• みやわき健康薬局  宮脇 崇

保存版!専門家が教える、風邪の時の「葛根湯の使い方」



こんばんは^^今日も一日晴れて気持ちよかったですね。しかし、日中は春らしい気温となり過ごしやすいですが、朝晩は気温が下がるので注意しなければなりません。



さて、今回は保存版!専門家が教える、風邪の時の「葛根湯の使い方」ということで、葛根湯の使い方についてご紹介して行きたいと思います。


その前に、皆さん葛根湯って知ってますか?


恐らく漢方薬で一番メジャーな薬なのではないでしょうか。


葛根(クズの根)という生薬が主役、補佐を麻黄、これらを桂枝と芍薬が補佐しています。その他、甘草、生姜、大棗が加えられ、全7種類の生薬が配合されています。



✅以下、生薬の効果


葛根:強い解熱作用と発汗作用、筋肉の緊張を取り除く作用

麻黄:発汗、解熱、気管支拡張

桂枝:発汗、解熱

芍薬:滋養強壮、緊張緩和

大棗:滋養強壮、発汗抑制

生姜:軽度の発汗、消化吸収

甘草:諸薬を調和、筋肉の痙攣を緩和


以上のような感じです。


まとめると、「体を温める作用+体の緊張を緩和する」という働きを持つ薬ということになります。


また、参考文献には

葛根:強心解熱、筋肉の痙攣改善

麻黄:ウイルス抑制作用

桂枝:細菌抑制、血管拡張

芍薬:細菌抑制、血管や膀胱、子宮などの筋肉の緊張を緩和

大棗:各種栄養素を豊富に含む

生姜:胃腸の働きを活性、覚醒、発汗促進

甘草:細菌抑制、咳止め

などの効果があるとされています。


実際には風邪の初期で寒気を感じている時に用います。葛根湯を用いることで、風邪の初期に感じる悪寒と節々の痛みという不快感を改善することができます。


風邪は細菌やウイルスに感染することで引き起こされます。


体は風邪の原因となる細菌やウイルスが粘膜に付着すると、それを緊急事態と認識して体温を上げようとします。


体温を上げることによって、熱に弱い細菌やウイルスを駆逐しようとします。この時、体温を上げるために毛穴を閉じて筋肉を震わせるという行動を起こします。


この毛穴を閉じる+筋肉を震わせるという行動によって体表部の血流障害と筋肉の硬直が起きるので、節々の痛み、悪寒といった不快症状が出ます。


葛根湯を服用すると、先ほど説明した生薬の効果によって節々の痛みや悪寒をいった不快症状が緩和します。


えっ、緊張を緩和させちゃったら体温が上がらないのでは?と思うかもしれませんが、葛根湯には体温を上げる生薬も含まれています。


このように、不快症状を取り除き、更に体温も上げてあげるという効果があるので、体にとってはいたれりつくせりだということが分かります。


肝心要の原因菌への効果は?ということですが、ウイルスに対しては抑制効果はありません。ウイルスに関しては体温上昇による免疫活性効果に期待するといった感じでしょうか。一方、細菌に関しては程度の方は分かりませんが、抑制効果はあるようです。


ウイルスに関しては4日(新型コロナを除く)程度で自然に体から出ていくので、普通のウイルスの場合は放置、インフルエンザが疑われる場合は西洋医学の抗インフルエンザ薬で治療するというのが現在の対策法となっています。


細菌に関してはそれほど強い毒性ではないので、漢方薬による抑制効果や免疫による自然緩解を待つのがスタンダートです。しかし、気管支炎や鼻炎、副鼻腔炎、咽頭炎による発熱が続く場合など、細菌の勢いが強い場合には抗生剤を使うという方法にシフトします。



以上、ちょっと脱線しましたが、風邪の初期で悪寒、節々の痛みがするときに用います。



✅以下は葛根湯ではない風邪に使う漢方薬


初期(風邪をひいてから1~2日)を過ぎて、3~4日経っても悪寒が続き、温めすぎると発汗してしまうという場合には、心身の弱りが出てきている可能性があるので、桂枝湯や参蘇飲といった穏やかに温める漢方薬に切り替えます。このような漢方の変更を考えながら、体力が低下していることを鑑み、病院で治療を受けることも考えなければなりません。


初期から咽頭部などの炎症症状が強く、風邪を引いたかな?と思ったら急に発熱して体全体が熱っぽくなることがあります。免疫の低下や毒性の強い原因菌、又は熱生産の多い体質などが関係して、寒気が出ずに急に熱症状が強く出るというものです。この場合は銀翹散や五行草などの清熱効果の高い漢方薬を用いるようにします。


風邪が長引いて心身がだるい、食欲がない、下痢が続く、痰が多い、たまに体が寒くなるor暑くなるといった症状がある場合には、風邪の原因菌がより体の深部(気管支や胃腸)に入っている状態又は風邪の治りかけの状態なので、体の状態を調整する働きのある柴胡桂枝湯や小柴胡湯などの漢方薬を用います。



以上になります。


最後に、葛根湯には中枢神経を興奮させるという働きがあるので、神経過敏のある方や体力が乏しい方(体力がない方は薬の効果が強く出ることがある)は用いない方がいいでしょう。


葛根湯ではなくマイルドな桂枝湯や参蘇飲、香蘇散といった漢方薬が適応になります。



それではよい週末をお過ごしくださいませ。




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