こんばんは^^朝から気持ちよく晴れたここ鹿嶋市です。とはいっても風が強く寒さが身に沁みます。冷やさないようお気をつけ下さい。
さて、今日は「プラセンタって誰が服用しても安全なの?」というお題でブログを書いていこうと思います。
✅プラセンタとは
胎盤から抽出した成分です。医薬品として販売されているもののほとんどは豚や馬のプラセンタが使われています。病院などの注射では人の胎盤を原料としているものがあります。
✅どんな効能があるの?
お腹の赤ちゃんを守るための栄養素が含まれています。アミノ酸、ビタミン、ミネラル、酵素、核酸、更に成長因子と呼ばれる特別な効能がある成分が含まれています。これによって、美肌効果、抗疲労効果、更年期症状の改善、肩こり、腰痛などに効果があるとされています。
✅漢方でのプラセンタ
紫河車という名前で扱われています。体を温めて心、肝、腎に入ります。虚弱体質、気血の不足、精力の低下、心身の弱りで出る慢性の咳などに用いられています。
このプラセンタ、誰が服用しても安全なのか?
結論から申し上げますと「子宮筋腫のある方は、筋腫が大きくなったり筋腫から出血することがあるのでNG」です。
理由はプラセンタには卵巣ホルモン、黄体ホルモンなどの性ホルモンを含むと共に、「増殖因子」と呼ばれる細胞を増殖させるたんぱく質を多く含むからです。
漢方の教科書にも「乳腺と女性生殖器官の発育を促進する作用を有する」と書かれています。
代謝を活発にして発育させるのは素晴らしいことなのですが、一方で体にとって必要ではない子宮筋腫なども大きくしてしまうので注意が必要ということになります。
同じように、がん細胞なども大きくしてしまう危険性があるので、がんに罹患している方も服用しない方がいいでしょう。また、その可能性がある高齢者もリスクがあると読み取ることができます。
漢方の世界では「瘀血」と呼ばれる血流の滞りがあると、筋腫などが生じやすくなるとしています。なので、瘀血があり血液の流動性が滞っている場合には、プラセンタの摂取によって筋腫が生じてしまう可能性が高いと読み取ることができるので、プラセンタが合っているかどうかについては、その辺の体質も見ていく必要があります。
結論。誰が服用してもいいものではない
漢方薬には副作用はない
誰が飲んでも大丈夫
長期間飲み続けないと効かない
などは都市伝説であり、全く根拠のないことです。漢方にも副作用はありますし、証に合っていない場合は飲むべきではありません。また、全ての漢方薬が長期間飲み続けないと効かないということもありません。
プラセンタも同様であり、適さない人が飲むべきではありません。特に子宮筋腫などがある場合には大きくしてしまう危険性があるのですぐにやめるべきです。
よく、プラセンタを取り扱うHPなどには「副作用はございません」「どなたがご利用しても大丈夫です」みたいな言葉が書かれていますが、信用してはなりません。
最後に、肝臓にもいいと書かれているサイトもあります。理由は細胞増殖作用があるので、生まれ変わりの早い肝細胞を増殖させることができるからです。しかし、プラセンタは一方でホルモン様作用もあることから、それを分解して排出するという肝臓の仕事を増やしてしまうという懸念もあります。なので全ての方の肝臓の状態を改善するということではない、ということも覚えておくといいでしょう。
以上になります。
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