こんばんは^^朝から真夏のような暑さとなったここ鹿嶋地方です。急に暑くなったので身体が慣れていません。なので、汗をかくことができず、体温が上がってしまい熱中症になる可能性が高いので十分にご注意くださいませ。
さて、今日は「オミクロンに感染すると咳が多くなる理由」というお題でお話していこうと思います。
相変わらずオミクロン株に感染した人の数が多い状況が続いています。
本日4月22日、茨城県では新たに1049人の感染が報告されています。今日で累計13万7963人となりました。
身近なところでも感染者が相次いでおり、今まで一番、コロナ感染の速さと感染者の多さを実感しています。
そんなオミクロンで多い症状が咽頭痛と咳
あくまでも私の個人的な感想ですが、オミクロン株になってから喉の痛みと咳を訴える方が多くなったような気がします。
デルタ株以前は高熱や倦怠感、肺炎といった症状であり、人によって咳が残るといった感じだったのですが、オミクロン株になってからは咽頭痛と咳込みを訴える方が大幅に増加しました。
その理由としてあるのが「ウイルスが扁桃腺で増殖しやすい」ことと「サイトカインストームという免疫の暴走が起きていない」という点です。
順番に説明しますね。
ウイルスが扁桃腺で増殖しやすい
扁桃腺は舌の付け根の両側にあるこぶのようなリンパ組織で、ウィルスや細菌などの病原菌から体を守る免疫の役割を果たしています。要するに、喉が痛いということは、このリンパ腺にてウイルスと免疫細胞が戦っているということです。
戦っているが故に炎症が起きて痛みが生じます。言い換えれば、オミクロン株は扁桃腺で炎症を起こすウイルスであるいえます。
実際には、アルファ株やデルタ株は侵入経路がオミクロンと違う為に、肺で増殖しやすいという特徴があり、オミクロン株は鼻腔や咽頭部で増殖しやすいという違いがあると発表されています。
当然のことながら、鼻腔や咽頭部でウイルスが増殖するということは、その部位に炎症が生じる、残るということになるので、炎症の刺激によって咽頭痛や咳が出やすくなるといえます。
よって、当店では咽頭部の炎症を改善する銀翹散や一風飲をお勧めすることが非常に多くなっています。
サイトカインストームという免疫の暴走が起きていない
サイトカインストームとは、細胞が暴走してサイトカイン(免疫物質)の分泌のコントロールができなくなり、過剰に戦いを続けてしまうことです。それにより、体に生じる炎症が過剰となってしまい、結果、肺炎や血管炎などが起きやすくなり身体ダメージが大きくなる傾向があります。
オミクロン株ではこのサイトカインストームが起こりにくく、よって、重症化も英国の報告では一晩以上入院するリスクは40〜45%低いという結果が出ており、更にデンマークの報告でも、他の株が1.6%の入院率だったのに対し、オミクロン株では0.6%の入院率だっという発表がなされています。
このサイトカインストームが起こりにくい要因も、先ほど申し上げたように、ウイルスが肺ではなく鼻腔や咽頭部で増殖しやすいことと関連しているような気がします。
サイトカインストームが起きると全身的に重症化するという状況が作り出されやすくなります。これが少ない=重症化する人が少なくなるということになります。
だからと言って油断は禁物
このように、肺で増殖しないので血中酸素量低下という命に関わる症状の出現が低下することや、サイトカインストームという免疫の暴走によって全身的な炎症が起こるリスクが低くなっていることにより、問題ない感染症なのでは?と油断する方がいらっしゃいます。
しかし、オミクロン株の感染者に占める死亡者の割合は、今年1月以降の暫定値で0・13%程度。2020年1月~21年10月の新型コロナ感染の致死率4・25%よりは低くなっていますが、季節性インフルエンザの致死率0・006~0・09%(恐らく薬を使っての致死率です)を上回っているので注意が必要です。
今現在は「治療薬の安定供給ができていない」という状況なので、まだまだ油断は禁物です。
特に既往病をお持ちの方や高齢者などは注意するようにしましょう。
ということで、今回はこれで終了となります。
良い週末を!
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