みやわき健康薬局  宮脇 崇

2020年9月16日5 分

月経が少なくなり、周期が伸びる(希発月経)のって何が原因なの?

こんばんは^^なんかまた蒸し暑くなってませんか?そう思い天気予報を凝視していたら、今日は最高気温28℃でさほどではないものの、明後日の18日は34℃になるという予報が……。

さて、「月経が少なくなり、周期が伸びる(希発月経)のって何が原因なの?」ということですが、このところ、月経が減少する、周期が伸びるというご相談が多いので、その説明をブログにて行いたいと思います。

原因はズバリ「物質が足りないから」

月経内膜は底低層・海綿層・緻密層という3層の粘膜で構成されています。血管が豊富なフカフカなスポンジという感じです。この粘膜が増殖して赤ちゃんのベッドとなります。月経時期になり、妊娠していないと判断された場合にこのベッドが解体されて外に排出されます。それが月経です。

月経血が少ないということは、イコールベッドが薄いということを意味します。ベッドがフカフカに厚くならない原因としてあるのが、ベッドの材料となる血液が少ない、更にベッドが厚くなるように働きかける「エストロゲン」という女性ホルモンの分泌が悪いという可能性が考えられます。

また、エストロゲンの分泌を命令している卵巣に問題がある、更に卵巣と信号のやり取りをしている脳に問題があるという可能性も同時に考えなければなりません。

これらを考えた上で、まず「物質(血液やホルモンなど)」が足りていない可能性を考えます。

材料は口から摂取した栄養素が胃腸で吸収され、肝臓で分解され生成されます

よって

★口から摂取されている栄養素は足りているのか

★摂取した栄養素がきちんと吸収されているか

★吸収された栄養素が分解・吸収されているか

★栄養素が無駄使いされていないか

を考えるようにします。

まず栄養素。これはバランスの取れた食事が摂れているかどうかです。特にたんぱく質が重要なのでお魚、お肉、卵などをきちんと摂れているかどうか確認しましょう。ダイエットでで食事の量が少ない場合も当然月経のリズムは乱れます。

次に吸収されているか。これは胃腸の機能の良し悪しを判断します。もし、食欲不振や胃もたれが頻繁にあるのであれば、食事の内容を見直す、漢方などで胃腸を立て直すなどのアクションが必要になります。

三番目は肝臓や腎臓の機能です。深酒やサプリメントの取りすぎ、ストレス、過労などはないか考えてみましょう。

四番目として無駄使いです。口から十分なエネルギーを摂取していても、過労や過度のストレス、筋トレ、睡眠不足などがあるとエネルギーがそちらに使われてしまい、子宮や乳腺に

行かなくなりますので月経に問題が引き起こされます。

また、最近では仕事のストレスで男性ホルモンの分泌が促されてしまい、結果、女性ホルモンが減少することによる月経不順も多くあるといいます。これも踏まえて月経不順の原因を考えていく必要があります。

そして「加齢」も原因になる

そして避けて通れないのが「加齢」です。誰しも50歳前後になると閉経といって月経が停止します。その閉経が近づくにつれて月経のリズムが変化することがあります。

月経が早く来る人、又は遅くなる人など様々です。多くは40代後半くらいから月経リズムの乱れを自覚するようになります。

また、人によって30代でも閉経になる、というケースもあるようなので、必ずしも50歳前後という訳ではなさそうです。

閉経の場合は自律神経も乱れがちになるので、月経不順以外にも

  • ホットフラッシュ

  • 不眠

  • 多汗

  • 冷え

  • 関節痛

  • 肌荒れ

  • 疲れ目

  • イライラ・不安感の増加

などの訴えも多くなります。

更に、更年期は男性にも発生します。男性の場合はうつ病やインポテンツ、不整脈、不眠症などの訴えが多くなります。

月経不順は「病気」が原因のこともある

  • 多囊胞性卵巣症候群(PCOS)

  • 視床下部・下垂体ホルモン、甲状腺ホルモンなどの異常

  • 鉄欠乏性貧血

などの病気の可能性も考えられます。

多囊胞性卵巣症候群(PCOS)は卵巣内にたくさんの小卵胞ができてしまい、卵胞の発育に時間がかかるため排卵できないという症状です。男性ホルモンの分泌量が多すぎるために、卵胞の成長に障害が出てしまうこともあります。症状として無月経や月経不順、にきび、多毛、肥満などが出現しやすいという傾向があります。

視床下部・下垂体ホルモン、甲状腺ホルモンなどの異常は各種ホルモンの異常です。視床下部や下垂体から出るホルモンのバランスが悪く、排卵を邪魔するようなホルモン(プロラクチン)が過剰分泌されている場合や、甲状腺ホルモンに異常がある場合には内膜が十分に成長できないので月経血が少なくなったり、周期が伸びてしまいやすくなります。

そして鉄欠乏性貧血です。こちらは最初に説明した「物質が足りないから」と同じ原因ですが、各種腫瘍や胃潰瘍、痔、子宮内膜症、子宮筋腫、腎不全などが原因で発生することがあるので、その原因を特定して改善することが望まれます。

原因を見抜いて改善することが大事

原因が分かれば後は簡単です。その原因に見合う改善法を実施することで改善に導くことができます。しかし、多くの場合はすぐに改善する、というのではなく、じっくり体質改善を行うことによって徐々に改善していきますので、焦らず取り組んでいくことが求められます。

病気が心配…という場合には、悩んでいるよりも病院で検査してスッキリした方がいいので、婦人科を受診して一通りの検査をしてもらうようにしましょう。

自分では原因が分からない…という場合にも、一度病院を受診して検査してもらい、医師の指示を仰ぐようにしましょう。

漢方薬でも、漢方特有の原因特定、体質改善を行うことができますので、気になる方はぜひみやわきまでご相談下さいませ。LINE相談、電話相談も受け付けております。

ご相談は直接お越しになる以外にも、お電話、メール、LINEなどで対応しております。ぜひお気軽にご利用くださいませ。 TEL 0299-82-6897(お電話の場合はすぐに対応出来ない場合があります。予めご了承くださいませ) mail miyawaki-kenkou@amber.plala.or.jp LINE 「takashi6897」でID検索してメッセージ下さい

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