こんばんは^^今日は暖かかったですね。日中の外気温はなんと16℃!すっかり春の陽気となりました。しかし、この後はまだまだ寒くなる日もあるようなので、気温の乱高下に注意が必要です。
さて、今回のブログは「イライラしてだるい…春特有の身体不調、その原因と対策」という内容です。
皆さんイライラする、だるい、のぼせる、落ち込む、疲れる、眠れないなどの症状はありませんか?これらは体の中の原因の場合もありますが、多くの場合は「春という季節による特有の症状」なんです。
その春特有の症状がどのようにして引き起こされているのか、そしてその対策法をご紹介させていただきます。
春になると自律神経がアンバランスになる

✅春になると自律神経がアンバランスになる理由
急に暖かくなる
朝晩と昼間の気温差が大きいこと
花粉の飛散や黄砂の影響
入学や入社、移動、クラス替えなどでストレスが加わること
原因と対処法について順番に説明しますね。
①急に暖かくなる
急に暖かくなる+太陽光の日差しが強くなると、体が冬の間に作っていた熱量が余るようになることにより、頭部に熱が集まりやすくなることや、太陽光や気温の直接的な刺激により脳が興奮しやすくなります。
興奮しやすくなるとイライラや不安、のぼせ、不眠、動悸、テンションが上がり話し始めたら止まらない、どこかに行きたくなるなどの症状や情動が出やすくなります。
対策は日中は情動に従ってお散歩や買い物、おしゃべりなどをすること(脳の欲望を叶えてあげることで精神を落ち着ける)をしながら、夕や夜間はゆっくり行動するようにして心身を休めるように心がけます。
■対策に役立ちそうな漢方薬:加味逍遙散、柴胡加竜骨牡蛎湯、抑肝散加陳皮半夏
※あくまでもよく用いられる漢方薬というだけで、皆に適応になるということではありません。実際の利用する場合には、専門家に相談してからにしてくださいませ。
②朝晩の気温差が大きいこと
春は最も気温差が大きな季節。朝晩と日中の気温差も大きいですし、日々の気温の乱高下も激しい(寒い日と暑い日が入り乱れる)季節になります。よって、体温を調節している視床下部が大忙し。視床下部は自律神経も制御している脳の部位なので、ここの機能が失調してしまうと、不眠や動悸、胃腸の不具合、手足の冷え、めまいなどの自律神経症状が発生するようになります。
対策は視床下部の負担を減らすために気温に見合った服装をすることや、ストレスなどの刺激を与えすぎないこと、さらに夕方以降は心身を休めることを意識することなどを心がけるようにします。甘いものの過剰摂取や冷たいもの多飲することなども避けるようにしましょう。
■対策に役立ちそうな漢方薬
柴胡桂枝乾姜湯、柴胡疎肝湯、苓桂甘棗湯
③花粉の飛散や黄砂の影響
アレルギーをお持ちの方は鼻腔に炎症が引き起こされるので、その炎症によって自律神経が大きく乱れます。また、花粉に対するアレルギーがない方でも、花粉や黄砂を吸い込むことによって「物理的な異物」を排除するような反応が起きやすくなり、それによって軽微な炎症や自律神経の乱れが生じることがあります。
対策はマスクやゴーグルなどで花粉や黄砂の侵入を抑制することや、炎症反応を悪化させる糖質や脂質の多い食事、食品添加物の過剰摂取、寝不足、ストレス、過食、飲酒過多、喫煙などをしないようにすることです。アレルギー反応や炎症を抑制する作用のある抗酸化物質(緑黄色野菜やフルーツ、キノコ、海藻、緑茶など)をしっかりと摂取することも役立ちます。
■対策に役立ちそうな漢方薬
消風散、柴胡清肝湯、ケアピローサ
④入学や入社、移動、クラス替えなどでストレスが加わること
春といえば入学や入社、卒業、試験、移動、引っ越し、クラス替え、外気の変化などの「環境の変化」や「ストレス」が生じやすい季節です。これによって自律神経がアンバランスになる(興奮又は落ち込み)ことが多くなります。多くの場合、緊張と心身の疲れを繰り返します。
対策は心身が消耗するのを防ぐように冷えや睡眠不足に注意しながら、適度に発散して脳の要求を聞いてあげる(外に出たいという感情が強ければその要求を聞いてあげることが大事)ようにして、お散歩や買い物、友人との会話などを適度に楽しむようにします。
■対策に役立ちそうな漢方薬
逍遥散、抑肝散加陳皮半夏、加味帰脾湯
要するに「自律神経が乱れる」のが原因

今までの説明をご覧になったらわかると思いますが、すべてに共通するのが「自律神経の乱れ」です。気温差やいつもの日常と異なる刺激が強く出る季節なので、それによって脳がバランスを乱してしまい、その乱れが「自律神経の乱れ」となって表れます。
自律神経が乱れると興奮や緊張、不安、イライラ、などのたかぶりの症状が春の前半(2月~3月)に出やすくなり、たかぶりが続くと必然的に疲れが出ますので後半(4月~5月)にだるやさ眠気、やる気が出ないなどの症状がでやすくなります。
季節別の対策としては春前半(2月~3月)は神経がたかぶっている傾向にあるので、夕方以降はしっかり体を休めることを意識しつつ、日中はテンションに従い外に出て「脳を満足させる」ということを行うようにします。また寒さによって自律神経が狂いやすいので冷えに注意することも大事になります。
春後半(4月~5月)は疲れの症状や暑さが出てくるので、前半同様に夕方以降はしっかり心身を休めるように心がけつつ、また、熱中症や脱水、日焼けなどの暑さに対しても注意するようにします。さらに、冷たい飲み物の摂りすぎや刺身などの生ものの過食、食べ過ぎ、アルコールの過飲などに注意しながらバランスのとれた日本食中心の食事をよく噛んで腹八分目になるようにして「胃腸の働きを守る」ことも大事になります。胃腸の働きが健全だと春後半の疲れをうまく切り抜けることができます。
以上のように、春前半は神経のたかぶりや冷え症状が出やすいのに対し、春後半はだるさややる気の低下、そして暑さによる影響が出やすくなります。うまく調節して春を乗り切るようにしてみてください。
各種漢方薬も対策に有効なので、辛い…という方はぜひみやわき健康薬局までご相談くださいませ。それではよい週末を^^
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