虚とは肝臓に蓄えられている栄養素が足りていない状態です。肝臓にはいざという時のために鉄やカリウムなどのミネラル、各種ビタミン、たんぱく質、脂質、糖質などが蓄えられています。


これら肝臓が蓄えている栄養素と、肝臓が合成している栄養素(蓄えられているものとほぼ同じ)が血液中に放出され、それを全身の各細胞がエネルギーとして受けとり健康を維持することができます。


ところが、出産後は赤ちゃんに肝臓が作り出した栄養素を吸い取られているので、貧血のようなめまいやだるさがでます。当然、それら栄養素の多い少ないの検査はしないので原因不明となります。




対策は不足を補うこと

対策は簡単です。「休息と栄養」をしっかり補うことです。

赤ちゃんのお世話をしながら、できるだけ心身を休めるようにします。そうした上で、栄養があって消化の良い食事をしっかりとるようにします。


しかし、全身の衰弱が激しいと胃腸の動きも悪くなるために、思うように食事が摂れないことがあります。そんな時はなるべく消化のいいおかゆや半熟卵、煮野菜、煮魚などでゆっくり少しづつ栄養を補給していくようにします。


無理して食べると余計に消化不良を起こして心身の具合が悪くなるので、無理せず消化の良いもので少しずつ体を戻していくようにします。


あまり休み過ぎてしまうと、心身の活性が余計に失われてしまうことがあるので、たまに外に出て歩く、人と話をするなども様子をみて行うようにするといいでしょう。




漢方の役割


漢方薬を飲むことによって全身の神経を刺激して活性化させることができます。


✅全身を活性化させる漢方薬

  • 補中益気湯

  • 人参養栄湯

  • 六君子湯

  • シベリア霊芝

  • 冬虫夏草

これら漢方薬を服用することによって全身の神経が刺激されて心身が元気になります。やる気が出ると共に胃腸も活発に動くようになるので栄養を取り込むことができるようになります。



続いて肝血を補うという方法もあります。肝臓が合成する栄養素を外から取り入れるという方法です。


✅肝血を補う漢方薬

  • コンクレバン

  • 婦宝当帰膠

  • 大高酵素

  • 各地黄丸類

  • 心脾顆粒

  • 人参養栄湯

肝臓で合成される栄養素を含む漢方を服用することによって全身の栄養状態を改善するという方法です。


これら漢方薬を用いながら、先ほど挙げたように日々の養生を徹底することで徐々に改善に導くことができます。




まとめ


産後に調子が悪く、病院に検査したけど特に異常なし、どうしよう…と落ち込んでいる方、恐らくですが産後疲れ&全身の栄養不足が原因です。


私があえて言わなくても何となく予想できた原因ですね。


でも異常なしといわれると「えっ何?」と不安になりますよね。


現代医学の治療方針の基準が分からないのでコメントできませんが、病気と規定されていない、原因不明の疲れなどの症状は治療の対象外になっているのかもしれません。


そんな時は検査だけして、漢方などで症状を改善するのがおすすめです。また、おばあちゃんの知恵的な「産後は外出しちゃダメよ」などの意見も参考にすべきです。


元気がない人はこのようにしっかり養生するようにしましょう。元気いっぱいな方も、体の中はクタクタの状態になっているので、無理せずに心身を大事にするようにしてくださいませ。


何か質問がある方は遠慮なくみやわきまでご相談くださいませ。





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