こんばんは^^今日は朝から気温が高く過ごしやすかったですね。小春日和とまではいきませんが、日中は白衣のまま外に出ても「寒い…」と思うことはありませんでした。
明日はもっと暖かくなり、その後はまた真冬の気温に戻るという予報が出ています。気温が乱高下するようなので体調管理がちょっと大変になるかも。
さて、本日は「コロナ(風邪)に感染したら分厚い布団で心身を温めた方がいいの?」という内容でブログを書いていきたいと思います。
昔から「風邪を引いた時は布団をたくさんかけて汗をかきながら寝たら治る」などといわれていますよね。これって本当に正しいのでしょうか?
答えは半分合ってて半分間違ってる
答えは半分正解で半分間違いです。
正解の理由は体を温めることで風邪初期の寒気という不快症状を緩和させ、更に体を速やかに温めることで免疫を活性化させてウイルスを撃退させることができるからです。漢方薬の葛根湯を服用するのと同じですね。葛根湯も心身を温めて悪寒を軽減させると共に、体温を速やかに上げて免疫の活性度を高めることが目的で使用されています。
間違いの理由は温めすぎると汗が大量に出て体力を消耗させてしまうこと。更に風邪の初期で寒気のする時+汗が出ない時は温めてもいいのですが、火照りがある時に体を温めてしまうと熱が必要以上に高くなり心身の消耗+熱による不快症状(火照りや頭痛、咽頭痛など)を悪化させてしまうという懸念があるからです。
✅風邪をひいた時に布団をたくさんかけて温める時の基準
風邪の初期(1~3日目)で悪寒がする時
体を温めても汗が漏れださない時
咽頭痛やのぼせなどの熱症状、炎症症状がない時
✅風邪をひいて過剰に温めない方がいい時とは
風邪をひいてから5日以上経過している時
布団をかけると汗が出て衰弱する時
火照りやのぼせを伴う頭痛、咽頭痛、激しい咳がある時
※発熱の有無は関係ありません。あくまでも本人が悪寒を感じているかが目安になります。
当然のことながら葛根湯や麻黄湯、小青竜湯、麻黄附子細辛湯などの温める漢方薬にも注意が必要
先ほども申し上げましたが、体を温める葛根湯などの漢方薬には分厚い布団をかけるのと同じ効果があります。服用することによって心身を温めて免疫を活性化させ、体表部の血流を促して悪寒や節々の痛みを改善します。
葛根湯を始め、麻黄湯、小青竜湯、麻黄附子細辛湯などの漢方薬にも同じような作用があります。これら温める漢方薬を用いる時には、あくまでも風邪初期の悪寒に用いるようにしましょう。分厚い布団と同じように、風邪をひいてから5日以上経過している時や温めると汗が出る時、咽頭痛などの炎症症状がある時は用いないようにしましょう。
場合にもよりますがウイルス感染時の抗生剤や風邪初期の解熱剤も必要ない
コロナやインフルエンザ、RSウイルスなど、ウイルス性の風邪に感染している時は細菌を殺す作用がある抗生剤は必要ありません。また、せっかく体温を上げて体がウイルスをやっつけようとしている時に解熱剤を使い熱を下げるという行為もおすすめできません。
しかし、風邪が長引いて体力が低下し、細菌に感染している可能性がある時や、高熱が長引き、それによって体力が低下する、不快感が強い場合などには見合った改善薬を使うこともあります。医師の判断を仰ぎましょう。
風邪予防は自分の体に合わせて
✅風邪の予防に有効なこと
睡眠時間をたっぷりと
労働と休養のバランスを意識する
食事のバランスを意識する
ストレスから遠ざかる
心身をリラックスさせよく笑おう
適度に運動して体を鍛えよう
過度の飲酒や喫煙は控えよう
運動のやりすぎ、汗のかきすぎなどで体力を消耗させないように
性行為過多は控えよう
普段と違うことは控えめに
心身を冷やさない
換気を心がける
うがいや手洗いの励行
以上、体力を低下させることは老若男女共通になります。
更に、12歳以下の子供は免疫が十分ではないので、なるべく感染させないように、上記にプラスして人込みを避けることや、部屋を乾燥させない、規則正しい生活などを意識するようにします。
65歳以上の高齢者も子供同様に体力及び免疫が低下しているので、上記の予防及び子供の対策にプラスして、感染症が流行している時は極力人と接触しないようにしてウイルスをシャットアウトするようにしなければなりません。更に罹患したらすぐに医療機関を受診するなど悪化させないことも大事になります。
その他、体が弱い方やご病気の方などは若くても子供や高齢者同様の対策が必要になります。
もちろん、各種漢方薬にて体調を整えるのも有効な方法です。気になる方はみやわきまでご相談くださいませ。
今回の記事はこれで終わりになります。
それではよい週末を。
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