こんばんは^^今日は暑かったですね。最高気温は30℃。まるで真夏に舞い戻ってしまったかのような暑さにびっくりした人も多かったのではないでしょうか。
さて、今回は「もしかして病気?下半身に力が入りにくくなる理由」というお題で書いていこうと思います。
本日お越しになられたお客様。まだお若いのに、体調を崩してから「下半身に力が入りにくい」と感じるようになり、歩く時も何となく心細いような感じがして頼りない感じがするといいます。
このような症状がするのですが病気でしょうか?というご相談を受けました。
まず病気ですが
パーキンソン病
脊髄小脳変性症
低カリウム血症
重症筋無力症
筋萎縮性側索硬化症
などが下半身無力の原因として考えられます。これら病気への診察は医師しかできませんので、症状が気になる場合には病院を受診するようにお伝えしました。
漢方で下半身の無力は「腎虚」で引き起こされるとされている
漢方の知恵で下半身に力が入らない理由を考えると、まず第一として疑われるのが「腎虚」という原因です。
✅腎虚とは
各種ホルモンなどの内分泌系の機能低下
泌尿器系・生殖器系の機能低下
免疫の低下
中枢神経系(脳及び脊髄)の機能低下
要するにエネルギーを生み出す場所、指令する場所の機能低下です。
これらの場所の機能が低下すると、エネルギーが生み出されにくくなるので
全身の機能低下(活性低下)
内臓の機能低下
冷え
細胞分裂の低下(老化の促進、免疫の低下、貧血、精力減退など)
修復能力の低下(風邪やケガ、病気の治りが遅い、疲労が蓄積しやすい)
などが出やすくなります。
なぜ腎虚は引き起こされるのか?
✅腎虚が引き起こされる理由
老化(全身の活性低下)
更年期(性ホルモンの低下)
妊娠出産(心身の消耗)
極端なダイエット(エネルギーの不足)
ストレス(’心身全てが疲弊)
過労、過度の運動、性行為過多、寝不足(心身が疲弊)
運動不足
暴飲暴食
各種病気
先天的な体質
以上になります。
特に多いのが「老化、更年期」です。誰しも加齢と共に全身が老化します。老化すると当然の如くホルモンの活性も低下しますし、脳の機能も低下します。
腎虚で下半身に入りにくくなる理由は「下半身の筋力低下」と「脳の虚血」
先ほど、腎虚になると全身のエネルギーが不足と説明しました。エネルギーが不足する(特に性ホルモン)と全身の活性が低下するので動くということが少なくなり、また、動かないことにプラスして性ホルモンの低下によって筋力も低下します。
太ももやふくらはぎの筋力が低下すると下半身及び全身の血流が著しく低下するので、筋力低下と血流低下が相まって「下半身がだるくなる」「力が入らない」という症状が引き起こされます。
下半身無力は更に「脳への血流悪化」でも引き起こされます。
脳は高い場所にあるので、心身の活性が低下すると血液が昇ってこれないので虚血状態になりやすくなります。そうなると平衡感覚を司る小脳や三半規管の機能が維持されにくくなり、ふわふわとしためまいを感じやすくなります。めまいを感じると足元がふらつくような感覚となり、結果、下半身に力が入らないという状況となります。
以上、腎虚があると
✅下半身の筋力及び全身の血流が低下すること
✅脳への血流が緩慢となりめまいが起きやすくなること
などが原因で下半身がだるくなる、力が入らないという状況が作り出されます。
✅改善に役立つこと
下半身の筋力を鍛えること
たんぱく質+抗酸化物質を中心とした食事をしっかり摂ること
規則正しい生活を送り心身をしっかり休めること
太陽光を浴びて心身の活性を毎日行うこと
積極的に社会参加して前向きに生きること
情熱を持つ何かを持つ(恋愛や趣味など)
その他、腎虚の改善に効果を発揮する各種漢方薬も効果的です。お悩みの方はぜひみやわきまでご相談くださいませ。
その他、下半身無力に陥る要因は気血両虚や肝腎陰虚、瘀血(血流障害)などが考えられますので、原因を特定して治療していくことが大事になります。今回お越しになられたお客様に関しては、腎虚と瘀血(血流障害)が疑われましたので、それに見合う漢方薬をおすすめさせていただきました。症状が改善されることをお祈り致します。
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