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みやわき健康薬局  宮脇 崇

子宮内膜症の漢方治療

更新日:2019年10月11日

こんばんは^^大体7時くらいから雨が降り始めたここ鹿嶋地方です。台風が確実に近づいているのを感じます。あちこちで水やカセットコントなどが売り切れになっており、皆さん、そのヤバさを実感しているようです。



さて、「子宮内膜症の漢方治療」ということですが、この疾患でお悩みの方が非常に増えています。


現代医学による原因は不明とされており、治療は主に「ピル」による月経量の調整が行われています。


子宮内膜症は

・激しい生理痛

・月経以外での腰痛、腹痛

・卵巣の痛み

・排便通

など、主に「痛み」が主症状となっています。


理由は子宮内膜症の症状が、本来体外に排出される内膜の組織が「腹腔」に移動してしまうからです。腹腔に間違って入ってしまった内膜組織は、そこで癒着、炎症や増殖を引き起こし、神経を刺激するので痛みが発生します。


なぜ、子宮内膜が腹腔に移動してしまうかはわかっていませんが、恐らく経血が子宮頚部から排出される際に、何らかの原因でうまく排出されずに逆流してしまい、結果、卵管の方から腹腔へ流れ出してしまうというのが有力です。


原因としては

・ストレスによる子宮頚部の収縮

・子宮頚部の疾患(ヒトパローマウイルスや各種性病などによる)

・血液の粘りが強い

・内膜の異常な増殖

などにより、経血がうまく子宮頚部から流出せずに逆流していしまいます。


これら要因があると仮定して、漢方治療としては

・血液の流動性を高める

・子宮頚部の緊張を緩和させる

・性ホルモンのバランスを整える

などの方法を根本治療とし

・免疫強化によって腹腔に移動した内膜組織を消退させる

・痰オを改善することによって痛みを軽減させる

という腹腔に移動した内膜組織の改善を行います。


経血の逆流が根本原因なので、逆流させないようにすることを行い、それ以上腹腔へ移動してしまう内膜組織を増やさないようにします。そうすることで、体が本来持つ異物を消し去る作用を利用して治していくということを行います。


更に、それでは痛みがすぐに改善されないので、痛みを改善する作用のある漢方薬や、体が本来持つ異物を消し去る作用を「強化」するような生薬を用います。


よく利用する処方は

・キュウ帰調血飲第一加減

・桂枝伏苓丸

・温胆湯

・加味逍遥散

・シベリア霊芝

・循環元

・田七人参

などを体質や症状に合わせて用いるようにします。



これら以外にも子宮内膜症には「子宮筋層内」に発生する「子宮腺筋症」というものもあります。この場合は子宮内膜が腹腔に移動するのではなく、子宮の筋層に内膜因子が入り込むという疾患なので考え方・治療法が異なります。


こちらは主に「血液の流動性を高くする」ことと「内膜が異常に増殖してしまう因子を取り除く」ということを行います。


内膜の増殖はザクロや豆乳、プラセンタ、肉食過多、添加物過多、甘いものの摂りすぎ、過食、ストレス、寝不足、日光浴不足などで起こりやすいのでそれら生活を改善することが大事になります。また医薬薬によるケースもあるので注意が必要です。サプリだから、食品だから大丈夫ではなく、疑いがある場合には一度全てやめてみるようにしましょう。



以上、ざっと簡単に説明してきましたが、これはあくまでも基本中の基本の考え方であり、実際の漢方治療はもっと複雑で多岐に渡ります。


お悩みの方はぜひみやわきまでご相談下さいませ。





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