みやわき健康薬局  宮脇 崇

1月19日5 分

全部で6種類!漢方における生理痛の原因と対処法

こんばんは^^朝からとてもいい天気で気温も高く感じた金曜日でした。寒い日が続いていましたので今日のような暖かい日はホッとしますね。

さて、今回は「全部で6種類!漢方における生理痛の原因と対処法」という話題でブログを書いていきたいと思います。

生理痛といえばロキソニンなどの鎮痛剤で改善するという方法がポピュラーですが、漢方薬もなかなかやりますのでぜひお使いになってみてはいかがでしょうか。

漢方では生理痛が引き起こされる原因を特定させ、その原因によって対策や用いる薬が異なるという特徴があります。

  • 生理痛が辛い…

  • 痛み止めが効かない

  • 体調も悪いので、生理痛にプラスして体質も改善したい

などがある場合は漢方薬で改善してみてはいかがでしょうか。

漢方医学による生理痛の原因は6種類

以下、順番に6種類の原因と対処法についてご説明します。

①ストレスによる心身のアンバランス

精神的なストレスがあると脳の興奮やうつを招き、また、自律神経がアンバランスになるので筋肉が硬直したり、血流が悪化したりなどの不快症状が引き起こされます。すると、当然ですが子宮周辺の血流や筋肉にも問題が発生して生理痛を引き起こします。

対策は当然のことながらストレスから遠ざかること、更に積極的に運動などを行いストレスの発散を行うことです。柔軟体操やストレッチ、入浴なども効果的です。漢方薬ではストレスを緩和させる加味逍遥散や抑肝散などが適応になります。

②血流の悪化

慢性的なストレス、運動不足、暴飲暴食、冷え、貧血、過労などで血液の流れが悪化すると、子宮周辺の血液の流れが悪くなり、その悪化によって子宮内膜の状態が悪くなり、生理の時に剥がれ落ちにくくなるので、子宮が過剰収縮してしまい生理痛が発生します。強い下腹部痛が発生と共に、その痛みが腰に放散し、更に月経血に大きな塊が混ざるという特徴があります。

対策は原因に見合った対策法を用います。こちらの原因は漢方のプロしか分からないので、血流の悪化の症状である顔色が悪い、夜になると固定痛がする、肌が乾燥する、肩こりや頭痛が辛い、アザができやすいなどがある人は相談するようにしましょう。適度な運動、水分の適切な摂取、入浴、バランスの取れた食事、過労しないなどは対策になります。漢方薬では冠元顆粒や冠脈通塞丸、芎帰調血飲第一加減などが適応になります(その他、原因に見合った対策法を加味)。

③湿熱(過剰な熱や炎症+過剰な水分の停滞)

精神的ストレス、暴飲暴食、飲酒の習慣、甘いものの過食、過労、寝不足などがあると体に「余計な熱(炎症や興奮など)」や「水分や脂質の停滞」が引き起こされ、それが子宮に発生すると悪臭のある月経血やおりものにプラスして刺すような生理痛が引き起こされます。

対策は食事の節制です。特に甘いものや脂っこいもの、アルコール、辛いものなどは避けるようにしましょう。逆に体の掃除をしてくれる緑黄色野菜や海藻をたっぷり食べるようにします。漢方薬ではインチンコウ湯、竜胆瀉肝湯、ヨクイニンなどが適応になります。

④冷え、冷え+湿気の停滞

体が冷えると血液の流れが悪くなります。筋肉も収縮します。そこに水分の停滞があると、更に冷えて各々が悪化します。寒いと生理痛が悪化する、温めると軽減する、手足が冷えるという場合は冷えが原因の生理痛です。

対策は「温める」。腹巻きやホッカイロなどを使ったり、衣服を温かいものとします。飲み物や食べ物は温かいものを。生姜・ニンジン・ゴボウ・牛肉・鶏肉・羊肉・鮭・マグロ・カツオ・サバ・唐辛子・玉ねぎ・ネギなどを食べると温まりやすくなります。漢方薬では当帰芍薬散、温経湯、五積散などが適応になります。

⑤体内水分量の減少

老化や衰弱、栄養不良、過労などにより体内の水分保持力が低下すると、血液の粘稠度が増すと内膜の粘稠度も増してしまうので、子宮が収縮しないと経血を排出できなくなる→生理痛が出やすくなります。足腰がだるい、めまい、耳鳴り、手足の火照りなどの症状も付随します。

対策は心身の酷使をしないこと、更に辛いものや摂食を制限しすぎないこと、また、睡眠時間をしっかりとることなどを心がけます。山芋や蓮根、白きくらげ、ゆり根、松の実、黒ごま、白ごま、白きくらげ、各種タンパク質などは保水力を高めてくれるので積極的に摂るのが◎。漢方では杞菊地黄丸や知柏地黄丸などが適応になります。

⑥気血両虚(栄養不良+心身の活性低下)

胃腸の機能低下や栄養バランスの悪化、月経過多、過労などで貧血及び栄養不良、心身の活性低下が引き起こされると、子宮も栄養出来なくなるので生理痛が発生します。経血量が少なく心身がだるい、立ち眩みがあるなどの特徴があります。

対策は胃腸の働きを良好にして栄養のあるものをバランスを重視しながら摂るようにします。たんぱく質(肉、魚、卵、豆類)と抗酸化物質(緑黄色野菜、果物、キノコ、海藻)+炭水化物を意識します。適度な運動で心身を刺激することも大事になります。漢方薬では人参養栄湯、十全大補湯、帰脾湯などが適応になります。

以上、6種類が代表的な生理痛の原因になります。

実際にも、これら漢方薬をよくおすすめして効果をあげています。

漢方薬の一番のいいところは「生理痛だけではなく体調もよくなること」、更に「原因を改善するので体質が変われば何も飲まなくても生理痛が出にくくなること」、「体質に合っていれば副作用が出にくいこと」などです。

気になる方はぜひご相談くださいませ。

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