こんばんは^^涼しいのか蒸し暑いのかよく分からない一日となりました鹿嶋市です。気温は下がってきましたが、湿度が高いのでちょっと動くと汗が出てきます。
さて、今回は「こういう時は漢方薬を活用した方がいい」という、漢方に頼るべき症状や病気についてご紹介していこうと思います。
現代には、大きく分けて標準治療となっている西洋医学による治療と、漢方薬や中医学による養生法、薬膳などによる漢方療法とがあります。
この両者、多くの場合は服用する人が治療法を選んでいるというのが現状ですが、我々からしてみればこの場合は漢方が適している、こっちは病院の標準治療の方がいいという選り分けをしています。
その選り分けについて私の勝手な意見をご紹介していきたいと思います。
私が考えるこの症状、疾患は漢方薬で治した方がいいケース
以下、箇条書きで症状や疾患についてご説明していきます。
①元気な人の軽い風邪
既往病がなく元気な人の鼻づまりやのどの痛み、咳だけ、寒気だけ、胃腸風邪などで症状が軽いものは漢方薬で十分治せます。元気でも、小児や高齢者は症状が急変することがあるのでできれば病院を受診するようにしましょう。
当たり前ですが風邪予防も漢方医学でしか行うことができません。
②元気な人の慢性頭痛
頭痛の病院治療は血管を収縮させたり、炎症を抑制させたりする「対症療法」的な薬が多いです。これは原因を改善するものではないので、慢性的な頭痛の場合には原因を改善してくれる漢方療法の方がおすすめです。
③心身が弱っている方の精神症状
脳だけが興奮又は衰弱している精神疾患ならば脳内のバランスを整える病院の薬でもいいですが、内臓やホルモン系、全身の栄養状態などが弱っている、悪化している場合には、それらを改善する漢方療法にてじっくり治した方がいいでしょう。むしろ、漢方で治さないと治りません。
④慢性的な各種関節疾患
腰痛やひざ痛などの各種関節疾患。この多くが患部の炎症や筋肉の硬直による血流悪化によって引き起こされています。病院治療が有効な場合も多く、更に手術でないと治らないケースもあるので全て漢方薬という訳ではありませんが、自然治癒力を向上させるという意味で、漢方薬を併用した方がいいケースの方が多いと感じます。
⑤めまい・起立性障害
めまいは水分代謝の異常や全身の機能低下、脳の加興奮などが原因となって発症します。残念ながら現代医学では内耳の血流を意識するだけでこのような治療は行われていません。起立性障害は性ホルモン過剰及び成長期によるエネルギー不足などが原因です。漢方では補うという治療法が確立しています。いずれの場合も漢方の方がいいといえますね。
⑥食欲不振
胃痛や胸焼け、吐き気などは病院治療が強い感じがしますが、食欲不振に関しては圧倒的に漢方薬の方が強い感じを受けます。食欲不振の原因はさまざま。漢方は各々の原因を改善することができます。
⑦婦人や高齢者の便秘
病院の便秘薬といえば腸壁を刺激して動きをよくするか、マグネシウムで腸を弛緩させて排便させるかという治療法が主となります。婦人や高齢者の便秘は胃腸の活性低下、機能低下が原因。両方の治療法共に合っているとは思えません。なので、機能を向上させる漢方療法が適合していると考えます。
⑧夜間尿
夜間尿の原因は精神的なアンバランス、腎機能低下、心機能低下、血流障害、冷え、甲状腺の不具合、全身の活性低下などで起こります。これらを細かく弁証して改善できるのは漢方医学だけ。※病気の原因で夜間尿が起きていることがありますので、随伴症状がある場合は病院で診てもらうようにしましょう。
⑨月経痛の根本治療
月経痛をただ単に抑えるだけなら痛み止めでいいでしょう。しかし、根本治療を行い生理痛が起きない体にしたい!と考えるならば、漢方療法しかありません。
⑩男女の更年期障害
これは私の勝手な考えですが、更年期障害によって発生する不定愁訴は血流障害、脳の加興奮、全身の活性低下などによって発生します。これら原因を細かく見抜いて副作用なく改善できるのは漢方薬の方ではないでしょうか。
⑪掌蹠膿疱症
掌蹠膿疱症の原因は体の中に停滞している毒(アルコールや喫煙、暴飲暴食など)や更年期障害などによる抗炎症物質の不足が原因です。毒の排除は漢方薬にしか行うことができません。
⑫皮膚の弱りで出る症状
アレルギー症状や乾燥肌、じんましん、各種皮膚疾患などのうち、皮膚の機能が低下しているが故に出ている場合には漢方薬治療が適しています。漢方薬は皮膚の血流を増やして皮膚の活性を向上させることができます。
⑬日常にあるちょっとした不快症状
ちょっとした食欲不振や軽い風邪、喉のつまり感、肌荒れ、一過性の不眠、一時的な不安障害、腹痛、冷え性、便秘などは漢方で心身のバランスを改善する、症状を取り去る、自然治癒力を向上させるなどの方法の方がいいでしょう。
逆に漢方薬ではなく標準治療を受けた方がいいケース
先ほどと同じように箇条書きでご説明しますね。
①オペが必要なケース
各種がんやヘルニア、心臓弁膜症、胆のう摘出などオペが必要な疾患は当然のことながら漢方薬にて治療するのではなく病院の標準治療を受けるべきだと思います。
②小児や高齢者、慢性病をお持ちの方の風邪
急変する可能性があるので、症状の軽重に関わらず病院の標準治療を受けるようにしましょう。
③各種がん治療
がん治療は絶対に病院治療を受けるようにしましょう。間違っても漢方薬だけで治療しようとしてはいけません。本人様の意思で望む場合は別となります。標準治療と漢方療法とを併用するのは問題ありません。
④胃潰瘍や潰瘍性胃腸炎、ヘルニアなどの重い胃腸疾患
治療法を間違えると命に関わることがあるので、しっかり標準的な治療を受ける必要があります。
⑤糖尿病、高血圧、心臓や脳などの血管の病気
これらは命に関わる疾患であり、更に他の疾患の派生していくことがあるので、標準治療を受けつつ、定期的に検査をしなければなりません。漢方薬との併用ならば問題ありません。
⑥大きなケガ
説明する必要もなく普通の治療優先です。
⑦各種難病と言われるもの
原因不明で特殊な難病といわれているものは病院でじっくり診てもらうようにします。
⑧ぜんそくの急性期や強い不整脈、胸痛、頭痛、アルコール中毒など
不快症状が激しく強く出ている場合はすぐに病院にかかるようにしましょう。体に急激な変化が生じていて命に関わることがあります。
⑨ホルモン分泌異常
甲状腺疾患やアジソン病など、ホルモン分泌異常によって出ている症状や病気は漢方では治すことが難しいので病院の治療を受けるようにしましょう。
⑩急性炎症疾患
膵炎、腸炎、胆嚢炎、肝炎、腎炎、膀胱炎、ヘルペス、帯状疱疹、中耳炎など急性的で症状が強い炎症疾患は病院での標準治療を行うようにします。
⑪重い感染症、専門治療が必要な感染症
中耳炎、水疱瘡、ジフテリア、腸管出血性大腸菌感染症、つつが虫病などの重い専門治療が必要な感染症。
その他、外科的治療が必要なもの病名がハッキリしていて治療法が確立しているものなどは病院で専門的な治療を受けた方がいいでしょう。
まとめると、双方に見合った疾患や症状があるということになりますね。ただ、それは絶対ではなく、そのような傾向があるというだけであり、途中で違う治療法が必要になることもあります。その時々でどのような治療法が合っているのか、それを医師を中心にして考えていくことが望まれます。
以上はあくまでも私の勝手な選り分けであり、絶対ではありません。
※不快症状及び病気の種類がざっくりで申し訳ございません。全ては網羅しきれません。
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