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みやわき健康薬局  宮脇 崇

増殖因子が大量に含まれている肉は腫瘍を増やす

更新日:2019年8月8日

こんばんは^^午前9時にはすでに30℃超え、もはや南国をも凌駕するような暑さとなっている日本列島です。



さて、「増殖因子が大量に含まれている肉は腫瘍を増やす」ということですが、皆さん「加工肉や赤肉が大腸がんのリスクを高める」というニュース記事をみたことありますか?


最初は懐疑的にみていた科学者も多かったようですが、今ではほぼ確実視されている情報です。


なぜ肉はがんのリスクを高めてしまうのでしょうか?


その一つとしてあるのが「増殖因子」です。増殖因子とは摂取することによって、人間の細胞を増殖させる作用のある物質をいいます。


人間の体では「胎盤」に多く含まれています。胎盤はへその緒を通じて赤ちゃんに栄養を供給する臓器です。この胎盤には赤ちゃんの成長を促す増殖因子が大量に含まれており、それ故赤ちゃんはすくすくと成長することができます。


また「肝臓」にも豊富に含まれています。肝臓は半分になっても数か月で元通りになるほど再生能力が高い臓器です。アミノ酸が豊富に含まれており、自分自身で修復、成長することができます。


この増殖因子は文字通り細胞を増殖させる作用が強いので、ガン細胞やポリープなども増殖させてしまいます。よって、人間の体に毎日5000個も出来るというがんの成長を促してしまうという現象が起きやすくなります。


もちろん、人間には「免疫」という兵隊がいますので、健康であればガン細胞は取り除かれます。しかし、免疫ががんを消すスピードよりも、増殖スピードが上回ってしまうと、がんを消すことができなくなり、結果、がんに犯されてしまうということになります。


なので、なるべくそのようなリスクのある「肉」や「乳製品」を摂りすぎないということが大事になります。


こういうと「肉や乳製品は悪者だから絶対にNG」と曲解してしまう人もいるのですが、肉や乳製品は決して悪者ではなく、「摂りすぎが悪い」ということを理解して下さい。


肉や乳製品はアミノ酸スコア(栄養価)が高く、この栄養によって人類は「寿命が延びた」といっても過言ではありません。そのくらい素晴らしい栄養素です。しかし、それは成長が著しい子供~青年期でのこと。大人になってからはそれほど必要性がないので、ほどほどの摂取に留め、その他、野菜や果物、海藻、キノコ類、穀類、豆類などをバランスよく食べるようにすることが大事になります。


近年、高齢者のタンパク質不足が騒がれ、それが原因で健康寿命が損なわれるといったような報道がなされています。極端なタンパク質不足はこのように健康寿命を損ないますが、摂りすぎは逆にがん罹患率及び内臓機能を低下させて健康を損なう原因になります。


よって、全ての情報を鵜呑みにせずに、その時々における「適切な食事」を心掛けるということを意識することが大事になります。


高齢者がタンパク質を嫌がるのは「タンパク質は消化に時間がかかり胃腸の負担になる」「腎臓の負担が増えて体がだるくなる」ことが原因です。これを解消するには胃腸に優しい植物由来のタンパク質にするか、食べる量で調整するしかありません。逆らって無理やり肉を摂取すると逆に体調を崩す原因になります。また、食欲不振は「老化」が原因で逆らうことのできない寿命が差し迫っているサインでもあります。この辺を考慮すると、無理に何かを口にするということは非常にナンセンスであるということが理解できると思います。



ということで、○○ステーキが流行っているようですが、古来からの日本人の食生活(数千年に及ぶ食生活によって我々の体は変化している)を考えても、また、腫瘍、がんに関して考えてもあまりいいことではないので、ガンの原因となる喫煙、飲酒、ストレス、睡眠不足、過労、甘いものの摂取、肥満、高血糖、歯や腸内の環境、衛生的な生活などと一緒に「肉や乳製品の摂取」も同時に考えて行かなくてはなりません。


以上、肉食、加工肉、乳製品の摂取は、増殖因子以外にも飽和脂肪酸を大量に含んでいること、消化に時間がかかるので胃腸の負担を増やすこと、分解過程で発がんを促す毒性物質を発生させること、腸内環境を悪化させること、肝臓・腎臓の負担を増大させることなどのリスクがあります。(いずれも食べ過ぎの場合のみ)




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