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みやわき健康薬局  宮脇 崇

熱中症は軽い多臓器不全。絶対に甘く見ないで

こんばんは^^朝から真夏のような猛暑となりましたここ鹿嶋市です。ウェザーニュースの最高気温が35℃。車に乗った時の温度計が37℃になっていました。怖い暑さです。



さて、今回は「熱中症は軽い多臓器不全。絶対に甘く見ないで」というお題でブログを書いていこうと思います。




今月20日から26日に全国で熱中症により搬送された人は前の週より(※前週1337人)およそ3200人増え4551人。 このうち89人は重症で、4人が死亡という情報も入ってきています。



とにかく異常事態。普通の状態でも異常事態なのに、まだ暑熱順化の済んでいない6月にこの暑さは人類にとっての大きな脅威です。




熱中症は軽い多臓器不全



多臓器不全とは 身体にとって重要な複数の臓器が障害されて働かなくなり、生命維持に重大な障害を及ぼす状態をいいます。要するに臓器が動いていない状態なので死が近い状態、ということになります。


千葉県のHPにはこんなことが書かれています。


「熱射病の重症になると40度以上の体温になり、けいれんを起こしたり、昏睡状態になります。高体温になると体中の細胞が文字どおり煮えたぎることになります。特に脳、肝、心、肺の細胞は熱に弱く、そのためにショック、多臓器不全の状態になります。」


即ち、熱中症の重症で体温が40度以上になると「相当ヤバい」ということになります。


40度ってインフルエンザなどの風邪にかかった時に出るか出ないかの体温ですよね。大人になってから1度40度の熱がでたことがあったのですが、それはもう辛いってもんじゃないほど辛かったです…。その状態が熱中症で引き起こされることがあり、多臓器不全という悲惨な結末に至ることがあるということです。



✅高体温状態になると出る症状(熱中症Ⅲ度)

  • 血が固まらなくなる

  • 呼びかけや刺激への反応がおかしい

  • 尿が出なくなる

  • 筋肉が大量に壊れる(横紋筋融解といいます)ため力が入らない

  • まっすぐ走れない、歩けない

  • からだに触れると熱いという感触

  • からだにガクガクと引きつけがある

  • 呼吸の回数が増加

  • 重度の不整脈

  • 腎臓が老廃物を処理しきれなくなり急性腎不全になる




重症になると命に危険が及ぶ

各臓器単体での機能低下は、それぞれ「心不全」「呼吸不全」「肝不全」「腎不全」と言われます。そのため多臓器不全と一言で言っても、どの臓器がどのような状態になるかにより、現れる症状、治療法、予後は異なります。


不全とは機能が低下することをいいます。その機能低下の度合いによっては命を落とすこともあります。機能低下が軽度であっても、後遺症という形で残り続けることもあります。



何が言いたいかというと、「注意しましょう」ということ。

皆さん「正常性バイアス」って知ってますか?自分にとって都合の悪い情報を無視したり過小評価したりするという認知の特性のことをいいます。


熱中症の危険性があることは分かっていても「俺には関係ない」と決め込んでいませんか?

熱中症の危険性は誰にでもあり得ます。例外はありません。ヤバい…と思った時はもう手遅れということもあります。なので「君子危うきに近寄らず」が正解。特に暑さに体が慣れていない6月~7月中旬は暑い場所で長時間作業するなどはなるべくしないようにしましょう。


お仕事なのでどうしても…という場合には扇風機付きの服を使用したり、こまめに休憩を取るなどして慎重の上にも慎重を重ねてください。


漢方薬でも熱中症対策として人参、麦門冬、甘草、牛黄などの生薬や胃腸が弱い人は胃腸薬など、個々に合わせた対応ができますのでぜひご相談くださいませ。


今回は以上になります。熱中症は健康な人の命を一瞬で奪う恐ろしい病です。その病は予防で十分に防ぐことができます。なので、甘く見ずにしっかり予防するようにしましょう。昨今の夏の暑さは人体にとっての脅威です。気を付けるようにしましょう。






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