• みやわき健康薬局  宮脇 崇

パニック障害とうつ病は原因は同じなのになぜ症状が異なるのか

こんばんは^^朝から気持ちのいい晴れの天気となりましたここ鹿嶋地方です。やっと冬の寒さとなり、朝の空気がピリッとして身が引き締まります。



さて、本日は「パニック障害とうつ病は原因は同じなのになぜ症状が異なるのか」という内容で進めていきたいと思います。



現在、日本における精神疾患として多いのがうつ病と不安障害(パニック障害)です。


その両者、引き起こされる原因は酷似しています。



両者とも原因は「心身の機能低下」

いろいろなケースがありますが、両者とも、慢性的に推移して病歴が長いという場合には心身の機能低下が原因となっています。


心身の機能が低下する要因

  • 強く継続的なストレス

  • 働きすぎによる過労

  • 食事のバランスが悪い

  • アルコールの摂り過ぎによる肝機能の低下

  • 性生活過多

  • 生活環境が悪い

  • 孤独

  • 刺激の少ない生活

  • 各種慢性病

これらが続くことによって心身の機能が低下します。

  • 五臓六腑

  • ホルモン系

  • 生殖器系

  • 筋肉

主にこれら機能が低下することによって、正常な状態を維持できなくなり病気が発症します。


最も深く関与しているのが脳神経系。モノアミンと呼ばれる心身を活性化させたり安定させたりする神経伝達物質の分泌が偏ってしまうことにより、精神状態が乱れてしまうことが直接的な原因となります。


とはいえ、モノアミン説はあくまでも仮説であり、その他、様々な要因が重なり両疾患は引き起こされているとされています。その、その他というのが先ほど私が挙げた五臓六腑やホルモン系、生殖器系などになります。更に、先天的な脳のくせなども関与しています。




原因は同じなのになぜ…?


原因は同じであれば症状も同じのはず。

しかし、両者には決定的な違いがあります。うつ病はセロトニンやドーパミンなどの神経伝達物質の放出が低下して、心身の活性が低下している状態なのに対し、パニック障害はノルアドレナリンが増加し、セロトニンが減少していることによって不安や緊張感が尋常じゃないほど高まっている状態となっています(そのような傾向があるということです。絶対ではありません)。


漢方でもうつ病は「気血両虚・脾腎陽虚」などの虚の弁証が圧倒的に多いのに対し、パニック障害は「肝気鬱結・心肝火旺」などの実証の弁証が多いという印象を受けます。


この違いは何なのでしょうか?


一つは心身の機能低下ではなく、単にストレス状態になっている場合。そして二つ目は脳の癖が関与している場合です。


順番に説明しますね。




①心身の機能低下ではなく、単にストレス状態になっている

心身が疲れ切っているのではなく、単にストレス状態になっているだけの時もパニック障害の症状が出ることがあります。


普通はストレス状態の時はモノアミンが全て大量に分泌されて、いわゆる「ハイ」な状態となりますが、ネガティブなストレスばかりが加わると、ノルアドレナリンの分泌が多くなるので不安感が強い・逃亡したい、隠れたいなどといったパニック障害特有の症状が出ます。


この場合には心身を補うという治療ではなく、脳の興奮を抑えてあげるという治療法を用います。漢方薬では加味逍遙散や柴胡加竜骨牡蠣湯、抑肝散加陳皮半夏などになります。



②脳の癖が関与している

心身の機能が低下するとうつ病のように全ての機能が低下して「何をしても楽しくない」となってしまう人と、神経過敏になってしまい、全てのことに対して過敏に反応してしまうという人とがいます。


これは大脳の危機察知能力の違いです。通常、心身の機能が低下すると、それはイコールストレッサーな状況に対抗することができない、ということを意味しますので、脳は落ち着きを無くし過敏で不安定な状態になります。


なので、例えば長期に渡るストレスによって心身が疲弊している場合、体内において、エネルギー代謝や水分代謝などが確実に低下しているはずなので、大脳がその危険を察知して過敏な状態になるのが普通です。よってパニック障害及び過敏症になるのが普通といっていいでしょう。


とはいえ、パニック障害になる方というのは、ストレスの度合い(トラウマなど)によりますが、過度に過敏になるのは行き過ぎなので、根底に「脳が過敏」という性格上の特性がある可能性が高いです。



では、うつ病が変なの?ということですが、それも脳の癖や性格が関与していると思います。危機的な状況になっても落ち着いて行動できる人。即ち、どんな状況でも緊張、興奮しにくい人がうつ病になる傾向がある可能性が高いです。


原因が心身の機能低下である場合、先ほど申し上げた通り、脳や五臓六腑、ホルモン系が全てダウンしている状態です。家計に例えると収入が全くない状態。人によってはパニックになって不安になりいてもたってもいられない状態になりますが、一方でなるようになれと余計にやる気をなくしてうなだれる人もいらっしゃいます。この後者のタイプがうつ病タイプです。


そこには脳の癖や性格が深く関与しており(恐らく内臓やホルモン系も関与している)、敏感な人は緊張、興奮といった動揺が激しくなり、逆に性格がゆっくりした人は受け入れて活性を低下させるという違いが出てきます。


心身の機能低下を察知してパニックや不安を作り出す大脳を抑制するのは前頭葉の役目です。この前頭葉の活性もパニック状態や過度の不安の有無に大きく関与しています。高学歴の方が精神疾患の頻度が低い、男性よりも女性の方がパニック障害が多いという事例を含めても、前頭葉の活性が関与している可能性は高いといえます。この前頭葉の問題も脳のくせや性格の違いに含まれます。




パニック障害の方のストレス状態の時と心身の疲弊状態の時の見分け方


パニック障害はストレス状態の時と、心身が疲弊しきった状態の時と2つの状態の時に出やすくなるとご説明させていただきました。その違いはどうやって見分けるのでしょうか。


それは漢方でいう「肝腎不足」であるかどうか、で見分けます。


肝腎不足とは肝臓に蓄えられている栄養素及び腎臓が再吸収するミネラル、そして各種ホルモン、精力、細胞増殖、脳の活性などが不足している状態です。


✅肝腎不足の症状

  • やる気がない

  • 情緒不安定

  • 感情を抑制することができない

  • 喜怒哀楽が乏しい

  • 食欲低下

  • 痩せ又は食べてないのに肥満

  • 冷えがひどい

  • 精力減退(性行為をすると精神症状が悪化する・勃起不全・月経不順)

  • 心身の疲れやストレスに弱い

  • ふわふわとした慢性的なめまいがある

  • 足腰が弱々しく、力が入りにくい

  • 頭を使い続けることが不可能(本などを読むとひどく疲れる)

  • 耳鳴り

  • 関節痛

  • 薄毛

  • 歯が弱くなる

  • 肌艶がない

  • 朝が弱い

  • 断続的な動悸、不整脈がある

  • 消化不良による胃もたれ、下痢が多い

  • 胸が苦しい、重い、痛いと感じることが多い

  • 原因不明の貧血

  • 多汗症で汗がとまりにくい

  • 疲れ目、霞目、ドライアイ

  • 爪が白くにごる、割れやすい

  • 夜間尿が2回以上ある、尿漏れがある

  • 下肢のむくみ

これら症状が10個以上あればほぼ間違いなく肝腎不足なので、一時的なストレスではなく、心身が疲弊して疲れ切っているとみなしていいでしょう。


治療は漢方でいう肝と腎を補う方法が主となります。

  • 六味丸

  • 杞菊地黄丸

  • 知柏地黄丸

  • 天王補心丹

  • 八味丸

  • 参茸補血丸

  • 鹿茸活腎精

  • 心脾顆粒

  • 帰脾湯

  • 人参養栄湯

  • 十全大補湯

  • 婦宝当帰膠

  • 逍遥散

  • 補中益気湯

この辺がよく使われる処方となります。




以上、確実のこれが要因!という訳ではありませんが、私が20年間相談を受けた結果に得たうつ病とパニック障害の違いになります。ぜひ参考にしてくださいませ。お悩みの方はみやわき健康薬局まで気軽にご相談ください。





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