- みやわき健康薬局 宮脇 崇
本当に風邪に抗生物質はいらないの?
こんばんは^^いや~寒くなりましたね。夜にパジャマだけでトイレに行くと身震いすることがあります。季節が一気に進んでいるのが分かります。
さて、「本当に風邪に抗生物質はいらないのか?」ということですが、このところ細菌感染症の治療に用いる「抗生物質」がすっかり悪者になっています。この
医療機関 かぜ患者の30%余に効果がない抗菌薬を処方
風邪で抗生物質が処方されるのはどんなとき?早く治るの? 医師に聞いた
この記事を見たらわかる通り、抗生物質への締め付けが年々強くなっています。お客様にお聞きしても、抗生剤を処方されたという方が極端に減少しています。
これは私が偉そうにいうことではありませんが、基本的に正しいことであり、記事にもある通りウイルス性の風邪に対して抗菌材は無効なので、今までのように猫にも杓子にも抗菌剤が処方されていたという状況が異常だったということです。
よって今の状況が正常といえますが、では本当に抗生剤は不要なのでしょうか?
風邪には大きく分けて2種類があります。インフルエンザやRSウイルス、ノロウイルスなど有名な風邪のほとんどがウイルス性、それに対してあまり騒がれない地味な感じなのが細菌性です。
ウイルス性は免疫の有無にあまり関係なく「流行しやすい」という性質がある(それでも免疫は関係ありますが)ので、学校や仕事先などで一気に流行し、比較的症状が強く、そして4~5日でよくなってしまうという特徴があります。
これに対して最近は免疫の有無によって感染するしないがハッキリと別れます。免疫がしっかりとある場合には感染しないので、爆発的に流行しないという特徴があります。その代わりにいつまでも体に居続けるのでいつまでたっても治らない、熱や咽頭痛、痰を伴う咳、鼻炎などが続きます。悪化させると肺炎に発展します。
この2種類を比較した場合、確かにウイルス性の風邪の方が圧倒的に多いです。しかし、細菌性と思われる風邪も多々見受けられます。
・黄色~緑の痰が出る
・鼻が詰まる
・咽頭痛
・発熱
・心身がだるい
・食欲がない
・下痢がいつまでも続く
などの症状が5日以上続く場合は細菌性の風邪の疑いがあります。もちろん診断は医師が下すのでこのブログはあくまでも目安程度としてください。
このような症状って意外と多くないですか?特に体力がない方、高齢者、小児などによく見受けられます。細菌性の場合は先ほど書きましたがいつまでも居続けるという性質があるので、放置してても治らないばかりか、体力が低下している場合は肺炎に発展してしまうことがあるので注意が必要です。また、がんの原因にもなるという研究もあるので早々に退治するに限ります。
とはいっても、できるだけ初期のうがい手洗い、板藍茶、バイタレジーナ、葛根湯、銀翹散などによる免疫賦活、殺菌などによって治療し、且つ普段より、運動などによって体力及び免疫を高めておくということを第一に行うというのが基本となります。
抗菌剤の使い過ぎは耐性菌の発生を招くので、別の抗菌剤を使わないと治らないという状況を招く危険性があります。
適材適所という言葉がありますが、正に薬も同じです。ウイルス性の風邪に細菌を抑制する薬を使っても全く効かないばかりか、逆に善玉菌の減少及び肝臓の負担を増やすというアンバランスの原因になりますが、細菌感染に用いることによって症状を抑え込むことができます。よって、風邪に抗生物質はいらないということにはなりません。
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