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みやわき健康薬局  宮脇 崇

パニック障害の治療のキモになる3つのポイント

こんばんは^^朝から気持ちよく晴れてくれましたここ鹿嶋市です。晴れて気持ちいいですが気温が低いので身体を冷やさないようにご注意くださいませ。



さて、今回のブログは「パニック障害の治療のキモになる3つのポイント」というお題になります。


皆さんパニック障害という病気をご存じですか?

簡単に説明すると特に身体の病気がないのに、突然、動悸、呼吸困難、めまいなどの発作(パニック発作)を繰り返し、そのため発作への不安が増して、外出などが制限される病気です。


要するに、脳が大した理由もないのに過剰に緊張又は興奮してしまうという病気です。


私も20年以上前にこの病気に罹患し、その後、無事に治癒させたというのもあり、当店ではパニック障害でご来店される方が非常に多くなっています。





治療のキモになる3つのポイント



治療のキモになる3つのポイント

  1. 脳の興奮を抑制させること

  2. なぜ脳が興奮しているのか、その原因を治すこと

  3. 自分の体のことを考える時間を減らすこと


順番に説明しますね。



①脳の興奮を抑制させること

パニック障害は普通の状態では緊張しない場面でも過敏に反応して緊張、興奮してしまうというのが特徴です。これは普段より過敏になっているが故に何かあった時により過敏になってしまうことが原因なので、なるべく脳の緊張、興奮を抑制させることが大事になります。


そのためにはストレスから遠ざかり、カフェインやアルコールなどの刺激物を避け、寝不足や過労対策を行い、バランスの取れた食生活、軽い運動の習慣を取り入れたゆっくりと規則正しい生活を送る必要があります。激しい運動や興奮させるような性的刺激、寒暖刺激などにも注意するようにしましょう。


以上を心がけつつ、必要に応じて病院の薬や漢方薬などで脳の昂りを抑制するようにします。また、カウンセリングや家族の理解なども大事になりますね。



②なぜ脳が興奮しているのか、その原因を治す

脳がなぜ勝手に興奮してしまうのが、これには原因があります。繰り返しの強いストレスやそのストレスによる心身の消耗、そして副腎の疲弊、各種内臓の機能低下、貧血、栄養バランスの偏り、脳の機能低下など様々な要因が考えられます。何かしらの原因がある場合には原因を特定させて治さないと、いつまで経っても脳の緊張や興奮が治ってくれません。


人間の体は機械ではありません。強いストレスが加わり続けると、やがて、ストレスによって酷使されている場所(脳、肝臓、腎臓、副腎、心臓、胃腸、血管、性ホルモンなど)が疲弊します。その疲弊により、本来の働きができなくなってしまい、結果、その異常を感じ取った脳が過敏になります。更年期などがいい例ですね。いきなり性ホルモンが分泌されなくなるので、その異常を感じ取った脳が過敏になり、様々な不快症状(更年期障害と呼ばれる)が発生します。


漢方医学には、この異常を見抜いて改善できるという特徴があります。ちなみに私の場合は腎虚という脳及びホルモン系の弱りとアルコール過飲による肝臓の弱りが原因でした。


原因がある場合には「治るまで時間がかかる」傾向があるので、すぐにパッと治るものではないということを認識しておきましょう(焦るとせっかく合っている治療なのに、途中で治療を放棄してしまうことになります)。



③自分の体のことを考える時間を減らす

こちらはとても大事な項目なのでぜひ覚えてくださいね。

パニック障害は原因がハッキリわかるものではないので、「なにが原因なのか」「自分の何が悪いのか」「もしかしたら内臓に深刻な疾患が隠されているのか」「これからの人生への不安」などについてひたすら考え続けてしまう…という傾向があります。これは当然の反応なのでどうしようもないことなのですが、考え続けることは「常にストレス状態にある」ということになるので、ただでさえストレスによる疲弊でパニック障害になっている可能性が高いというのに、更に疲弊した部位を痛めつけ続けているということになるので、治りが著しく悪くなってしまいます。


「明日死ぬかも…」と思って毎日生活していたら誰でも病気になってしまいますよね?逆に「明日は友人と○○して遊ぼう。楽しみだな~!」と思って生活するのとでは、どちらが病気の治りがよくなりそうですか?当然後者ですよね。なので、難しいとは思いますが、なるべく考えてどうにもならないことに対して考えず、目の前の仕事や友人との関係、趣味やテレビなどに集中するようにしましょう。そして嬉しいこと、楽しいこと、ホッとすること、癒されることなどを探して大げさに喜ぶようにしましょう。




あまりたくさん書くと大事なことが分からなくなってしまうので今回は以上になります。

この3つは治すためにとても大事なキモになりますので、悩まれている方はぜひ参考にするようにしてください。


パニック障害は罹患期間が長い方が多く、脳や体にその癖が染みついてしまっているという傾向があります。なので、③の自分の体以外のことを考える時間を減らすことが難しい(思考の癖が定着してしまっている)という傾向がありますが、②の原因がしっかり治っていれば、時間はある程度かかるものの必ず癖を改善することができますので、ぜひ希望をもって改善していかれてください。





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